『テッパチ!』第8話完全版
国生宙(町田啓太)と馬場良成(佐野勇斗)は、班長の大木隆之(久保田悠来)らと訪れた居酒屋で「南関東駐屯地祭り」の話を聞く。これは、自衛隊が地域住民と触れ合うためのイベントで、公開演習や打ち上げ花火、盆踊りなどが行われ、出店もあるという。
<ドラマ『テッパチ!』これまでのあらすじ完全版>
風間速人(工藤阿須加)や金子慎也(桐山漣)によれば、若い女性と親しくなるチャンスもあるらしい。それを聞いた宙たちが盛り上がっていると、野村晴樹(結木滉星)が駆け込んできて、今年の駐屯地祭りが中止になったことを皆に告げる。
本来ならばお祭りだったはずの休日、宙と馬場は、せめて祭りの雰囲気だけでも味わおうと、娯楽室でたこ焼きを作る。馬場になついている自候生時代の仲間・西健太(藤岡真威人)も参加した。
そんな折、金子の元妻・理恵(三倉茉奈)が、7歳になる娘の花音(宮地美然)を連れて駐屯地へやってくる。近くまで来たから寄ってみたのだという。娘との再会を喜ぶ金子。離婚したとはいえ、仲睦まじいその様子に、宙たちは「復縁もあるのでは?」と期待する。
一方、副連隊長の神宮寺一成(緋田康人)は、35歳でいまだ士長の金子について、「次の昇任試験の結果次第では、指導が必要ではないか」と桜間冬美1尉(白石麻衣)に伝える。それはつまり、リストラを意味していた。
金子は、冬美からラストチャンスの通告を受ける。と同時に、あくまで模擬試験として、宙にも昇任試験を受けるよう命じる冬美。
馬場は、野村から、宙が昇任試験を受けることを教えられる。「すいぶん置いていかれたな」。現場を体験して以来、何かと悩むことが多くなっていた馬場の胸に、野村の言葉が刺さった。
南関東駐屯地を訪れた八女純一(北村一輝)は、宙と再会。宙から金子の件を聞かされた八女は、自分や金子のような叩き上げ組は「必死に試験を受けて頑張っていくしかない」と告げる。
宙は、馬場のもとを訪れ、金子に勉強を教えてやってほしいと頼んだ。だが、行き詰っていた金子は、覚えられないことにイラつき、「大卒のお前からしたら、中卒の俺なんて生きる世界が違うんだろ?バカにしてんの、言われなくてもわかる」などと言いだす。
そんな金子の態度に怒った宙は、彼に詰め寄った。
つかみ合う宙と金子の間に割って入ってケンカを止める大木や風間たち。大木は「諦めるな」と金子に告げると、実技は風間、学科は野村が面倒を見るよう命じる。
「ダメな自分を認めろ。家族の顔、思い出して歯食いしばれ」。大木の言葉に、金子は悔しさをこらえながら頭を下げた。
班の仲間たちに支えられながら、寝る間も惜しんで試験勉強や実技訓練に取り組む金子。試験の前に理恵に電話すると、昇任試験を受けることを伝え「結果が出たら話がしたい」と伝える。
数日後、冬美から、昇任試験の結果が金子に伝えられる。合格だった。自分のことのように大喜びした、金子と抱き合って喜ぶ仲間たち。
金子は、花音を連れてやってきた理恵に、昇任試験に合格したことを伝え、復縁の話を切り出そうとした。
すると、「これで安心して再婚できる」と返す理恵。金子は、ショックを受けながらも、自分のことをヒーローだと思ってくれているという花音のためにもカッコいい自衛官でいる、と約束し…。
その夜、大木班の面々は、居酒屋に集まり、金子の合格祝いをする。金子は、応援してくれていた宙や馬場に対してキレたりした態度の悪さを詫びた。
別の日、冬美は、宙を呼び出し、模擬試験が合格点に達していたことを伝える。冬美は、訓練生時代から大きく成長したと宙を称賛。
だが、それとは別に、大きな欠点があることも明確になったと言いだす冬美。実は、追い込まれた金子と試験の準備をする中で、宙がどのような行動をとるのかに注目していたという。
冬美は、金子とつかみ合いになったことだけでなく、初出動のときに避難所で単独行動をとったことなどにも触れ、「熱くなると、冷静な判断を下せない。それは、自衛官として大きすぎる欠点よ」と告げ…。
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