『テッパチ!』第7話完全版
厳しい訓練を乗り越え、晴れて自衛官となった国生宙(町田啓太)は、候補生のときに同じ班の仲間でバディでもあった馬場良成(佐野勇斗)とともに、普通科隊員として南関東駐屯地に配属される。
<ドラマ『テッパチ!』これまでのあらすじ完全版>
そんな宙たちの前に、教官だった桜間冬美(白石麻衣)が現れた。1尉に昇級した冬美も、普通科隊員として宙たちと同じ駐屯地に異動になったのだ。
「今日からはあなたたちの上司よ。候補生のときは少々甘い態度を取ったこともあったけど部下に対してはそうはいかないから」と冬美は、宙たちに忠告する。
若干の不安を抱きながら隊舎に向かった宙と馬場を待っていたのは、先輩自衛官たち──班長で1曹の大木隆之(久保田悠来)、バツイチで大木の次に古株の金子慎也(桐山漣)、大木いわく駐屯地イチの爽やかイケメンだという風間速人(工藤阿須加)、年齢は班内で一番年下だが優秀な野村晴樹(結木滉星)の手荒い歓迎だった。
先輩たちからのイタズラに耐えつつ、押し付けられる雑用をこなしながら日々の厳しい訓練に明け暮れる宙たち。
そんな折、宙と馬場の歓迎会が行われる。そこで宙は、自衛隊にも部活があり、ラグビー部もあることを知る。だが宙は、ラグビー経験者であることを隠していた。
別の日、訓練を終えた宙のもとへ、ラグビー部の監督・前橋が訪ねてくる。宙が高校時代、ラグビーの注目選手だったことを知った野村が、勝手に連絡したのだ。前橋は、「今度、練習を見に来てほしい」と、宙を誘った。
ある夜、買い物に出かけた宙と馬場は、グラウンドで練習しているラグビー部を見かける。それを見て、スタンドプレーばかりしていた高校時代のことを思い出す宙。
すると、宙の姿に気づいた前橋が声をかけてきた。前橋は、再び宙を誘うが、宙は「もうラグビーに興味がない」と言って誘いを断ってしまう。
そのとき、自候生時代の仲間だった西健太(藤岡真威人)がやってきた。野戦特科に配属され、将来、空挺レンジャーになるという目標を持つ西。そのために体力をつけようと、未経験者だったがラグビー部に入部したのだという。
西は、宙や馬場に「一緒にやろう」と声をかけるが…。
そんなある日、大雨特別警報を受け、神奈川県から災害派遣要請を受けた冬美や大木班の一同は、現場へ出動する。
初めての避難誘導に戸惑う宙と馬場。宙は、避難してきた住民たちから頼みを断れず、位牌や通帳、持病の薬などを、彼らの家まで取りに行く約束をしてしまう。
だが、宙が各家庭を回って戻ると、避難住民たちを乗せたトラックが予定より早く到着していた。
慌ててトラックから住民たちを下ろそうとする宙。その時、宙に荷物を頼んだ住民たちから声をかけられた宙は、現場を離れてしまう。
すると「トイレに行きたい」と言いだした小さい弟をトラックから降ろそうとしていた芝山勝也(水沢林太郎)が、誤って荷台から転落し、足を負傷。芝山は、スケートボードのオリンピック候補生だった。
騒ぎに気づいた冬美は、大木たちとともに芝山を担架に乗せて運ぶ。宙や馬場は、そんな光景をただ見つめるだけで、何もできず…。
あくる日、南関東駐屯地に、八女純一(北村一輝)がやってくる。昨日のことを聞いた八女は、宙たちを心配していたのだ。
冬美は、芝山のケガの状態について、八女に伝えた。芝山は、無事手術を終えたものの、回復には時間がかかり、次のオリンピックは難しい状況だという。
2人の話を立ち聞きしてしまった宙はショックを受け、冬美の制止を振り切って、芝山が入院している病院へと向かった。
宙は、見舞いの菓子折りを持って、芝山の病室を訪ねる。だが芝山は、「お前に謝られたって、次の大会には出られないんだよ」と言い放ち、宙の謝罪を受け入れなかった。
八女は、隊舎に戻ってきた宙に声をかけた。そこで八女は、宙の行動に理解を示しながらも、何よりも大事なのは命だと告げる。
「それを守るのが、俺たちの使命なんだよ」。八女の言葉に涙が溢れる宙。
その夜、宙と馬場は、大木や風間たちに誘われて居酒屋へ。風間や金子は、自身の初出動のときの話をして、宙たちを慰めた。
「俺たちが出動する現場には、不安や恐怖、生きるか死ぬかのギリギリのところまで追い込まれている人たちがいる。その中でいかに冷静でいられるか…いつも、自分自身との戦いだ」と告げる大木。
宙と馬場は、その言葉を重く受け止めて…。
<ドラマ『テッパチ!』は、FODでも配信中(最新回は期間限定で無料)>