長く声優として活躍してきた3人が、仕事や家族、将来について語ります。
8月14日(日)の『ボクらの時代』(フジテレビ)に、声優の田中真弓さん、日髙のり子さん、山口勝平さんが登場します。
日髙のり子 田中真弓との出会いは「私が声優になる前」
「個々では、昔からいろんなつながりがあるけど、この3人というのが珍しい」(田中)と、鼎談がスタート。
田中:でも、古さからいったら、ここ(自分と日髙さん)が一番古いね。
日髙:そう。だって私が二十歳のときだもん。
山口:そうですか。
田中:『おはよう!サンデー』(※)見てたから。
(※)1980年~1987年放送/日本テレビ。日曜朝の子ども向け番組。司会は、コント赤信号。
日髙:そう。『おはよう!サンデー』の、私、マラソンやってて。
山口:はい。僕も見てた。
日髙:そんなときに、一緒に番組やってたコント赤信号のみなさんに誘われてお芝居に出たのね。そのときに、真弓さんが赤信号の方たちと劇団が一緒だったわけ。で、見に来てくれて、そこが初めて。
山口:そうなんですね。
日髙:私が声優になる前。
田中:うん。だから、古いのよ。
日髙:古いの。
山口:僕、ずっと着ぐるみのバイトしてて。
田中:はいはい。みんなやるよね。
山口:そうなんですよ。それで、ノン子さん(日髙さんの呼び名)のファンクラブのイベントみたいなのに一緒についてって、で、そこでノン子さんと初めて会ったんです。
日髙:「声優に興味があって、やりたいと思ってるんです」っていう話を、そのときに言われて。
山口:そうなんです。「そういう仕事もしてみたいと思ってるんですよ」なんて話を聞いてもらって。半年後くらいですね、『らんま1/2』(フジテレビ)で会ったのが。
その話の流れで、田中さんも、実は『らんま1/2』のオーディションを受けていたと明かし、日髙さんを驚かせます。
田中真弓「声優になりたいと思ったことは、一度もない」
20年以上、『ワンピース』(フジテレビ)のモンキー・D・ルフィ役を演じる田中さん、ウソップ役を演じる山口さん。
山口さんは、改めて田中さんに「声優になったきっかけ」を聞きます。
田中:入った劇団がテアトル・エコーだったの。当時、山田康雄さんであったり、熊倉一雄さんとかさ、いわゆる声優の創成期みたいなのを作った人たちがいて。
山口:たまたま、入ってきた仕事が「声の仕事」?
田中:うん、そう。だから「声優になりたい」と思ったことは、一度もないの。
山口さんは「僕も一緒だ」と、『らんま1/2』で主役を演じることになった経緯を明かしていきます。
また、日髙さんは「女優になるのが夢だった」という10代を振り返ります。
そのほか、養成所などを経ずに声優デビューした苦労や、声優業界の変化、これからの若い世代に思うことなども語ります。
ルフィ、ウソップ…同じ役を20年以上演じ続けて
日髙さんも『ワンピース』で、メインキャラクター・ナミの育ての親・ベルメールを演じています。
日髙:私が出産して。しばらくして、あの役が来たんですね。それで『ワンピース』のプロデューサーさんが、「日髙さんもお母さんになられたんで、お母さん役を」って言って来たのがベルメールさん。原作買って読んで…すごい激しいお母さんだなと思って(笑)。
田中:すごい激しいし…。
山口:激しいお母さん。
田中:死んじゃうし。
日髙:死んじゃうし。だから、母になったばかりで、初心者の母としてはすごいハードルの高い役だったなと思って。
田中:そうだよね。
3人は、同じ役を演じ続けること、回想で同じシーンをもう一度演じることなどについて言及します。
ほかにも、お世話になった先輩や、これからやってみたい役、子どもたちについてなど、公私にわたり親交のある3人ならではのトークを展開します。