『純愛ディソナンス』第4話完全版
和泉冴(吉川愛)は、「美南彼方」の名で小説家として活躍している、元国語教師の愛菜美(比嘉愛未)と再会を果たす。その愛菜美が「私の夫」といって冴に紹介したのは、新田正樹(中島裕翔)だった。
ショックを受けた冴は、シェアハウスに戻っても一睡もできないでいた。
<ドラマ『純愛ディソナンス』これまでのあらすじ完全版>
あくる朝、冴と園田莉子(畑芽育)は、朝比慎太郎(髙橋優斗)から、新たにシェアハウスの住人となる19歳のフリーター・村上晴翔(藤原大祐)を紹介される。
冴がアルバイトをしている「コアスパーク」では、セカンドパートナーを探すためのマッチングアプリ「セカプリ」の新規登録者獲得を目的に、イベント会社と組んでパーティを企画。社長の路加雄介(佐藤隆太)から意見を求められた冴は、相手がいるにも関わらず他の相手との出会いを求めること自体が理解できず、「不倫を推奨するふしだらな場」などと発言する。
すると路加は、冴の言葉を遮り、「自分の気持ちが満たされないとき、その心の隙間をパートナーだけじゃ埋められないことはよくある。その感情を否定する時代はもう終わった」と返す。
一方、正樹が勤める「モノリスエステート」は、管理しているタワーマンションの住人たちから、会計報告書に偽造が見つかったとして、賠償金3億円を求められていた。
正樹は、住人側のリーダー的な存在である医師・倉持(加藤啓)の弱みを握って黙らせ、事態を収束させようと動き始める。
コアスパークを訪れた愛菜美は、路加から依頼を受けていた「セカプリ」とのコラボ小説の執筆を引き受けると返事する。
路加から、冴が小説を書いていることを聞かされた愛菜美は、「本気なら出版社を紹介してあげてもいい」と冴に告げると、「その代わりに付き合ってほしい」と言って、彼女をアパレルショップに連れて行く。
そこで愛菜美は、冴にプレゼントしたいと言いだし、服を選ぶ。「作家として成功したいなら、憧れてもらう側の人間になる必要がある」と言うのだ。続けて愛菜美は、自分のための服を冴に選んでもらい…。
シェアハウスに戻った冴は、人気作家の美南彼方として活躍している愛菜美に会ったこと、彼女の夫が正樹であることを慎太郎に話す。驚き、正樹にも会ったのかと尋ねようとする慎太郎だったが、冴は慎太郎の言葉を遮って誤魔化した。
正樹は、モノリスエステートの社長で、愛菜美の父でもある碓井賢治(光石研)との食事会に出かける。愛菜美は、冴に選んでもらった服を着ていた。
愛菜美の兄・北都(和田正人)も同席する食事会で、賢治は邪魔する邪魔する人間たちを潰してのし上がってきたことを自慢げに話す。
食事の後、愛菜美は、キッチンでケーキを取り分けていた。そこにやってきた北都は、少し痩せたのではないかといって愛菜美の体に触れようとした。すると愛菜美は、北都の喉元にナイフを突きつける。北都から、いつもと違う趣味の服のことを問われた愛菜美は、その質問には答えず、「新しいおもちゃ見つけたんだ」と言って微笑んだ。
別の日、冴は、愛菜美から紹介してもらった編集者に小説を読んでもらっていた。だが、編集者からは、「善意しかなくて、真っ直ぐで、素直な主人公が気持ち悪い。優等生が書いた小説」などと酷評されてしまう。
落ち込んだ気分のままシェアハウスに戻った冴は、慎太郎や晴翔から励まされる。慎太郎は、照れながらも、「応援しているよ」と冴に告げた。
倉持のことを調査していた正樹は、マンションの住人の1人を買収していた。
自宅で倉持のことを調べていると、スマートフォンで聞いていたラジオから冴との思い出の曲が流れてきた。5年前の出来事や、教師を辞めた後、働いていた工場で同僚から冴とのことをからかわれて暴力をふるい警察沙汰になったこと、愛菜美と賢治に助けられたこと、そして、愛菜美にプロポーズしたときのことを思い出す正樹。
同じころ、部下にモノリスエステートを調べさせていた路加は、愛菜美が賢治の娘であることだけでなく、正樹と冴の過去についても知る。
そんな折、正樹は、倉持があるパーティに参加するという情報を得る。それは路加が企画していた「セカプリ」のイベントだった。パーティ会場に潜入し、倉持をマークする正樹。その姿に気づいた路加は、休日でシェアハウスにいた冴に適当な用事を頼み、会場まで来るよう命じた。
ドレスコードがあると聞かされ、愛菜美からプレゼントしてもらった服を着て会場を訪れた冴は、すぐに酔った男性参加者から声をかけられる。男ともめていた冴を助けたのは、正樹だった。
正樹と一緒に会場の外へ出た冴は、助けてもらった礼を言うと、指輪を外してパーティに参加している正樹のことを茶化すようにして責めた。
別れ際、冴は、5年前、迷惑をかけてしまったことを謝る。「昔のことだよ」と正樹が返すと、冴は、「私の中では今でも続いている」と告げ、「あの時どう思っていたのか」と正樹の気持ちを聞こうとした。だがそこに、路加がやってきてしまい…。
パーティ会場を後にした冴がシェアハウスに戻ろうとすると、駅の近くの道で、帰りが遅いことを心配した慎太郎が待っていた。
慣れないヒールを履いていたせいで、足が痛いと座り込む冴。慎太郎は、そんな冴をおぶって連れ帰る。その途中、慎太郎は、冴に告白したときのことを切り出した。最初は冗談まじりに返していた冴も、「ちゃんと考えるから」と返し…。
1人でバーを訪れていた愛菜美は、冴に紹介した編集者と電話で話していた。
そこに現れた路加は、パーティ会場に正樹が来て、冴とも会ったことを伝える。「心が満たされない人間同士は、どうしたって引き合ってしまいます。過去に事情があればなおさらです」。路加はそう告げると、「今のままで満足か」と愛菜美に問いかけた。
正樹は、女性を連れてパーティ会場を出た倉持が、シティホテルに入ることを撮影する。ところがそこで、正樹はガラの悪い連中に絡まれて激しい暴行を受ける。倉持ちの仕業だった。
病院に運び込まれた正樹は、やってきた賢治に謝罪。すると賢治は、北都に指示してある動画を見せる。それは、暴行を受けている正樹を盗撮したもので、ホテルの窓から顔を出してそれを見ている倉持の姿も収められていた。
賢治は、倉持を陥れるために、正樹が買収したという住人にさらに高い金を出し、正樹の行動を倉持にリークさせていたのだ。
冴は、正樹が大ケガをしたために、愛菜美との打ち合わせがキャンセルされたことを路加から教えられる。
居てもたってもいられなくなり、正樹が入院したという大学病院へ駆けつける冴。屋上にいた正樹を見つけると、「心配でどうにかなりそうだった」と自分の気持ちをぶちまけ、少し冷静さを取り戻して帰ろうとした。
正樹は、そんな冴を後ろから強く抱きしめ…。
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