2月18日(火)、「第62回ブルーリボン賞」授賞式が都内で開催され、各賞の受賞者が出席した。

開演前、客席内に用意された待機場所に受賞者が登場すると、若い女性観覧客が多く集まった会場が一気に色めきだった。

手前左から)吉沢亮、長澤まさみ、中井貴一、MEGUMI、関水渚
奥左から)門脇麦、武内英樹監督、佐藤順子(真利子哲也監督代理)、高橋雅美(ワーナーブラザーズジャパン社長)、舘ひろし

司会として、前年度の主演男優賞と主演女優賞の受賞者である舘ひろしと門脇麦が壇上に登場すると、自然と大きな拍手が。門脇が「舘さん、この台本の字、少し小さくないですか?」と舘に振ると、「失礼な!」と言いつつ、自らが出演するコマーシャルの商品であるメガネをかけてハートのポーズでアピール。会場は「可愛い〜!」の声と笑いに包まれた。

新人賞を受賞したのは、「町田くんの世界」が映画初出演にして初主演となった関水渚。マイクの位置が高すぎたせいで声が入らないまま、それに気づかず挨拶を続けてしまう小さなトラブルが。するとそこに門脇が駆けつけ、高さを調節して優しく微笑んだ。

「まさか自分が(賞を)いただけるとは思っていなかったので、夢のようです。全てはオーディション当時、演技未経験で何もなかった私を選んでくださり、撮影中もたくさん指導をしてくださった石井(裕也)監督のおかげです。楽しいことも、嬉しいことも、すべてのことを教えていただき、これからお芝居を一生続けていけたらいいなと思うようになりました」と緊張の面持ちで語った。

スピーチ後に舘から、今後どんな役を演じたいかと問われ、「なんでもチャレンジしたいです!」と気合いっぱいに答えた関水だが、「舘さんの娘役とか言わないと〜」と舘からのツッコミに「えっ、良いんですか!?」と素直に驚き。

改めて「舘さんの娘役をやりたいです!」と宣言すると、舘は満足そうに「監督、お願いしますよ」と、「翔んで埼玉」で作品賞を受賞し、舞台袖に控えていた武内英樹監督に営業をかけていた。

MEGUMIは「台風家族」「ひとよ」の2作で助演女優賞を受賞。

「この世界に入って初めてこんなに大きな賞をいただきました。私はグラビアからバラエティの世界にずっとおりまして。子供ができた時に、ちゃんとした女優さんになりたいと思って周りのスタッフに相談しました。この賞をいただけたのは、私の歴代のマネージャー、そして今ついてくれてるマネージャーのおかげだと思います。家族のみんなも『本当に頑張ったね』と言ってくれました」と、周囲の人々への感謝を述べた。

「コンフィデンスマンJP-ロマンス編-」で主演女優賞を受賞した長澤まさみは、「昨今はいろんな情報が交錯して、『コンフィデンスマンJP』の世界のように、何が本当で何が嘘かわからないことがあるなぁと感じています」と真剣な眼差しでスピーチ。

続けて、「私が演じた“ダー子”という役は自分で見たもの、感じたものに向かって突き進んでいくという信念を持ったキャラクターだなと思っていて。彼女を演じるたびに、そんな姿に勇気づけられて、私もダー子のように信念を持って生きていけたらと思っております」と、演じた役柄に敬意を表した。

また、「ドラマから始まって、この『コンフィデンスマンJP』の世界にどれだけ長くいるんだろうと思うんですが、それはとても嬉しく、楽しく、幸せな時間で、愛すべきスタッフ、共演者、そして愛すべき“コンフィデンスマン”たちと一緒に作り上げたことで、この賞をいただけたと思っています」と、受賞の喜びをコメントした。

他に、監督賞を「宮本から君へ」の真利子哲也監督が、外国作品賞を「ジョーカー」がそれぞれ受賞している。