現在放送中の小澤征悦主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』。
妻・多恵子(本上まなみ)を亡くしたショックで自殺まで考えた山下吾郎(小澤)のもとに、多恵子のたましいを宿したおっさん多恵子(塚地武雅)が降臨!「自分は多恵子だ」と主張するおっさんに、吾郎と娘のトモ(福本莉子)は驚きながらも、多恵子でしかありえない事実が次々と発覚し、おっさん=多恵子だと信じるように…。
小澤の振り切ったテンションと、想像の上をいくコミカル&怒濤のストーリー展開の中、時にシリアスに描かれる家族の絆にホロリとさせられる、と話題のドラマだ。
フジテレビュー!!では、2話、5話に準レギュラー出演し、おっさん多恵子を吾郎と取り合う(?)テニスコーチ・宮下純平を演じてインパクトを残した、黒木啓司(EXILE / EXILE THE SECOND)の撮影現場に密着!収録の様子はもちろん、役者業と今後の活動についても聞いた。
役者・黒木啓司の撮影現場に密着!
薄曇りの海辺のロケ地。この日は、デート中にチンピラに絡まれるが、みんなで“ある行動”に出て撃退!という、パパ恋ならではのコミカルなシーンを撮影 。
自分が出ていないシーンも、必ず近くで見学する勉強熱心な黒木。コミカルなシーンを見ている際は、つられて笑顔になっている姿も見られた。
かと思うと、小道具として置かれていたバットに手を伸ばし、素振りを始めた黒木。かつて高校球児として甲子園を目指していた野球少年だった姿が垣間見える。
テニスコーチの役を演じるにあたり、「テニスの練習は現場でしかしていないですね、野球をやっていたので意外とできるかなと思って(笑)」と語るだけあり、海に向かってキレのよいスイングを黙々と繰り返していた。
この日は屋外ロケが続き、合間の休憩も屋外で過ごしていた。共演者の塚地と本上、チンピラ役で登場する塚地の相方・鈴木拓としばし談笑。
そして、いよいよ本番!セリフはなく表情と動きで、うろたえたり驚いたり微妙な感情を表現。自分の演技については、「自分で評価するものではないので難しいですが、周りからは『良かったよ』と言ってもらえています。自分としてはドラマの世界観の中にしっかりと入っているように見えたのなら良かったと思っています」 と謙虚な姿勢を見せる。
<黒木啓司インタビュー>
「 いかに楽しくふざけて演じるか」
―― この作品の印象を教えてください。
今の時代にこれだけ下ネタが飛び交うドラマはなかなかないですよね、そこが面白いなと(笑)。良い意味で気楽な感じがあるので、土曜の夜にフッと力を抜いて見られるんじゃないでしょうか。
その中でも親子の絆があったり、みんなで楽しんで見られるドラマだと思います。僕が演じる宮下はある勘違いをして、おっさん多恵子を吾郎と取り合うようなかたちになってしまうところが面白いですね。
まだ、下ネタが飛び交うシーンも演じさせていただきましたが、 個人的には、テニスのシーンで腰をグッとしたり、下ネタをテレビで言える快感がありました。結構下ネタ好きなので(笑)。
―― 現場の雰囲気はいかがですか?
コメディ作品は演じるのが難しいと感じているのですが、楽しい雰囲気を小澤さんや塚地さんをはじめ、みなさんが作り上げてくれる。そういう雰囲気の中でいかに楽しくふざけて演じることができるのか、すごく勉強になります。
―― 共演者のみなさんの印象を教えてください。
小澤さんも塚地さんもとても面白い方です。小澤さんがこういう役をやるのは意外で驚きましたが、ダンディな部分とコミカルな部分の2種類を使い分けて演じられていてさすがです。
みなさんの演技を見ていると、「こういう風に見せると面白くなるんだ」と勉強になります。塚地さんに関しては本当に表情が何とも言えないというか、一瞬で涙を浮かべる姿が「可愛い」って思っちゃいます(笑)。
本上さんの演技は「いまどういう気持ちなんだろう?」と相手役として受けた時に、こちらが考えさせられるようなドキッとさせる表情をするので、すごいなと思います。そういう表情がドラマを見ている人が物語に入り込めるポイントなんだな、と。
踊りの表現に答えはないが、演技にも答えはない
―― 演技の仕事とEXILE / EXILE THE SECONDの仕事で、それぞれ影響している部分はありますか?
演技の仕事をやり始めてからはEXILEでの表現が深くなったと実感しています。昔は踊る時の表情はあまり気にしていなかったのですが、表情や身体の動きだけでなく、例えば楽しい曲は楽しく踊るとか、バラード曲を踊る時にはこう表現しようとか、ダンスとしても表現の幅が出てきた気がします。
そういう意味でも自分にとって良い部分はたくさんあって、役者業がパフォーマーとしての自分に返ってきています。踊りの表現に答えはありませんが、演技にも答えはなくて難しいです。だからこそ色々な役を演じてみたいですし、役者業というものをもっともっと勉強してみたいなと思っています。
―― 今後の目標を教えてください。
もちろん役者業はできるだけやらせてもらいたいです。一生懸命、色々な役の経験を積んでいきたいです。
役者業以外では、出身地の九州を軸にした「THE NINE WORLDS」というプロジェクトを企画していて、いずれは”LDH九州”を立ち上げたいと思っています。才能ある子どもたちや、アーティストとの新しい出会いを求めて、EXILE TRIBEとはまた違った形のオーディションを個人的にやっていけたらと考えています。
九州で原石を発掘して、九州のエンタテインメントの新しい歴史を作っていきたいなと思っています。