小勝負勉(坂口健太郎)、白熊楓(杏)たち第六審査(通称ダイロク)は、新たに世界的な電機メーカー・アレス電機の優越的地位の濫用を調べることに。自社の地位を利用した部品単価の一方的な減額や支払期限の延長を強制する、いわゆる下請けいじめだ。
<ドラマ『競争の番人』の関連記事>
本庄聡子審査長(寺島しのぶ)が説明していると、アレス電機の役員を見ていた白熊が知った顔の男がいることに気づく。それは、白熊が強盗殺人事件の捜査中に現場で取り逃がした柴野竜平(岡田義徳)だった。
しかし、警察は事件の捜査を中止していた。
白熊は今度こそ柴野を捕まえることができるかもと意気込むが、公取委の身なので捜査は出来ない。本庄は、柴野は下請けいじめの中心人物と目されているが、重大事件に関わっている可能性があるなら公取委としては調査ができないと言う。
こうして、柴野の案件は公取委から離れ、検察官の緑川瑛子(大西礼芳)が白熊の持っていた情報とともに警察に伝える。しかし、警察は動かず、独自に動いた検察も上層部に止められた。
警察や検察の捜査がなくなったことを受け、本庄はアレス電機の優越的地位の濫用についての調査開始を告げる。
小勝負と白熊は、アレス電機の下請け会社へ。他のメンバーもそれぞれに話を聞きに行くが、どの会社も不満は感じているようだが返答は待ってほしいと言うだけ。ただ、小勝負は丸川製作所の丸川俊春社長(吉沢悠)だけが「困ったことはない」と断言したことに違和感を覚える。