7月8日、映画「破戒」の初日舞台挨拶が行われ、間宮祥太朗さん、石井杏奈さん、矢本悠馬さん、前田和男監督が登場しました。
原作は、島崎藤村の不朽の名作「破戒」。60年ぶりに映画化された本作では、⾃らの出自を隠しながら教師として⽣きる主⼈公・丑松を間宮さん、丑松に恋心を寄せる相手役・志保を石井さん、悩める丑松を支える親友・銀之助を矢本さんが演じています。
間宮さんは「満員の客席を見られて嬉しいです」と笑顔で挨拶。大事な役であり、重圧を感じていたと明かし、「シンプルに『いい映画だな』と、自分の出演作品に対して思えることの喜びを教えてくれた作品でした」と語りました。
矢本さんは「現場に友だち(間宮)がいるという、やりづらい中で、いい芝居ができたと思うので、自己評価は高いです」とコメント。
矢本さんは撮影中に、間宮さんに泣かされたシーンがあったそうで、「役どころとしては、泣かない方がよかったよね」と、間宮さんからツッコまれると「あの空間に感動してしまったという結果なので、お許しください!」と笑わせました。
撮影で意識していたことについて、「所作が大変だった」と語った石井さんは「ずっと正座していたり、立つときにつま先立ちのまま立たないといけなかったり、使ったことのない筋肉を使って、次の日は筋肉痛になりました」と回顧。
間宮さんは「文学作品の実写映画という事で、日本語の美しさというのを大切にしながら、リアリティを入れつつ、その美しさを消してしまわないように、セリフの響き方には気を使いました」
「台本で見ていると“まわりくどい”と感じたセリフも、やってみるとその方がなじむという気づきもありました」と話しました。
矢本さんも間宮さんの話にうなずき「アドリブが多い俳優なんですけど、(台本通りに)真面目にやりました」と笑いを誘いました。
矢本悠馬 娘の願いを叶えるために“筋トレを極めたい”
昨日は七夕ということで、イベントでは「今、ひとつ願い事が叶うとしたら?」と質問。
矢本さんは「もちろん、この映画がうまくいくというのは大前提なんですけど…」と話し始め、「娘の七夕の短冊を見て『キン肉マンになりたい』と書かれていた」と告白。
「どうにか父親としては、筋肉トレーニングを極めて、キン肉マンになってやろうと。会わせてあげたいと思いますね」と話し、間宮さんも「なるしかねぇな 」と後押ししました。
石井さんは「旅行に行きたい」と答え、「例年、家族旅行に行っていたのですが、ここ最近はなかなか行けていないので、切実に願ってます」とコメント。
間宮さんは「(本作の)上映館が増えること」とあげて、「SNSで、地方の方々の『私の県ではやらないんです』という声を聞いて、この作品の力も信じているので、上映館増えるといいな」と期待を込めました。