今週もめちゃくちゃ“いいお話”やないですかーーー!!

いいお話??…ってそのまんまの意味=泣ける話/良くできた話…だとすると、なんだか語弊がある気がするんだけど、前回もそうなんだけど、別に何も、すべてが、解決!してないんですよね。だって、前回から、妻・知花(百田夏菜子)が社会復帰をする…アパレルショップで働き出す!ってんで、第2章が始まったわけだけど、「発達障害」という特性を強調した、ドジっ子モードで大迷惑!的な、無駄なドラマチックを演出するでもなく、むしろ、知花の才能、ショップ店員としての資質が発揮されて、営業成績もアップした…んだけど、“特性”によるちょっとした人間関係のもつれ…によって、結果クビになってしまう…上げといて下げる!という、どうしたってつらすぎる結末だったのに、全然悲しくなくって、めちゃくちゃ“いいお話”に思えたんですよね。

で、それは、知花が、傍(はた)から見ればつらい状況であるのにもかかわらず、どこまでも前向きで、その前向きが好転するなんていう保証はどこにもないんだけど、その先には希望がある…と確信できる!…だから、先を見越しての“いいお話”という、なんだか味わったことのない不思議な視聴後感…。っというのが、この第6話でも味わえます!!(前振りが長すぎ!)

何気ない「ビーフシチュー」で、号泣してしまうのです

そして、今回はそんな感覚に加えて、ちょっと泣ける…いや、結構泣いちゃう…なんでか、後半、あまりにも僕的琴線が敏感になりすぎて、絶対泣くとこじゃないのに、涙止まらなかったよ…。うん、どんくらい琴線が敏感だったかって?それは、突然、急に飛び出した「ビーフシチューが食べたい」で、号泣するレベル。うん、マジで、急に、何の伏線もなしに、その後何かが起こるわけでもない、何気ない「ビーフシチュー」で、号泣してしまうのです。さて、一体どんな「ビーフシチュー」なのか?!乞うご期待!!!みなさんも、きっと、泣ける?はず!!?

っというわけで、僕の琴線事情はどうでもよくって、そんなことより、今週も、引き続き、雛形あきこですよ(2週連続呼び捨てにすな!)。もうだって、みなさん、見ました?あんな眼光強めで、トーン低めキープで、感情の起伏ゼロで、不穏なオーラ、立ち込めまくってた加賀店長=雛形あきこだったのに、後半、家に帰れば(それがまた、庶民的なアパートの1階住まいってのがポイント激高でしたよね?)、息子思いのやさしいママで、なおかつ、家服が若かりしころのやんちゃの名残りパーカー着てます的な(勝手な妄想)佇(たたず)まいだった雛形あきこって、もう、卑怯にも程があるよね。で、急に、加賀店長のモノローグが入って、あの声のテンションで、シングルマザーの日常、語られたら、感情移入するに決まってんじゃんね。

で、なおかつ、その息子の大貴くん(佐藤結良)が喘息(ぜんそく)持ちで、体は弱いんだけど、ママにそこまで反抗的でない、素朴で、ひたむきな感じのとってもいい子、って、雛形あきこ周りの造形(言い方!)、卑怯すぎるじゃんね。

あんなん、ちょっとでも、あの周辺で物語が動き出そうものなら、箸(はし)が転がったレベルで琴線グラグラになるに決まってんじゃんね。うん、つまり、だから、その周辺で「ビーフシチュー」とか、そういうワード出てきたら、泣くに決まってんじゃんね。卑怯じゃんね。なんなのこのドラマ!!俺の琴線、何だと思ってんだよ!なんなのこのドラマ!!(意味不明)

特性があろうとなかろうと、誰だってミスはある…この辺のさりげなさ、こそが、すごい!!

っというわけで(2回目)、まじめな話(いままで何だったの)この『僕の大好きな妻!』、ホントにすごい!と感心したのが、前回のアパレルショップにて…。知花がお客さんを奪ってしまう描写と、売り物の服が床に落ちている描写と、均一セールなのに端数が出ちゃう、金額が合わない!描写を、どれも並列に描写したことなんですよね。

それは、どれが知花の失敗なのか?発達障害の特性なのか?ただの人為的ミスなのか?を、はっきりさせない。紛れ込ませることで、特性があろうとなかろうと、誰だってミスはあるっていうのを、とってもさりげなく描写させているんですよ。この辺のさりげなさ、こそが、すごいんですよね。で、その“売り物の服が床に落ちている”が今回、エピソードとして拾われるんだけど、ここの拾い方、やりとりもまた、丁寧で、グッとくるものになっています。

今回は、アパレルショップをクビになってしまった知花が、どうにかこうにかやんややんやのいろんなドラマがある中で、どうやって加賀店長と再び接点を持ち、あのお店で働けるように?なるのか?っという点に加え、佐竹さん(徳重聡)の、漫画家としての夢はどうなってしまうのか?あきらめてしまうのか?という、この部分のドラマも“いいお話”に仕上がってます。知花の立場と重ね合わせて、“お互いを知ること”をテーマに、大きくドラマが動き出していきます。

で、ラスト、次週予告を見たら…、え?これ、あと2話で終わんの!?(全8話の予定です)っていう、気分になること請け合い!!つまり、今回も、次回も、最後まで絶対、見逃せない!!