間宮祥太朗さんが、父とのエピソードや、自宅のインテリアについて語りました。

7月18日(月)スタートの月10ドラマ、『魔法のリノベ』で、営業成績0点でバツ2シングルファザーの福山玄之介(ふくやま・げんのすけ)を間宮さんが演じます。

玄之介は脱サラして家業の「まるふく工務店」で営業職として働き始めるも、押しが弱くて成約はいまだゼロ。そこへ、大手リフォーム会社の営業エースだった主人公・真行寺小梅(しんぎょうじ・こうめ/波瑠)が転職してきます。

“凸凹営業コンビ”の2人が住まいのリノベーションを通して、依頼人が抱えている悩みや問題を解決していく“人生リノベーションお仕事ドラマ”です。

お人好しで周りに振り回されがちな玄之介を演じる間宮さんに、作品への意気込み、共演の波瑠さんの印象、自身が“リノベーション”したいことなどを聞きました。

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父は建築関係「仕事で楽しい瞬間」を聞くと…

――原作は星崎真紀さんによる同名漫画ですが、本作がドラマ化されると聞いてどんなことを思いましたか?

リノベーションの実写化は、よく考えたらハードルが高いかもしれないと思いました。台本にも「こういう感じでリノベーションされている」と、ト書き(説明文)が書いてあるのですが、やっぱり実物を見ないと想像しにくい部分もあるので、ドラマの美術セットがすごく楽しみです。

――間宮さん演じる玄之介は、どんなキャラクターでしょう。

バツ2で7歳の息子を育てるシングルファザーです。玄之介は過去の経験からさまざまな思いを抱えていますが、あまり表には出さないタイプ。

「まるふく工務店」での営業成績は0点ですが、波瑠さん演じる小梅と出会って、家を“もの”ではなく“人々が生活を営んでいる場所”として見ることを学んでいきます。小梅の細やかな気遣いに感化されて、成長していくところも見どころです。

――玄之介に共感する部分はありますか?

玄之介は、いろいろな困難に打たれてきた人間ですが、暗くなりすぎないように「なんとかなる。なるようにしかならない」と言い聞かせている部分もあると思います。そうやって流れに身を任せるところは、僕にもあるかもしれません。

また、僕の父は建築関係の仕事をしているので、そこは玄之介と共通していますね。以前、父に「仕事で一番楽しい瞬間っていつ?」と聞いたことがあって。父は、「規模の大きい商談で契約を取るために、計画や道筋を立ててから話を進め、自分の思い描いた通りに商談がまとまったときが一番楽しいし、快感」と言っていました。その気持ちを、玄之介の役作りにも活かせたらと思います。

――波瑠さんとは、ドラマ『#リモラブ〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ)以来、約2年ぶりの共演ですが、お互いの印象をお聞かせください。

「#リモラブ」のときは、一緒にシーンを作り上げていく過程が楽しかったことを覚えています。今回は小梅と玄之介、2人のかけ合いが物語の“カラー”を作っているので、皆さんに「この2人の会話って楽しいよね」と思っていただけるように演じていきたいです。いや、間違いなくできると思っています!

最近気づいた“口癖”明かすも…「やめたいです(笑)」

――間宮さんは、自宅をリノベーションしたことはありますか?

リノベーションの経験はありませんが、物件を見るのがすごく好きです。ヴィンテージマンションの部屋なんかは、見ていて楽しいですね。

僕、“一軒家願望”もあって。三谷幸喜さんの映画「みんなのいえ」がすごく好きなんです。みんなでワイワイしたり、ハプニングを乗り越えながら家を建てていくところが大好きで。僕も人里離れたところにある古民家を買って、自分たちでリノベーションして夢ある空間に仕上げる、というのをやってみたいです!

――住まいで“ここだけは譲れない!”というこだわりはありますか?

植物を置く、ですね。家の日当たりのいい場所に、植物をズラーッとたくさん並べています。葉っぱが太陽のほうに向かって伸びていくので、伸びすぎたら鉢植えをくるっと回して(笑)。この時期はどんどん伸びるからすごく楽しいし、植物から活力をもらえますね。

最初は「家に1つくらい緑があったほうがいいかな」と思って、大きめのを買ってみたんですけど、そこから徐々にハマって数が増えていきました。

「オザキフラワーパーク」という都内最大級のガーデンセンターがあるんですが、めちゃくちゃ楽しくて最高です!以前行ったときは、車がいっぱいになるくらい買いました。小さい植物も合わせたら、いくつだろう…30鉢くらいあったんじゃないかな(笑)。

――“リノベーション”にかけて、自身が変えたいと思っていることがあれば教えてください。

最近自分で気づいたんですけど、僕、撮影現場とかでスタッフさんに「ちょっとトイレだけ行ってきます」って言っちゃうんですよ。「だけ」って何(笑)?トイレ以外行かないだろ!って思うんですけど、つい口癖で。この「だけ」をやめたいです!

――なぜ「だけ」をつけてしまうのか、理由はあるのでしょうか。

たぶん「すぐ戻ってきます」という気持ちからだと思います。撮影で出番が多いと、トイレに行くタイミングがあまりなかったりするので。シンプルに「トイレ行ってくるね」にしたいです(笑)。

――この夏やってみたいことはありますか?

川釣りです。小学生の頃にフライ・フィッシングをやっていたんですけど、もう長いこと行ってなくて。小さい頃に父と、ロバート・レッドフォード監督の映画「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992年※)を観て「かっこいい!やってみたい!」と思ったのが、釣りを始めたきっかけです。奥多摩あたりに行って、ヤマメやニジマスを結構釣っていました。また行きたいですね。

(※)ある牧師一家の絆を描いたヒューマン・ドラマ。真面目な兄・ノーマンと自由奔放な弟・ポールは、厳格な父から教わったフライ・フィッシングにだけは共通の思いを持つ。2人はやがて、それぞれの道を歩み始め…。ブラッド・ピット主演で、第65回アカデミー賞撮影賞を受賞。

――もともと自然が好きなのですか?

そうですね。自然の中に行くと気持ちいいですしね。

最近も、1人でキャンプに行きました。ドラマ『ナンバMG5』の撮影現場が栃木県だったので、撮影が早く終わった日はそのまま近くのキャンプ場に行ってテントを張って過ごして。翌日はキャンプ場から現場に行きました。

――好きな“キャンプ飯”などあれば教えてください。

“キャンプ飯”に限らずどこかへ行ったときは、できるだけその土地のものを買うように意識しています。やっぱり美味しいですからね。

特に印象的だったのは、北海道。ある牧場へ立ち寄ったら、「適当に中を見て行っていいよ」と、見学させてくれたことがあって。長靴なども貸し出してくれたんです。

しかも、その牧場には小さな売店が併設されていて、牧場から卸した肉を売っていたんです。買って焼いて食べたらめちゃくちゃ美味しくて、よく覚えています。

――最後に、ドラマを楽しみにしている皆さまへメッセージをお願いします!

やっぱり人生の基盤にあるのは生活ですよね。生活するところ、つまり家を拠点にすべてがある。家と、そこに住む人の生活、内面に抱えているもの、そして人生がリンクしていく様子が描かれているので、このドラマを見て「家をリノベーションしてみようかな」と思ってもらえたらうれしいです。

撮影:今井裕治
ヘアメイク:FUJIU JIMI
スタイリスト:佐久間美緒