現在、放送中のドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ)のフードコーディネーター・住川啓子さんに密着しました。
フードコーディネーターは、ドラマやCMなどのシーンで映る料理を、台本や監督の要望に合わせ、調理し、撮影時にもその見栄えを管理するのが仕事。
住川さんは、ドラマ『問題のあるレストラン』(フジテレビ)ではポトフを、ドラマ『コンフィデンマンJP 運勢編』(フジテレビ)では真っ青なケーキを、『やんごとなき一族』ではセレブ一族の食事を作るなど、その料理は多岐にわたります。
住川さんの、見栄えだけではない料理へのこだわり、また、自身の家族との食事のルールなどに迫りました。
ドラマやCMの現場に欠かせない、フードコーディネーター・住川啓子さんの“セブンルール”とは?
<『セブンルール』の関連記事>
ルール①:見た目も味も美味しく作る
住川さんが撮影用に作る料理には、「美味しそうに見せるだけでなく、実際に食べても美味しい」というこだわりが。
『やんごとなき一族』で、料理を口にした尾上松也さんは、「めっちゃうまい、毎朝食いたいです。楽屋に置いてほしいです」と称賛しました。
ルール②:豊洲市場は土曜日に行く
月に2回、食材の仕入れのために、東京豊洲市場に足を運びます。
また、市場は日曜日が休みのため、食材が安くなる土曜日に行くことが多いそうです。
ルール③:家族には100品目食べさせる
たまの休日には、家族が集まる食事会で腕を振るいます。
この日作ったのは、メキシコ料理のファヒータ。ズッキーニやパプリカなど、6種の緑黄色野菜をブイヨンとチリペッパーで味付けし、しめじ・牛ロースなどを炒め合わせます。
また、炊飯器にはもち麦やハトムギなどが入った、二十五穀米。
住川さんは「食事会では、みんなの健康を考えて100品目、材料を用意するよう頑張ってます」と語り、「いつまでもみんなが元気でありますように」と乾杯の挨拶をしました。
スタジオのYOUさんが、「100品目なんて、(長濱)ねるなんて耳が痛いでしょう。昨日、何食べたか言ってごらん」と尋ねると、長濱ねるさんは「お休みだったので、朝トマトジュースを飲んで、お昼に栄養が取れるゼリー、夜は個包装されたプルーンを食べて終了しました」と笑顔。
それを聞いた青木崇高さんは「トマトジュースとゼリーとプルーンって、カブトムシやん!」と驚きました。
ルール④:デザインは点・線・面・立体を組み合わせる
現在、フードコーディネーターと調理師専門学校長と、二足の草鞋を履いている住川さん。
この日は、料理人を目指す学生たちにチキンの盛り付けを教えます。
そこでは、「(盛り付けの)デザインは、点と線と面と立体です。これらが組み合わさることで、オシャレっぽく見える」とデザインの重要性を説明。
さらに、実際に生徒の前で実践し、料理におけるデザインの可能性が無限大であることを伝えました。
これについて、本谷有希子さんは「盛り付けってセンスだよね。上手くなるのかな…」とつぶやき、「私が料理を出すと、みんなが写真撮るんだよ。変だから」と笑わせました。
YOUさんが「でも食べたら美味しいんでしょ?」とフォローするも、本谷さんは「美味しくない」と否定。YOUさんは「何だよ!」と声を上げました。
ルール⑤:空き時間は自然に触れる
空き時間ができると、住川さんは学校裏にある畑に立ち寄ります。
「植物が大好き」と言うと、雑草やハーブを摘み取り、即席でブーケを作りました。
住川さんにとって植物に触れることは、リラックスできるだけでなく、新しいデザインの発想にもつながるそうです。
ルール⑥:食器が無ければ自分で作る
住川さんは、フードコーディネーターとして、料理だけでなく使う食器にもこだわります。
そのため普段から都内の食器店を巡り、最新トレンドのチェックは欠かしません。
さらに、イメージ通りの食器がないときには、自ら作るという徹底ぶりを見せました。
ルール⑦:カメラから見えないところまで丁寧に
この日、『やんごとなき一族』の撮影で調理することになったのは、サーロインのステーキ。
「お肉って役者さんにとってすごく食べづらいものなんです」と語る住川さんは、食べながらでもセリフが言いやすいようにと、チョッパーで無数の穴を開け、柔らかくしました。
さらに、別のドラマでは、カメラから映らない方向でパスタを一口ずつ巻いて置くなど、演技に負担をかけないよう住川さんなりの工夫を。
「この仕事が本当に大好き」という住川さんは、味だけでなく見た目も美しい料理のために、日々の努力を惜しまず「“最強のフードコーディネーター”になれたらいいかなって思ってます」と微笑みました。
スタジオでは、尾崎世界観さんが「食べながらの演技って難しいんですか?」と質問を。
YOUさんは「役によるよね、上品な役のときは食べられないです。ブロッコリーやゴマは、歯に挟まっちゃってNGが出ます」と明かし、青木さんは「シーンの中でガツガツ食べてる人は喋らないです」と語りました。
『セブンルール』は、カンテレドーガで見逃し配信中(無料)!
「ドン・キホーテ」全店舗のデザインを手がける
7月5日(火)放送の『セブンルール』は、驚安の殿堂「ドン・キホーテ」(PPIH)デザイン統括責任者の二宮仁美さんに密着。
572店舗ある、「ドン・キホーテ」全店舗のデザインを手がけてきた彼女。現在は、再開発が進む渋谷に新しくできる、大規模複合施設をデザインするビッグプロジェクトに取り組んでいます。
個性的なデザインを作り続ける“ドンキ初”の女性執行役員、二宮仁美さんの7つのルールに迫ります。