埼玉県「武蔵浦和」、「新三郷(しんみさと)」、千葉県「西船橋」で、東京にはない街グルメを調査しました。

6月21日(火)放送の『所JAPAN』(カンテレ・フジテレビ系)では、都心からのアクセスの良さと住み心地の快適さから移住者が増えている、住みたい街ランキング上位の「武蔵浦和」「新三郷」「西船橋」をクローズアップ。

地元市民に聞き取り調査を行い、「住むならどの街?」とそれぞれの街自慢を比較しました。

ここでは「住めば毎日食べられる!東京にはないヤミツキ街グルメ対決」を紹介します。

スタジオには、所ジョージさん、佐々木希さん、カズレーザー(メイプル超合金)さん、河合郁人(A.B.C-Z)さん、陣内智則さん、若槻千夏さんが登場しました。

世界1位&世界2位パティシエが作るケーキ

東京・池袋から埼京線で1本、タワーマンションが並ぶセレブな街、武蔵浦和で聞き取りを行うと、駅前に20軒判明。

その中でも世界1位、世界2位に輝いた、2人のパティシエが作るケーキが人気であることが明らかになりました。

世界2位のパティシエが作る、完売必至の焼きショコラ

武蔵浦和駅から徒歩10分の場所にある「パティスリーアプラノス」。

武蔵浦和に開業して10年のこのお店には、素材にこだわったケーキが常時30〜35種類並びます。

オーナーパティシエの朝田晋平さんは、2001年に行われた洋菓子のワールドカップ「クープ・ド・モンド・デ・ラ・パティスリー・ワールドカップ」に日本代表として出場し、世界第2位に輝いた人物。

朝田さんが作る完売必至のケーキが「焼きショコラ〜極〜」(520円)です。

朝田さん自らベトナムへおもむき、厳選したカカオを使用。“一切小麦粉を使用していない”という大きな特徴があり、これによりしっとりとしたやわらかい生地を生み出します。

生地の材料は、チョコレート、卵、砂糖、バター等の油脂、アーモンドパウダーのみ。

焼き方にもこだわり、生地はやわらかさを追求するために蒸し焼きに。できあがった生地を4枚重ね、仕上げに生チョコで贅沢にコーティングし完成させます。

お姫様気分!?世界1位パティシエが作る新発想ケーキ

武蔵浦和の住宅街にある「アカシエ」。

高級洋菓子店ながら、平日にもかかわらず行列ができる、大人気のお店で、フランスの伝統菓子をアレンジした絶品スイーツを提供しています。

オーナーパティシエの興野燈(きょうの・あかし)さんは、フランスの洋菓子の世界大会「アルパジョン・ガストロノミック・コンクール・ショコラ部門」で優勝した実力者。

「お菓子を作るときにストーリーが欲しい」という興野さんが作り出す、1番人気のケーキが「アントワネット」(756円)。

中世ヨーロッパのフランス王妃・マリー・アントワネットをイメージしたケーキです。

パイ生地の中央に、バラの香りのクリームを注ぎ、その上に3つのプチシューを乗せたら、さらに上からクリームをアントワネット王妃が大好きだったというバラの形にデコレーション。

酸味の強いアカスグリのピューレを加えた甘酸っぱいクリームを使用しており、興野さんは「マリー・アントワネット王妃の波乱万丈な人生を、このフォルムの中におさめた」といいます。

スタジオでは、2種類のケーキを試食。「焼きショコラ〜極〜」を試食した所さんは、「超美味い!」と絶賛。

「アントワネット」を食べた佐々木さんは、「甘酸っぱいからペロッといけちゃう」と大満足でした。

新三郷で広がる“なまず料理”

駅前に大型ショッピング施設が集結する新三郷駅のある三郷市は、「埼玉県の住み心地が良い街」ランキング(「おうちパレット」調べ)で1位にランクイン。

そんな新三郷で聞き取りを行うと、地元市民が愛するグルメが隣の吉川市で食べられていることが明らかになりました。

街の中華屋さん「萬万亭」で提供されていたのは、なまず丸々1匹をミンチにして作った「なまずの春巻き」(660円)。

ほかにも、「沖寿司 吉川店」では、唐揚げにしたなまずをチーズソースで包んだ「なまずロール」(1皿290円)というメニューが。

駅前にある温泉施設「よしかわ天然温泉 ゆあみ」では、フライにしたなまずがトッピングされた「なまずカレー」(820円)が提供されるなど、さまざまな料理に、なまずが使われていました。

なぜ新三郷では、“なまず料理”が広まっているのでしょうか。

地元で190年営む老舗料亭「割烹 ますや」の料理人、横川則雄さんに話を聞くと、三郷市と吉川市周辺は、江戸川と中川の2つの川に挟まれており、古くからなまずをよく食べていたといいます。

そこから町おこしのために、なまずを売り出したところ、現在のように広まっていったのだそう。

また、人気商品として「なまずコーラ」(270円)も紹介。

粉末状にしたなまずを水に溶かし、コーラの中にろ過して入れていたもので、スタジオで試飲した陣内さんは「えー!美味しい!」と驚きました。

西船橋に根づく“小松菜”愛

東京駅まで30分、5路線が乗り入れる西船橋は、都心に近いにもかかわらず、潮干狩りができる海や、市内には600以上の公園があるなど自然豊かな街として人気。

そんな西船橋では、市民がヤミツキになるハイボールがあることが明らかになりました。

「ホルモン酒場 フナバシ屋」で提供されていたのは、さっぱりして飲みやすいと人気の「小松菜ハイボール」。

茹でた小松菜をジューサーにかけペースト状にし、ひとさじ分をハイボールの中へ入れ、最後に隠し味としてグレープフルーツのシロップを加え完成です。

西船橋の小松菜愛は、「小松菜ハイボール」だけにとどまらず、こちらのお店では、卵にだしと小松菜ペーストを混ぜ合わせた「グリーンなだし巻玉子」(480円)も提供されていました。

中華料理店「中華 ひろや」では、小松菜入りの緑のスープに小松菜を練り込んだ麺が使用された「小松菜クリーミーラーメン」(950円)を販売。

トッピングされた春巻きにも、中の具にも小松菜が使われています。

イタリアンレストラン「コンパーレ・コマーレ」では、たっぷりの小松菜が使われた「小松菜とホンビノス貝のピザ」を販売。

生地の中にも小松菜が練り込まれており、中は緑色。

なぜ、西船橋ではこんなにも小松菜が広まっているのでしょうか。

小松菜を生産している農家の平野代一さんに話を聞くと、船橋は大正時代から関東屈指の小松菜の産地であったにもかかわらず、川を挟んだ東京の江戸川区がそれよりも古い江戸時代から小松菜の栽培が盛んだったため、船橋の小松菜は、あまり注目されなかったといいます。

「もっと有名に」という宣伝の一環から、10年前の2012年に農家と飲食店が協力して生まれたのが「小松菜ハイボール」。

そこから、さらに小松菜料理を広めるべく、さまざまな飲食店に小松菜を持ちかけ、次々と新商品を開発。

今では船橋の小松菜がブランド化され、市民に小松菜愛が根づいたといいます。

「自家栽培 移動販売珈琲 秋田屋」では、コーヒーと小松菜のコラボの「コマツナレモン」というメニューが。

小松菜パウダーとコーヒー豆をドリップし、ガムシロップとレモン汁を加え完成させた「コマツナレモン」をスタジオで試飲した若槻さんは「さっぱりしてる!女子が好きかも」と太鼓判を押しました。

また、「住めば毎週末遊びに行ける!休日に1日過ごせるエンタメスポット対決」として、武蔵浦和は「ところざわサクラタウン」、西船橋は「ふなばしアンデルセン公園」、新三郷はハラル食品(イスラム教で食べることが許されている食べ物)を揃えたスーパー「ボンゴバザール」を紹介しました。