3月20日(金)全国公開されるドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50 年目の真実」の公開直前トークイベントが17日に都内で開催され、豊島圭介監督と、ナレーターを務めた東出昌大が出席した。
同作は、1969年5月13日、東京大学駒場キャンパス900番教室で行われた作家・三島由紀夫と、東大全共闘との伝説の討論会の様子を軸に、三島の生きざまを映したもの。
東出は、三島が書き上げた日に生涯を閉じた最後の長編小説「豊饒の海」の舞台化(2018年)に出演したほか、多くの三島作品を読破していたことからナレーターに起用され、東出自身もこれを快諾したという。
東出といえば、妻である杏との間に3子をもうけながらも、2018年に公開された映画で共演した女優との不倫関係が騒動となり、別居生活に。
この日は騒動発覚以来、初の公の場への登場とあって、多くの報道陣が詰めかけた。そして、そんな報道陣からの強い要望で、当初は予定されていなかった東出の囲み取材も急きょ行われることになった。
イベント終了後、カメラの前に立った東出は「このたびは、お仕事の関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」と深く頭を下げ、「本来、このたびの件におきまして、最も謝罪しなければならないのは妻に対してだと思っております。妻には直接、謝罪の気持ちを伝えてまいりたいと思います」と神妙に語った。
続けて、「いろいろなお仕事の関係から、このような機会をもうけることが遅くなりました。今日、カメラの前で私が何かを発言することによって、これ以上妻を傷つけたくはありません。ですので、お話できることに限りはあると思いますが、よろしくお願い致します」と呼びかけた。
妻と話し合いの場がもたれたのかという質問に東出は、「はい。ドラマ(『ケイジとケンジ』)の撮影が終わってこの数日のうちに」といい、「共通の友人がいたりもしたんですけど、基本的には2人で。話し合いは今後も続けていくことになると思いますので、まだ具体的なことは何も決まっておりません」とコメント。
妻に対してどのような謝罪をしたのかを聞かれると、しばしの沈黙の後に「たいへん申し訳ないことをしたと。裏切ってしまい、申し訳なかったと伝えました」と声をしぼり出すように明かした。
東出の謝罪に妻はどのような態度をしめしたかに話がおよぶと、「彼女の発言ですとか、その時の雰囲気というのを私がここで代弁することはできません。ですが、今後とも話し合いは続けます」と言い、リポーターの「関係を修復したい?」の声には「申し訳ありませんが、お答えできません」と口をつぐんだ。
渦中の女優とはすでに破局しているそうで、「お会いしていません。(謝罪は)直接お会いしてではありませんが」と、女優にも詫びを入れたことを告白。
妻に対し、今どのような心境かを聞かれると、「私の裏切りから一生消えない傷を負わせてしまったと思います。妻からも子どもたちからも、私の過ちから様々な幸せを奪ってしまいました」。
別居以降、3人の子どもたちとは会っていないものの、「毎晩のようにビデオ通話をしてくれて。携帯電話の操作もできないので、妻が代わって」とコメント。
さらに「子どもはまだ小さいので、事態を到底把握しているとは思えません。ただ、私はこういう仕事をし、また、妻もこういう仕事をし、子どもたちが大きくなった時に父親の犯した過ちをいずれ知ることになると思います」と瞳を潤ませる一幕も。
「自身の犯した過ちを後悔しない日はありません。ですが、子どもたちが大きくなった時にこれ以上、情けない思いをさせないように、今後の日々は最善を尽くしながら生きていこうと思っております」と自身にも言い聞かせるように話した。
そして、「今回の件でたくさんの人を傷つけました。家族、お仕事の方、友人、たくさんの方を裏切りました。その傷をすっかり癒やせることもなければ、犯した過ちをすっかりなくすこともできないと思います。今後は人を裏切らず、最善を尽くして、ご迷惑をかけた方にも、ご恩がある方にもお返ししていきたい」と猛省していた。