4月3日(金)20時より、フジテレビでは『山村美紗サスペンス 赤い霊柩車38 結婚ゲーム』を放送する。
“サスペンスの女王”片平なぎさが主演を務める『赤い霊柩車』シリーズは、1992年に第1作が放送されて以来、根強い人気を誇っている。
その最新作が『赤い霊柩車37』(2018年11月18日放送)以来、およそ1年半ぶりに登場。山村美紗による原作「結婚ゲーム」は、今回が初の映像化となる。時代も令和に移り、人と人との関わり方も変化している中で放送される今作のテーマは「孤独」。おなじみの京都・祇園を舞台に愛憎劇が繰り広げられる。
片平演じる石原明子と、明子のフィアンセ・黒沢春彦役の神田正輝をはじめ、狩矢警部役の若林豪、そして、石原葬儀社の2人、大村崑、山村紅葉といったおなじみのメンバーが今回もそろい踏み。
さらに、今回は翻訳家役に矢田亜希子、春彦の恩師で元医師役に竜雷太といった実力派俳優陣を迎える。
<あらすじ>
石原葬儀社の明子(片平なぎさ)は、京都にやってきた春彦(神田正輝)に連れられ、市川英明(竜雷太)と料亭で会食をしていた。元医師の市川は、春彦の医師としての恩師。今は隠居しており、のどかな生活をしているとのことだった。
会食の後、明子は内田良恵(山村紅葉)と共にブライダルサロンへ行くことに。その後、良恵は、婚活アプリで知り合った男・沢田圭一(金児憲史)にプロポーズされ、浮かれまくっていた。明子は祝福するが、秋山隆男(大村崑)は「だまされているのではないか?」と、心配していた。
ある日、石原葬儀社のもとに沢田屋旅館の長男が亡くなったという電話がかかってくる。老舗旅館の長男の葬儀と聞き、意気込む秋山が新聞の記事になっていることに気づく。それは、「沢田圭一が稲丸神社で転落死体となって発見された」とのことだった。
そんな圭一の葬儀を執り行うことになった石原葬儀社の面々。良恵のショックは計り知れないが、秋山に励まされ葬儀の準備をけなげにこなしていた。そんな中、沢田の母・常子(福井裕子)と圭一の弟・玲二(植田恭平)が現れ、明子は2人の話を聞き、やはり良恵がだまされていた事実を知る。
さらに、大学准教授・北里美也子(渚あき)と、旅行会社のOL・新山加代(小野真弓)、翻訳家の静川佐和子(矢田亜希子)の3人の女性が弔問にやってきた。聞くところによると3人とも結婚の約束の品として贈られる金銀扇を持っており、「圭一と結婚の約束をした、そして金も貸した」と、沢田家の面々に言い放ち、葬儀の席が騒然となる。
そこに、狩矢警部(若林豪)らがやって来て、どうやら事故死ではなく、何者かによる殺人の可能性があることを告げる。 その後、圭一の死の真相を探る明子たちは、3人とも婚活アプリで圭一と出会ったことを突き止め、さらに、美也子は圭一と共に会社を経営していた名木隆一(河相我聞)と二股をかけていたことも明らかに…。
<片平なぎさ&神田正輝コメント>
――今回は「婚活アプリでの出会い」というとても現代的な描写があります。最初に台本を読んだ際の印象は?
片平:主軸の人間たちが変わらない安定した設定の中で、時代は確実に令和を迎えているんだなぁ~と。出会い系サイトの怖さを感じましたね。
神田: インターネットを通じての人との出会い。昭和・平成・令和と時代が変わっていくに伴って、さまざまなことが変化していきますね。たくさんの人との出会いがある反面、“心”があまり通わないような気もします。いろいろなことが便利になったり、手軽になったりするのはとても有り難いことですが、それと同時に古い時代の生活も大切にしたいと思いました。
―― 今作では、現代社会における新しい人間関係(問題)が描かれていますが、お二人の中で何か感じた部分はありましたか?
片平:人との出会いのキッカケは多種多様です。“何がダメ!”とは言えませんが、大切なのは出会ってからの見極めと、“その人と深い絆を築けるか?”ですよね。
神田:SNSでの出会いも、もちろん立派な出会いですし、時代の変化によって社会も変化するのは当然だと思います。ただ、僕は昔ながらの人間なので、やはり会話をすることで人間関係を築いていきたいですね。
―― 共演者のみなさんと印象に残ったエピソード、シーンなどはありましたか?
片平:竜さんと神田さんが『太陽にほえろ!』のゴリさんとドックになって、楽しそうに昔話をされている姿がとてもほほ笑ましくて、私までうれしくなりました。
神田:竜雷太さんと久しぶりにお会いして、『太陽にほえろ!』時代を思い出しました。お互いにこのような役を演じるようになったんだなと思うと、歳月の流れを実感しました。
――撮影中の裏話などありますか?
片平:大村崑さんは、ライザップで!もみちゃん(山村紅葉)は、企画番組でエステダイエット。私もダイエットドリンクでマイナス4.5kgに成功!久しぶりに石原葬儀社が若返った!?
神田: 歴代の『赤い霊柩車』シリーズと同じ場所で撮影をするシーンがいくつかあるのですが、街が少しずつ変化していると感じました。特に京都では外国の方が非常に多く訪れており、伝統的な京都の街並みの中で外国語が飛び交ってましたね。いろんな方に日本の文化を知っていただく絶好の場所ですし、日本人も日本を学べる。改めて京都の魅力を認識しました。
――38作品目となった今でも引き続き若々しいお二人ですが、普段から心がけていらっしゃることはありますか?
片平: 食事も運動も日々のスキンケアも「小さなことをコツコツと!」という感じです。でも、いちばん大切なのは、「ストレスをため込まない」ということでしょうか。
神田:次の仕事のスケジュールや内容を考えて、好きなことを好きなだけやることですかね。
―― 『赤い霊柩車』ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
片平:ここ数年は作品の間隔が空いてしまっていますが、みんな元気に頑張っています。『赤い霊柩車』第40話まであと2本。応援してください!
神田:みなさまのおかげをもちまして、38作目を迎えることができました。長く続いている作品ではありますが、毎回新鮮な気持ちで撮影に取り組んでいます。今作は今までとは少し違ったイメージで、現代社会の人間関係が一つのテーマとなっているストーリーです。視聴者のみなさま方にも『赤い霊柩車』の世界観に入りこんで頂けるとうれしいですね。是非、ご覧ください!!