7月11日(月)スタートの月9ドラマ『競争の番人』で、W主演を務める坂口さんと杏さん。
本作は、現在放送中の月9ドラマ『元彼の遺言状』の原作者・新川帆立さんによる同名小説が原作です。
新川帆立「まさか!」2期連続で月9に作品が起用され驚き
独占禁止法に関わる違反行為を取り締まる「公正取引委員会」を舞台に、エリート審査官・小勝負勉(こしょうぶ・つとむ/坂口)と、元刑事の新人職員・白熊楓(しろくま・かえで/杏)の“凸凹バディ”が、第六審査、通称“ダイロク”のメンバーとともに、企業の不正をあぶり出していくエンタメ・ミステリー。
フジテレビュー!!は坂口さんと杏さんに、作品への意気込みや、撮影現場でのエピソードなどを聞きました。
坂口健太郎&杏がW主演!7月の月9は『競争の番人』
坂口健太郎「すごく大事な仕事」
<坂口健太郎&杏インタビュー>
――坂口さんと杏さんは、映画「オケ老人!」(2016年)以来の共演ですが、久しぶりに会った印象はいかがですか?
杏:印象はあまり変わらず、のほほんと、やわらかい空気をまとわれている方だなと。小勝負さんは、坂口くんと同じくほんわかしているけれど、実はすごく鋭い視点を持っています。
坂口:杏さんも変わらず。白熊さんの一本筋が通ったところや、感情で動くところ、竹を割ったような性格にすごく共感したので、白熊さんを演じる杏さんが楽しみだと思いました。
――「公正取引委員会」に対し、ドラマ撮影を通じてどんなイメージを持ちましたか?
坂口:正直これまでは、聞いたことはあるけれど、何をしているところかよくわかっていませんでした。
ドラマにも出てきますが、公正取引委員会の仕事の一つに「ブツ読み」というものがあります。資料1枚1枚に目を通して、お金の流れや関係者を調べる、とても地道な仕事です。こういった見えない努力があるからこそ、普段僕たちが利用しているお店やサービスが、安定して提供されているのだと思いました。すごく大事な仕事だと思います。
杏:スーパーに並んでいる商品も、“競争”があるからこそ、いつでもたくさんの種類がそろっているのだと思いました。
たとえばお米。歴史をたどると、昔は「お米といえばお米」で、品種や銘柄という概念は、あまりなかったのではないでしょうか。でも競争が生まれて「うちのお米のウリはこれです」と打ち出すようになり、今やいろいろな銘柄のお米を味わうことができます。
これも、小勝負さんや白熊のような公正取引委員会の方々が“番人”として市場を取り締まっているからこそ、成り立っているのだと思います。この作品に触れたことで、日々の生活の視点がちょっと変わった気がします。
杏「白熊のまっすぐな性格を見習いたい」
――それぞれの役と、自身との共通点はありますか?
杏:自分で言うのもなんですが、素直なところ。白熊の真っすぐな性格は見習いたいし、そうありたいなと常々思っています。でも白熊の場合は、そこに“暴走”が加わるので、最初のほうは失敗や誤解も多くて。一方で、相手に寄り添って心を開いてもらう面もあります。
坂口:小勝負は、人と違う角度から公正取引委員会の仕事を見たり、みんながフォーカスしない部分を攻めたりしています。それで案件がちょっとずつ解決することも。小勝負は結構、自由にやっていますね。
僕の中で、公正取引委員会の方のイメージはスーツにネクタイでしたが、小勝負はラフな服装なんです。衣装を着て撮影現場へ行くと、「それ私服?」と聞かれることもあって。だから僕自身と小勝負は、どこかイメージが似ているのかもしれません。
――坂口さん自身も、撮影現場では自由に動くタイプなのでしょうか。
杏:漂っている感じはあるよね(笑)。
坂口:フラフラしているような…?
杏:坂口くんはみんなとしゃべったり、お散歩したりと、いろいろな目線で物事を吸収していて、そこは小勝負っぽいなと思いました。
――白熊は空手経験者ですが、杏さんは撮影前に何か準備をしましたか?
杏:空手のYouTubeを見たりしました。
坂口:杏さん、めちゃくちゃ身体能力高くないですか?
杏:意外とそうでもないんですよ。
坂口:そうなんですか!?
杏:だからドキドキしていて。活発な役をいただくことも多いのですが、普段はそんなに活発なほうではないので…。お芝居の中で素早い動きがあると、いつもドキドキしてしまいます。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
坂口:めっちゃ面白いですよね!みんな、よくしゃべっていますし。
杏:最高のメンバーです(笑)!だんだんマスコットキャラクターっぽくなってきたのが、大倉孝二さん演じる風見慎一キャップ。すごく気弱なのですが、そこが面白く見えてしまう。
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坂口:あと僕、本番なのに笑っちゃうんですよ。
杏:「ゲラに入っちゃう」という声を、もう3回くらい聞いています。
坂口:本当に申し訳ないと思っているんですけど…。
杏:今、笑いを耐えているなというのを背中で感じる(笑)。
坂口:監督には、「僕がここで笑っちゃうのは、このシーンの面白さをわかっているからですよ」と、言い訳をしているんですけど…(苦笑)。
坂口健太郎の食べっぷりに、杏「高校生みたい」
――タイトル『競争の番人』にかけて、“この競争だけはお互いに負けない”というものはありますか?
坂口:大食い!
杏:そうだね(笑)。必ず大盛りだし、男子高校生みたいな食べっぷりだよね。
坂口:「大盛りですか?」って聞かれると、「いや…」って言えないんですよ。
杏:すごいなぁ。私が負けないのは、料理かな。
坂口:それは絶対に勝てないな(笑)。
杏:この前、朝8時半からお蕎麦をゆでて、山菜の天ぷらを揚げました。
坂口:素敵!
杏:仕事へ行くまで、時間に余裕があったから。お蕎麦ってお弁当ではなかなか持っていけないから、時間があるときに、家かお店でゆっくり食べたいんですよね。
坂口:いいっすね、朝の蕎麦。
杏:ちょうど前日の夕方に、朝採りの山菜が手に入って、「たらの芽の天ぷら」と「あけびの芽のくるみ和え」を作りました。すごくリッチで、ゆっくりとした朝を過ごせましたね。
料理といえば、大倉さんお手製のカレーを食べてみたい。スパイスから調合しているそうなんです。
坂口:大倉さんと、ベトナム料理の話もしましたよね。香辛料を使った料理が好きなのかな?
――撮影現場では、グルメの話をよくするのですか?
坂口:そうですね。杏さん、「今日のお昼、なに食べたの?」って絶対聞きますよね(笑)?
杏:坂口くんの食べっぷりがわんぱくすぎて、すっごく気になるの(笑)。
坂口:今日はお弁当を食べました。もちろん大盛り。でも僕、ちょっと食べないと、すぐ痩せちゃうんですよ。普段あんなに食べているのに「痩せたね」と言われたり。
杏:カツ丼大盛りとか、炭酸飲料も飲んでいるのにね。燃費が良すぎるのかな?
――改めて、ドラマの見どころを教えてください。
坂口:表からは見えにくい、裏の裏を切り開いていくような物語です。硬い話かなと思いきや、思わず笑ってしまう場面もあります。白熊さんと小勝負の“バディ感”がしっかり出ていると思うので、ぜひご覧ください。
杏:「こんな身近なところに、そんなドラマがあるのか」と驚くような斬り込み方をしていきます。展開がすごく面白いですし、小勝負さんと白熊、対照的な2人がそれぞれのアプローチで物事に立ち向かっていくところもご注目ください。
撮影:今井裕治
ヘアメイク:廣瀬瑠美(坂口健太郎)、平元敬一(杏)
スタイリング:田中トモコ/HIKORA(坂口健太郎)、井阪恵/dynamic(杏)
衣装協力:コンバース(坂口健太郎)、ルーム エイト、エンフォルド、カルチェグラム、ラミエ(杏)