4月29日、映画「ホリック xxxHOLiC」の初日舞台挨拶が行われ、神木隆之介さん、柴咲コウさん、松村北斗さん、玉城ティナさん、吉岡里帆さん、磯村勇斗さん、蜷川実花監督が登壇しました。

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音が聞こえない中でのバトルシーンの撮影に苦労

今回の舞台挨拶は、全国322の映画館にライブビューイングにより生中継されました。

神木さんは「撮影時期は結構前だったんですけど、やっと初日になり皆さんに観ていただける日が来たことを、心から感謝しております」と挨拶。

撮影現場では、「ずっと笑っている印象でした。蜷川実花監督で、どんな現場になるんだろうと想像がつかなくて、最初、恐る恐る現場に入っていったんですけど…」と不安があったことを告白。

しかし、「監督はすごく笑顔が多くて、すごく話しかけてくれて。みんなもそうだと思うんですけど、『お芝居も休憩時間も笑っていていい現場なんだ』と思えてからは、すごく楽しかったです」と振り返りました。

そんな神木さんに、蜷川監督は「みんなが前を向いていて、楽しくていい現場だったと思います。(自分の現場は)怖くないです」と声をかけました。

柴咲さんが撮影で印象的だったことは、豪華絢爛な衣装とヘアメイク。「『今日はどんな衣装なんだろう、私の髪はどんな変化を遂げるんだろう』と毎日ワクワクしてました。特にメイクの冨沢ノボルさんはすごいですね。奇想天外な発想力で『髪の毛がこんな方向までいくんだ』と、毎回鏡を見て『まぁステキ』と思いながら、撮影してました」とコメント。

「最後の決戦のシーン」が大変だったという松村さんは、「屋内なのに水やら風がザーザー、ワーワーやってきて、どこの屋外よりも激しい状況だったのが記憶に強いです。神木くんとセリフを交わす時も音がすごすぎて、あんまり聞こえなかった」と告白。

その時のことについて神木さんは「(音が聞こえないので)目だけで。口の動きを見て、薄く聞こえるんだけど『終わった?』みたいな、探り探りの感じでしたね」と語りました。

そのシーンについてMCが「大丈夫でしたか、皆さん?」と反応を求めると、客席からは拍手が。松村さんは「催促するようですみません、いやらしい男で」と頭を下げました。

磯村&吉岡は撮影で「セクシー」を学ぶ

玉城さんは、「演じていてびっくりしたのは、CGをたくさん使っていて、撮影では分からなかったんですけど完成度がすごくて。驚きと共にうれしかったです」、磯村さんは「蜷川組では色気やエロさを要求されるんですよ。(撮影には)セクシー指導の先生がいらっしゃって、(後から)動画フォルダを見返したら、指導される自分の姿が映っていて、恥ずかしくなったんですよ」と苦笑い。

具体的には「首の角度をずっと触られたまま、指導されてて(笑)。細かな指の動きや首の角度にもこだわって、セクシーさを出していくんだなと、良い勉強になりました」と説明しました。

すると、吉岡さんは「その動画が私のところにも送られてきて、先生にされるがままの磯村さんが映っていました(笑)」とニコリ。

続けて「私は撮影現場でその先生に、大きい声で『デコルテ!』と言われて。今まで『セクシー』ってヒップやバスト、ウエストだと思ってたんですけど、デコルテなんだと教わって。そこを意識するとかなり色気がアップするそうですよ」と客席に呼びかけました。

蜷川監督は「やっと公開日を迎えられて感無量です。どのシーンも濃くて、状況もコロナ禍で大変でした。でも、思い返すとそんな中でも、みんなニコニコして一丸になって進めてたので、本当に素晴らしいなと。楽しかったな、幸せだったなという時間でした」と感謝しました。

特殊能力を持つキャストが勢揃い?

トークセッションでは、登壇者全員が「YES」「NO」の札を使い、質問に回答。

1つ目の「この中で『特殊能力を持っていそう』という人がいる」という質問には、全員が「YES」。

磯村さんは「蜷川監督ですね。確実に人より多くの色が見えてるような気がします」、松村さんは「神木くんなんですけど『晴れた方がいいね』と話してたら、雲が割れて道みたいになったんですよ。その向こうから『おはようございます』と神木くんが来る、ということが何度かあって」と告白。

「太陽に愛されてるような力がある」と紹介された神木さんは、「どうなんですかね、基本的には晴れてほしいなという思いはあって。でも、ここが(松村さんと)合わさって晴れるのかもしれない」と予想。

しかし蜷川監督は「違う違う、神木くんが来ると晴れる。『晴れてきた、そろそろ着くんじゃない』と話してると(神木くんが)来るんですよ」と明かし、松村さんに同意しました。

松村さんが言うには、神木さんが登場すると、駐車場、支度場、現場と太陽を連れてきたかのように晴れるのだそう。

そんな神木さんが選んだのは、玉城さん。「目力すごくないですか?直接脳内に声を届けられるだろうなと思います」と発表すると、「(目力を)カメラの向こうの人に届けてみて」とムチャぶり。

玉城さんは、カメラに目線を向け、向こう側にいる人に「朝ご飯、ちゃんと食べた?」とメッセージを送りました。

柴咲さんは、神木さんについて「人の心を察する力がすごく長けていらっしゃる。私が共演者の方に話しかけるタイミングを伺っていると、スッと入ってきて話を盛り上げてくれて、空気を作ってくれるんですよ。妖精ですね、いつも助けられてました」と称賛。

神木さんは「今のところ2つありますね。天候を操れる、人の心を読める。ありがたいです」と微笑みました。

玉城さんは「みんな持っているんじゃないかなと思いました」と答えると、蜷川監督も「私も全員だなと思います。『アベンジャーズみたいだな』と思って、みなさん特殊能力を持ってる」と意見が一致。

吉岡さんは「柴咲さん。覇王色、完全にそうです。敵対する役だったんですけど、現場に入り、(柴咲さんを)前にすると、すぐ子犬になっちゃうというか、(存在感が)圧倒的でした。初対面のときは、“ガクブル”でした。優しくて柔らかい方なのに、気がついたらひざまづいちゃってる、みたいなパワーがあって『お姉さま』みたいな」と語りました。

<映画「ホリック xxxHOLiC」あらすじ>

人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(ワタヌキ)。その能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。

「どんな願いも叶えてあげる。ただし、それに見合う対価をいただく」。妖しく美しい「ミセ」の女主人・侑子(ユウコ)は、四月一日の願いを叶えるために、彼の“一番大切なもの”を差し出すように囁くのだが…。

映画「ホリック xxxHOLiC」は、全国公開中。
©2022 映画「ホリック」製作委員会
©CLAMP ・ ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
配給:松竹 アスミック・エース

最新情報は、映画「ホリック xxxHOLiC」の公式サイトまで。