フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信！Vol.25
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。
シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。
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憧れのトリプルアクセル習得まで「あと少し」
【2019-20シーズンの戦い】樋口新葉インタビュー＜後編＞
2019年12月の「全日本フィギュアスケート選手権」で2位となり、3年ぶりに表彰台に立った樋口新葉選手。インタビュー＜前編＞では、今シーズン最大の目標に掲げたトリプルアクセルへの意気込みを語っていた。
実は、2016年（当時15歳）のころから、トリプルアクセルの習得に向けて動き始めていた樋口選手。
2016年8月に、アメリカで撮影されたインタビューでは「トリプルアクセルをやらないと勝てない時代」と語っていた。そして、3年半の時を経て…。
2020年2月「四大陸選手権」でトリプルアクセルに挑戦
――なぜそこまでトリプルアクセルにこだわるのですか？
トリプルアクセルを先に跳んでおいた方が、4回転にもつながるし、構成的にも選択肢が増えるので、そういう意味ではアクセルは跳んでおきたいジャンプです。
――トリプルアクセルに憧れていた？
ああ、それはあります（笑）。今は、結構みんなバンバン降りて（着氷して）いたりするので、「飛び抜けてすごい」みたいなところは薄れてきているとは思うんですけど、私が小学生の頃はトリプルアクセルを跳んだら盛り上がったし、世界で何人かしか跳んでいない技だったので、すごく憧れていました。
――習得まであとどのくらい？
あとちょっとだと思うんです。本当にちょっとの違いだと思うので、「もう絶対跳べる！」っていう気持ちで跳ばないと成功しないと思います。
――今の樋口選手にとって、トリプルアクセルはどんな存在ですか？
アクセル降りたら「すごい」みたいなところはあるので、そっち側…「すごい」側に行きたいです（笑）。アクセルを跳ぶ選手と跳ばない選手だと、自分の見方も、見ている人の盛り上がり方も全然違いますし、“そっち側”に行きたいです（笑）。
初挑戦は6分間練習で2本着氷！本番では惜しくも転倒
そして迎えた四大陸選手権。樋口選手は、6分間練習で、現地に入ってから一度も成功していなかったトリプルアクセルを2本着氷。本番では、惜しくも転倒し表彰台は逃したものの、4位に入った。
樋口新葉選手の「四大陸選手権」の演技動画
【トリプルアクセル跳んだ！】樋口新葉選手＜女子フリー／四大陸フィギュアスケート選手権2020 in 韓国＞ノーカット配信
https://youtu.be/vFyphTBYlr8
【自己ベスト更新!】樋口新葉選手＜女子ショートプログラム／四大陸フィギュアスケート選手権2020 in 韓国＞ノーカット配信
https://youtu.be/PoiZvRPCt-s
――6分間練習では2本着氷しました。
急に降りる（着氷できた）からびっくりしました。びっくりして1回目に降りたときにちょっとこう（ガッツポーズ）やりかけて…。抑えたんですけど、とても嬉しかったです。
――こちらに来てから成功する姿を見てなかったのですが、成功の要因は？
50%はアドレナリンと、あとは体の動きがすごく良かったのと、集中もしていましたし、タイミングもすべて揃えられた6分間でした。
――本番では惜しくも転倒。6分間練習との違いは？
少し、締めるタイミングがずれたと思うので、そこは映像を見て確認したいです。あとは、（6分間練習で）初めて跳んだので、ちょっと動揺してしまったかなと思います。
――3年前の、涙の「四大陸選手権」から成長した姿が見せられたのではないですか？
目標は高く持って表彰台だと言っていたんですけど、乗れなかったにしろ、今回の4位というのはすごく自分の中で大事なものになりました。
本当に成長できたなと感じるし、誰に何を言われようと自信は自信なので、本当に次につながるものだと思いました。
インタビュー後、VTRで着氷したトリプルアクセルを自分でチェックする樋口選手。
「衣装着てる！いつも練習着だから、衣装で降りて（着氷して）いるので良かったです」と笑顔を見せ、「 次は、一人で滑っている時に降りられるようにします」 と意気込んだ。
インタビュー動画はこちらからチェック！
