フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信!Vol.26

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。

シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。

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かみ合わなかった!?コーチとの握手に一同爆笑

【シングル最後の全日本選手権直後の打ち上げに密着!】<前編>

2019年12月22日、髙橋大輔選手が「全日本フィギュア選手権」でシングル競技を引退した。

【フジテレビ公式】全日本フィギュアスケート選手権2019<男子ショート第14位・髙橋大輔/演技+インタビュー>                    https://youtu.be/i1v-wgxQVNY

【フジテレビ公式】全日本フィギュアスケート選手権2019<男子フリー第12位・髙橋大輔/演技+インタビュー>               https://youtu.be/9HGC6hdg884

総合12位。 それでも4分間の滑りで力を出し尽くすと 、総立ちの観衆が大きな拍手と歓声で髙橋を迎えた――。

その数時間後、長光歌子コーチ、渡部文緒トレーナーらと共に、晴れやかな表情で「乾杯」をする髙橋選手の姿があった。

髙橋:シングルラスト、本日終えました。本当にいろいろお世話になりました。乾杯!

長光コーチとの出会いは、髙橋選手が中学二年生のとき。

髙橋:「西日本(選手権)」?

長光:ジュニアに上がった年よ。

髙橋:そうそう、それは覚えてる。

長光:神戸の「西日本」。(それが最初の試合だった)

髙橋:そうだっけ?俺は大阪の「全日本ジュニア(選手権)」からしか覚えてない。

長光:その前の「西日本」から。神戸のポートピアホテル泊まったやんか。

髙橋:あー、そうそう。

大会前、長光コーチは髙橋選手の成績を「5~6番くらいかなって思ってたの。そしたら、2番だった」と振り返り、当時の思い出や裏話を明かしている。

そこから、20年師事したコーチとのフランクなやりとりが続いていく。

「一番思い出深いキス&クライ」を聞いてみると…。

髙橋:シニアに上がりたて、一年目の「西日本(選手権)」だよね?

長光:(苦笑)。

髙橋:(長光コーチは)試合で怒ることないの。試合が良くなくても。でもその時、練習していなさ過ぎて、俺、途中で投げたっていうか、やめたの。そしたらもう、ガチギレ(激怒)していて。キスクラっていうかもう、演技終わって帰ったらガチギレしてたっていう(笑)。

――選手が演技から戻ったら「先生、どうだった?」って聞くんですか?

長光:「どうだった?」って、(自分で)わかるよね、そんなのね?

髙橋:わかるかなぁ?

渡部:でも、(髙橋選手は)確認してるよね。

髙橋:自分が「動いてない」と思っていても動いているときがあるし、「動いてる」と思っていても動いてないときもあるから、「どうだった?」って聞くかな。

――今日はどうだったんですか?

髙橋:今日は「動いてなかったよね」と言ったら(長光コーチが)「うん」って(笑)。

長光:(笑)。

髙橋:「だよね」「いや無理だわ。右足辛いわ」「でも、練習よりましだよね」って(笑)。

と、シングル最後の演技を振り返る。

周囲から「らしい」と評された2人の握手シーン

また、渡部トレーナーからは、長光コーチと髙橋選手の「全日本選手権」のフリースケーティング直前の握手のタイミングがずれていたことを指摘され、「最後まで間が悪かったね」と笑い合う。

本番前、ある人物からの応援の声が聞き分けられたほど落ち着いていたという

スケーティング直前に長光コーチと何を話しているのかという話では、「今日は、最後だからちょっと長く(長光コーチのそばに)いようかなと思った」と明かす髙橋選手。

――今日はどんな言葉をかけられたんですか?

長光:今日は「最後まで見届けるよ」って言った。でも、覚えてないだろうな(笑)。

髙橋:ほぼ、いつも聞いてないんで。緊張して(笑)。

長光:そうそう。「うん、うん」って、言ってくれるんだけど。まあ、選手は、そうだよね。(私は)いつも、いいこと言ってるんだけど(笑)。

そのほか、「シングル最後の試合」だからこその髙橋選手の行動や、演技中の心境など、終始リラックスした様子で語っている。

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