フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信!Vol.28

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」(以下、「世界選手権」)が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。

シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。

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感覚を掴んだ4回転「シーズンオフに完成させたい」

【2019-20シーズンの戦い】紀平梨花インタビュー

2019年12月の「全日本フィギュアスケート選手権2019」(以下、「全日本選手権」)で初の女王に輝き、2020年2月の「四大陸選手権」では同大会史上初の2連覇、続く「チャレンジカップ」でも優勝した紀平梨花選手。

さらなる進化を続けたシニア2年目となる2019-20シーズンを振り返った。

【フジテレビ公式】全日本フィギュアスケート選手権2019<女子ショート第1位・紀平梨花/演技+インタビュー>              https://youtu.be/dcMjFelWToU

【フジテレビ公式】全日本フィギュアスケート選手権2019<女子フリー第1位・紀平梨花/演技+インタビュー>            https://youtu.be/O7ljAyfE3PM

【圧巻の演技!】紀平梨花選手<女子ショートプログラム/四大陸フィギュアスケート選手権2020 in 韓国>ノーカット配信         https://youtu.be/lVHkKpHTV3k

【連覇達成!】紀平梨花選手<女子フリー/四大陸フィギュアスケート選手権2020 in 韓国>ノーカット配信                https://youtu.be/WcRigjOSi4k

「全日本選手権」で優勝した紀平梨花選手

――今シーズンを振り返っていかがですか

目標を達成できた試合がほとんどだったので、良いシーズンではありましたが、次は4回転を入れたプログラムを完成させたいなと思います。

――「世界選手権」では4回転をプログラムに入れるつもりでしたか?

そうですね。入れるつもりで練習していて、結構調子よく跳べていたので(開催中止は)ちょっと残念なところもありますが、来シーズン以降にもつながる練習が出来ていたなと思います。

――もっと試合で4回転に挑みたかったですか?

「入れたかった」(と思えるような)状態の時もありましたし、「入れなくてよかったな」という試合もたくさんありました。

4回転の感覚はだいぶ掴んできていて、シーズオフでしっかり完成できそうだなとも感じています。その良い状態をしっかり保って、シーズンが始まった頃には、1試合目からショート・フリーを完成させるつもりで。シーズンオフであっても、「次の試合」に向けて頑張っていきたいです。

自分をわかってきたシニア2年目 「確実に成長している」

――今シーズンの収穫について教えてください。

どんな状況であっても平均の点数が上がってきていて、230点台をかなりの確率で出せるようになり、崩れなくなってきたという点でも良かったなと思います。あとはショートでのミスも少なくなってきたので、少しずつ強くなっているかなと思います。

まだ完璧を目指していきたいので、北京オリンピックにしっかり合わせていけるように、自分の弱いところや強いところ、そういった(部分で)調整する力がどうついてきたのか、自分で感じながら過ごしていきたいです。

――シニア2年目で進化していますか

だいたい自分のことをわかってきて、いろんな選択に失敗がなくなってきました。本当に崩れる時もありますが、「そんなときはこうしたらいい」というのがだいぶわかってきたので、対応の仕方を学んで強くなってきたなと思っています。

試合をこなすたびに学びがあって、落ちたり上がったりだと思うんですけど、ゆるやかに確実に、成長しているなと感じています。

左から)樋口新葉選手、紀平梨花選手、川畑和愛選手

来シーズンは「すべての大会で優勝を狙うつもりで」

インタビュー後半では、2022年に開催予定の北京オリンピックまで「もう2年しかない」と言い、「絶対にミスが許されない試合で、どういう心の持ち方だとうまくいくのかを経験していきたい」と語った。

また、2021年に開催予定の「世界選手権」を「オリンピックに向けて最後に試せる機会」だとし、「確実に完璧な状態に持っていきたい」と意気込む。

さらに現在の女子フィギュア界についても 「高難度のジャンプをポンポン跳ぶ選手ばかりになってきた。ジュニアのときも、その予感はあったが、ついに(そういう時代が)来たなと」 と言及。

「ジャンプもスピンもステップも、表情も表現力も、すべてが揃っているような選手になりたい」と目標を高く掲げ、来シーズンに向けては「すべての大会で優勝を狙うつもりで頑張りたい。4回転も習得して、トリプルアクセルもショート・フリー揃えられるようなシーズンにしたいと思います」と毅然と語った。

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