8thCAL株式会社(所在地:東京/代表取締役:岡部美楠子)は、2025年8月23日(土)の東京会場を皮切りに「害蟲(がいちゅう)展season6」を東京、大阪の2会場にて開催します。

害蟲展は、生物・命の美しさ、有益な側面に焦点を当てて制作された作品を通して、生命の循環や存在意義について考えるきっかけになることを目指した展示会です。身近な生活環境に潜む害虫と呼ばれ悪モノ扱いされる蟲も、生態系から見ると存在する理由があります。私たちは、害虫と呼ばれる生き物が、本来の居場所である森に還っていけるよう、人も自然も、すべての生き物が地球上にある限られた環境の中で、どうしたら“棲み分け”られるか、真剣に考えなければいけないと考えています。
害蟲展season1から徐々に規模を拡大し、今回展では東京会場として「素材のちから」をコンセプトに様々な展示や活動を行っている「MATERIO base」、大阪会場は新たな発見と驚きを展示の柱とする「箕面公園昆虫館」の2会場にて開催します。
本展を通じ、駆除対象生物を違う視点で見つめ生態系での役割を知るきっかけを創出し、人々に環境整備などの行動を促すことで、殺虫剤の使用量を減らし、地球環境保全に貢献して参りたいと考えております。
会期情報
【東京会場:MATERIO base】※休館日:月・火日時:2025年8月23日(土)~9月11日(木) 13:00~20:00
住所:東京都中央区東日本橋3-11-12
https://materiobase.jp/
【大阪会場:箕面公園昆虫館】※休館日:火
日時:2025年9月17日(水)~9月29日(月) 10:00~17:00(入館は16:30まで)
住所:大阪府箕面市箕面公園1-18
https://www.mino-konchu.jp/
害蟲展公式HP:https://sites.google.com/8thcal.design/exhibition/
コンセプト

身近な生活環境に潜む害虫・害獣と呼ばれる生物。
彼らは普段、悪モノ扱いされ駆除されていますが、
生態系から見た場合、意外な存在理由もあるのです。
本展では、人間にとって「不都合」「不快」「不利益」な一面だけに目が行ってしまいがちな、
いわゆる「害虫や害獣」の美しい点・有益な側面・生命の循環や存在次元に
焦点を当てて制作された作品を広く公募、展示をします。
アートを通して地球上に住まう人間と生物の在りかたを考え、
新しい関係を創造するムーブメントを創出できるきっかけとなれば幸いです。
展示作品(優秀賞)
葉っぱを食べる虫たちと、虫に食べられる葉っぱたち。自然界の営みの一部が、人の手で造られた庭の中では害とされ虫たちは害虫となる。そして駆除される。そんな勝手な私たちは、自然界から見れば害人かもしれない。虫食い葉っぱを観察するうち、色んな種類の食べられ方がある事に気付きました。その食べ跡からは、食べる側の唸るような工夫と知恵が想像できました。それを銅で表現しました。
小川華子 様 < bugs’ emotions >
私は昆虫が苦手な為、制作している作品のモチーフは昆虫から避けてきました。今回の害蟲展に応募することで改めて苦手な生き物と向き合おうと思い、特に私の中で一番気持ちが悪いと感じたマダニの吸⾎後の姿を選びました。制作する中で次第にマダニが⾎を吸った後の張りのある人の⽪膚の様な表面に魅力を感じました。この作品を通して鑑賞者がマダニと言う生き物を見た目からでも知っていただければと思います。

澤木亮壮 様 < 自在真蜱 >
東北の晩秋、山間の廃社に仕舞われていたブルーシートを冬支度のため引っ張り出したところ、そこは越冬を控えたカメムシたちの仮宿となっていた。シートはボロボロに劣化しており、カメムシが空けたであろう穴が無数にある。人間が自然に抗うために作り出した工業製品を自分たちの住処に作り替えてしまうカメムシたち。私はそこに、彼らの生きることそのものへの美しい執着と、人工と自然の間に横たわるある種の創造性を見た。

鈴木藤成 様 < 青い仮面 >
審査員・アンバサダー
丸山 宗利(まるやま むねとし):昆虫学者東京育ち。九州大学総合研究博物館准教授。北海道大学大学院、国立科学博物館、フィールド自然史博物館(シカゴ)を経て現職。専門はアリと共生する昆虫の多様性解明。多数の原著論文や著書があるほか、展示活動や講演を通じて昆虫の普及啓発に力を入れている。

舘野 鴻(たての ひろし) :画家・絵本作家1968 年横浜市に生まれる。故・熊田千佳慕に師事。演劇、現代美術、音楽活動を経て生物調査員となり、かたわらで教科書、図鑑などの生物画や2005 年より絵本製作を始める。著書に『しでむし』『ソロ沼のものがたり』『うんこ虫を追え』『どんぐり』などがある。
満田 晴穂(みつた はるお) :自在置物作家東京藝術大学修了。冨木宗行に師事。江戸時代中期の武具職人にその祖を持つ金工技術「自在置物」の国内唯一の継承者。昆虫や甲殻類を主に、可動する精巧な作品を手がけている。工芸の世界だけでなく、インスタレーション作品を現代美術としても発表。


中峰 空(なかみね ひろし):箕面公園昆虫館 館長1971年奈良県吉野郡生まれ。箕面公園昆虫館館長。山村に生まれ育ち、幼少の頃から生き物が好きでそのまま今に至る。現在はアミメカゲロウ目の化石種と現生種の分類を手掛けている。
服部 雄二(はっとり ゆうじ):株式会社ベモーレ 代表慶応大学法学部卒。キヤノン(株)でプリンターの海外マーケティング、複数のベンチャー企業の立上げに携わつた後、2009年に害虫駆除商材を扱う鵬図商事(株)入社。2013年(一社)日本鳥獣被害対策協会 を設立。2017年~2021年まで東京日本橋本町でアートギャラリーegoを運営。2021年から2023年までDouble Tall Art & Espresso Bar として運営。2024年4月からは湯河原町でギャラリー付きの旅館をオープン。


岡部 美楠子(おかべ みなこ):8thCAL Inc. 代表東京都出身。武蔵野美術大学卒。事業構想大学院大学・修士課程修了。1960年創業の害虫駆除を柱とするシェル商事(株)を2010年に事業承継。
2児の母として次世代に託す地球環境をより善いものとする為、「予防・早期発見」の観点での環境コンサルテーション・啓蒙・研修・商品開発・アート活動を事業目的とした8thCAL(株)を2018年に設立。 啓蒙活動としての害蟲展を主催。
開催概要
- 主催:8thCAL株式会社- 協力:株式会社中川ケミカル、箕面公園昆虫館
- 協賛:環境機器株式会社、FKK株式会社、大日本除虫菊株式会社、株式会社ソウワ・ディライトbarefoot republic co.ltd. 、株式会社バーテック、IY Holdings株式会社、株式会社建匠鵬図商事株式会社、有限会社イーテック、クラレファスニング株式会社、SASAI FINE ARTS一般社団法人バイオミミクリー・ジャパン、TAKEO株式会社、NEARIZE株式会社株式会社アールオーエヌ、シェル商事株式会社(順不同)
- お問い合わせ email:info-gaichuten@8thcal.design
- 害蟲展X:https://twitter.com/8thCAL_exhibi
- 害蟲展Instagram:https://www.instagram.com/gaichuten/
8thCAL株式会社
8thCALの母体であるシェル商事株式会社は、1960年創業の法人向けの害虫駆除をメインとする環境衛生管理企業です。殺虫剤を多用し害虫を駆除する手段から、次世代に託す地球環境をより善いものとする為、より「予防・早期発見」にシフトすべく、環境コンサルテーション・啓蒙・研修などを事業目的とした8thCALを2018年に設立しました。
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