なんだか聞いたことのない、かっこよさげなカタカナタイトルに、副題が『探偵教室』…。で、あの、一回見たら絶対忘れない、超キャッチーフェイスの鈴鹿央士くん単独初主演連続ドラマ…。

うむうむ。っつーことはだな、かつての「オトナの土ドラ」が?昨年10月期から「土ドラ」に改題したことで?(枠タイトル気にしてるの僕だけ)ちょっと路線を変更してみました?的な?的なね?クレイジー大集合のドラマから?ちょっと正統派っつーか、門戸広げてみました的な?で、今をときめく鈴鹿央士くんをお迎えしての?「土ドラ」もよろしくっす!うっす!!的な?そんな(どんな)ドラマかと思って、見てしまいましたが(ここまで口悪すぎ)、大変申し訳ございません!!!(制作の)東海テレビさん!大変申し訳ございません!!!すこぶる、すこぶる楽しかったです!!

いつもいつも、ただただ放言してるだけなのに、今回も視聴者のみなさんよりも早く、映像を届けていただいて、誠にありがとうございます!!今期のドラマも、いい感じっす!!!さすがっす!!!(手のひら返し&すり寄りがひどい)

なぜタイトルが『クロステイル』なのか、このドラマで体感して

そんなわけで(?)、今回スタートする『クロステイル ~探偵教室~』ですが、確かに「わかりやすい」んだけど、ちゃんと深みはあるし、誰も知ることのできなかった世界をのぞき見できるからこそ「大人から子どもまで楽しめる」ドラマ、になっています!

さて、このドラマのあらすじを簡単に説明すると、“まだ何者にもなれていない”主人公(鈴鹿)が、父の失踪をきっかけに“探偵教室”に通うことになる…という物語。タイトルの『クロステイル』は探偵にちなんだある用語を意味していて、公式HPにはその意味をちゃんと明記しているんだけど、おそらく、この劇中で初めて知る方がよさそう。

というのも、このドラマは主人公の成長物語にもなっているので、その成長物語とリンクしてくるのかな?と想像できたり、またこのドラマの方向性を暗示しているのかな?とも深読みできたり…なぜタイトルが『クロステイル』なのか、このドラマで体感したほうが印象深くなると思います。

“探偵教室”の生徒たちとの青春群像劇的な趣も

そして、このドラマの肝はというと、やっぱり“探偵教室”での興味深い描写。今回の、第1限目の講義はというと、“張込みと尾行”。もうこのワードだけでワクワクしちゃうんだけど、その知られざる…っていうか、知るはずもない“張込みと尾行”の鉄則は、決して難しいものではないんだけれど、ああ確かに…なるほど…思えるものばかり。

主人公が通う“探偵教室”の生徒たちとの青春群像劇的な趣もあって、その生徒たちが“張込みと尾行”の演習に悪戦苦闘していく様はとってもスリリングで楽しいシーンに仕上がっています。

また、その最中、お人よしな主人公あるあるの、“今じゃないのに発動される正義感”が、後半をさらに盛り上げる仕掛けになっていたり、このドラマが目指す探偵とは何か?の核心にもなっていたりで、一切油断できない展開のうまさに唸ります。わかりやすさの中にも、しっかりと深みを感じさせたり、展開にもちゃんと工夫が施されているから「大人から子どもまで楽しめる」わけなんです。

このドラマの成功は、主演の!鈴鹿央士くんの!!おかげ!!!

うん、だけど、そうは言ってはみたものの…このドラマの成功は、絶対に、主演の!鈴鹿央士くんの!!おかげ!!!!!なんですッ!!!!!(鼻息)

なんなんですか!?!あの子!!!!!何者なんですか!?!?!あの子?!?!あの時初めて見たような、そうじゃなかったような、市川海老蔵さん主演の時代劇『桶狭間~織田信長 覇王の誕生~』で、若かりしころの家康を演じていたんだけど、ほんのちょっと、ホントにほんのちょっとの出番だったにも関わらず、とんでもない存在感で、家康がこんなにかわいいわけないだろ!!!…とツッコんだ次の瞬間、いや…この存在感だからこそ…このかわいらしさ=愛敬だからこその家康!!!と、納得したあの日から早1年…。

“まだ何者にもなれていない”主人公を演じる上で必須の真っ白なキャンバス感、喜怒哀楽が豊かすぎる表情、2キロ先でも認識できるであろうとんでもない存在感、そして、あの容姿で、すでに二十歳を超えてるだなんて信じられない…っていうか、年齢はおろか、性別すら超越した圧倒的かわいらしさ!!僕=おじさんと、同じ人間とは思えない!!!だって、口いっぱいに頬張ったご飯がこぼれ落ちちゃう…っていう、とんでもなくあざといシーン(後半に待ち受けます!必見!)を、はしたない!とも、かわい子ぶってんじゃねぇ!!とも一切思わせず、おじさんのハートを鷲掴みにしてしまう俳優、いないですよ!?いないですよね?!!?(誰に?)この子が画面の中で奮闘してんだから、何があったって応援しないわけ?ないじゃん!!!ない!じゃんんんんッ!!!!!!!

っというわけで、ついつい、一回りをゆうに超える鈴鹿央士くんに対して、気持ち悪さ全開で、全力で“萌え”てしまいましたが、そうじゃないんです!僕の「試写室」は、“萌え”禁止なんです!!物語のナビゲートがぶれるから、主人公が“萌え”とか、禁止!!なんです!!!(どこが!)

いやね、そうじゃんないんですよ。僕が“萌え”たから、このドラマ、褒めてるわけじゃないんですよ!断じて、ないんですよ!!!!(説得力なし)いやね、このドラマね、ツッコもうと思えばツッコミたい部分、なきにしも…なんですよ。例えば、さっきの尾行の描写。一体何人で尾行すんねん!!だし、主人公の境遇も、“探偵教室”に入るきっかけも、芯があるようでないようなキャラクターも、ツッコミ入る余地、あり、なんですよ。

だけどね、それをね、すべてね、鈴鹿央士というね、大海原によってね(?)、太平洋よりもでかい大海原によってね(??)、つまり、でかすぎる包容力によってね、すべて“さもありなん”の世界へ導くんですよ!!で、それは、決して、“強引”とかそういうことではないんです。どんな物語でも、自分の世界へと視聴者を誘(いざな)ってしまう、独自の世界観を構築してしまう、鈴鹿央士くんの、天性の才能!!なんですよ!至宝、なんですよ!!

あの瞬間の表情!なんなんですか!!?

特に素晴らしかったのは、最初に提示される“気になることがあると眠れなくなる”という、“その特性…いる?”を、後半、まぎれもない説得力でもって描写させてしまうのは、鈴鹿央士くん、だからこそ!!あの瞬間の表情!なんなんですか!!?もう、あの表情のおかげで、この主人公の成長を見守っていきたい…という気持ちに、心底なるんですよ…。決して、“萌え”たからじゃあ、ないんですよ…?信じて??

っというわけで、結局最後まで取り乱した挙句、一体、このドラマ、何?ってことになってしまいましたが、鈴鹿央士くんが間違いないのは間違いないとして、主人公のバディ的存在となる堀田真由ちゃんの透明感も必見だし、探偵教室の校長・檀れいさんが醸す校長感&お美しさは眼福。で、登場時、ちょっと面食らっちゃうんだけど、そのインパクトがいいスパイスになってる鬼教官の髙田延彦さん等々…、出て来るキャラクター全員、魅力的な方ばかり!!

興味深すぎる“探偵教室”の描写にワクワクしつつ、“失踪してしまった父”でもってサスペンス感を出しながら、ドラマ全体のワクワクも高めつつの、1時間あっという間!!必見です!!