勝地涼さん主演、全編生放送のスペシャルドラマ『生ドラ!東京は24時』(24時25分/フジテレビ)。
ドラマなのに生放送で完全ワンカット、BGMも一部生演奏、サプライズゲストやサプライズ企画も…という、これまでなかった斬新な番組です。
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『生ドラ!東京は24時』は、深夜24時を過ぎた東京のカラオケ店で、翌日に仲間の結婚式を控えた小劇団のメンバーたちが織りなすシチュエーションコメディ。
生放送を直前に公開稽古を行い、主演の勝地さんと脚本・演出を担当する劇作家・奥村徹也(劇団献身)さんが囲み取材に応じました。
<『生ドラ!東京は24時』でハラミちゃんが生演奏>
「限られた中でやっていくのも良さだと思う」(勝地)
この日の稽古は本番当日、実際の舞台となるカラオケ店を使用してのリハーサル形式のもの。通し稽古は3日目とのことで、本番同様に演技をしてみて改善点を一つ一つ確認していきます。
本番まであまり時間がないこともあり、緊張感のある稽古となりましたが、本番さながらの迫真の演技で、思わず涙をこぼしそうになるキャストの姿も。
屋上を使用するシーンの稽古は、あいにくの曇り空であまり気温が上がらない中でしたが、勝地さんと奥村さんはコートを羽織りながら積極的に意見を交わします。
カメラが止まると勝地さんは積極的に共演者にも声をかけ、そのシーンについて意見交換。1台のカメラで追い続けるワンカットということで、少しでも立ち位置がズレてしまうとカメラマンの移動がうまくいかなくなってしまうため、「カメラが通るにはこれくらいで大丈夫か?」などと細やかに確認作業を行っていました。
囲み取材で感想を求められた勝地さんは、「実際に通してみていろいろと見えてきました。問題点が出てくるんですけど奥村さんと話して改善して、だんだん良くなってきていると思います。でも本当はあと1週間欲しい(笑)」と本音を吐露しつつ、「全部がかっちりと決まっているから面白いわけではなくて、限られた中でやっていくのも良さだと思います」とコメント。
奥村さんは演劇の稽古と比べて圧倒的に時間が足りない、と話しながらも「かなりの急ピッチでしたが、勝地さんのおかげで稽古一回の密度が濃くて、かなりいいものになっていると思います。まだまだ良くなる伸びしろのある状態で本番を迎えることになると思います」と期待を込めました。
さらに勝地さんは、「普段は違うんですが、(共演者などに対して)かなりガンガン言ってます。自分が座長としてうまく引っ張っていければいいのですが、この短期間では『うるさいな』と思われるくらいでないとダメだなと思ったので」と、本作での自身のスタンスを説明。
そんな勝地さんの姿勢に奥村さんは「気合が入りました」と話し、「2人で話す時間も設けてもらえて、自分も気付くことがたくさんありました。俳優同士のディスカッションも活発になってきているので、こうしてどんどんいいものが煮詰まっていくんだろうなと思います」と手ごたえを明かしました。
迷っていた時にかけられた先輩からの言葉に「ハッとした」
斬新な企画に、オファーの段階から「ワクワクしていた」という勝地さんですが、実際に現場入りするとギャップを感じたそう。「実際にやってみて“難しい”と思った時に、知り合いの役者に話したら『面白そう』と言ってくれる人と、『メリットは何?勝地涼という役者が出て、損する場合ない?』と聞いてくる人がいたんです」と、迷いを感じたことがあったと告白。
続けて「そんな時にとある先輩から『楽しみにしてるわ』というメールが届いたので、『メリットがわからなくなってしまって…』と相談したら、『メリットなんてないだろ、この企画が面白いんだろ』と言われて“ハッ”としたんです」と説明。
その気づき以降、決意を新たにとことん作品にぶつかっていったそうです。
本作の魅力について勝地さんは、「今回のチャレンジについて『何でやるの?』『何であえて窮屈な方に行くの?』という方もいると思うんですけど、あえて窮屈な方に行くことで見えてくる面白さもあると思いますし、普段ドラマを見ていらっしゃる方は『だから普段のドラマにはカット割があるんだ』『舞台ではまた違うだろうから、舞台を見てみたいな』と思っていただけると思います」
奥村さんは「”舞台は俳優のもの、映像は監督のもの”という言葉を聞いたことがあるのですが、本作に関しては全く僕のものと感じてはいなくて、“俳優のもの”になっていると思います。普通のドラマではリアクションなどをカット割でアップにして強調したりしますが、それを俳優のセリフや表情、佇まいで表現していかないといけない。そこが難しいところでありつつ面白いところだなと思います」と語り締めくくりました。
<番組概要>
『生ドラ!東京は24時』
放送日時:3月31日(木) 24時25分~(関東ローカル)
出演者:
勝地涼、京典和玖、加瀬澤拓未、梅舟惟永、金丸慎太郎、納葉、田島実紘、川久保晴、善雄善雄、福井夏、平山智規
ナビゲーター:八嶋智人
生演奏:ハラミちゃん
脚本・演出:
奥村徹也(劇団献身)
テーマソング:
「Tokyo24:00」
作曲:カワイヒデヒロ(ex. fox capture plan)
プロデュース:
五十嵐元(『ホンマでっか!?TV』『アウト×デラックス』 ほか)
草ヶ谷大輔(『コンフィデンスマンJP』『ミステリと言う勿れ』 ほか)
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/b_hp/namadrama/
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