エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season4の第5弾として、Kis-My-Ft2が特集されている。

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3月25日(金)の放送は、Season4の最終回であり、Kis-My-Ft2特集の最終話、Episode4「感謝」。

CDデビュー10周年を迎えたKis-My-Ft2。3年ぶりに観客を入れた全国アリーナツアー「Kis-My-Ftに逢える de Show 2022」の初日が迫る。番組は、大詰めを迎えるリハーサル、深夜にまで及ぶ細かい演出の直し、その中で見せるメンバーの素顔に密着した。

新しい衣装をさらに改善!「みんなかっこよく、モチベーションが上がる衣装を」

コンサート初日まであと10日。リハーサル室に、今回のために新しく作られた3種類の衣装が届いた。衣装を担当した玉森裕太さんは、ラックに並ぶ衣装を目にし「いいじゃない~」とスタッフに声をかける。

その後、一つずつ確認。ライブ中盤で着用する衣装には刺繡がふんだんに施され、背中には10周年を意味する“X”の文字、そして前面にはメンバーそれぞれのイニシャルが入れられていた。その衣装を見た玉森さんは「もうちょっと黒感がほしいよね」と、スタッフと意見を交わす。

続いて、7人それぞれ違った形のジャケットスタイルとなる衣装。千賀健永さんが衣装を着用し「これは(前を)閉じたほうがいい?」と質問。すると玉森さんが「開けたほうがかわいくない?」と言い、千賀さんは「俺もそっちほうが好きかも」と答えた。実際にメンバーからも意見を聞くことで細かい改善点を挙げていく。

玉森さんは、「(衣装を担当して)5回目、6回目くらいかな。まだまだ新しい発見があるし、『こういうものが似合うんだ』『似合わないんだ』とか。自分は洋服が好きだから、みんなかっこよく、モチベーションが上がる衣装を着てほしいなと思うし。そんな思いでやってる」と、改めて衣装への思いを語った。

藤ヶ谷太輔 恩師と久しぶりの再会

デビューから10年、藤ヶ谷太輔さんは自問自答していた。「自分の中ではわからないです。10年経ったときに自分が何を思うかなっていうのは、(デビュー当時に)思ってましたけど。『こういうことができるようになったな』と思うことがまったくなくて。どうなっていくんですかね」と、不安げな表情を見せる。

そんな藤ヶ谷さんには、どうしても会いたい人が。その人は、幼稚園のときに大好きだった先生。再会を目前に「30年前…え~先生、覚えてるのかな、俺のこと」と声を弾ませる。

とあるダンススタジオの扉を開けると、そこにいる女性の姿を見つけ「先生?」と呼びかける藤ヶ谷さん。すると女性は「太ちゃん?」と愛称で反応。「うそ、先生!?お久しぶりです。元気ですか?」と、再会を果たした。

藤ヶ谷さんの恩師、石田さんは幼稚園を退職し、今は障がい者の移動をサポートするガイドヘルパーをしている。当時のアルバムを見せる石田さん。藤ヶ谷さんもそのアルバムに描かれた当時の自身の絵を見て「今と画力が変わってない!」と笑う。

また、芋掘りの記念写真に無表情で映る自分を懐かしそうに見ながら「みんな笑顔で楽しそうにしてるのに、ムスッとして!」と、さらに大笑いした。

自問自答していた思いを恩師に相談

藤ヶ谷さんは、「10年経ったときに自分が何を思うのか、すごく楽しみにしていたんです。『こういうことができるようになった』と思うのか、自信がついているのか…」と、抱えている思いを石田さんに相談。

すると、石田さんは「分からないよね。仕事だって、(10年は)まだ入り口っていう感じで、やっと面白くなってきた感じだったかな」と、自身と重ね答える。続けて「これからどうしていくかは、また違う段階に入ったってことよね。自分のありのままを真摯に出していけば、いつかなんとかなる。自分を信じるしかない」と、付け加えた。

藤ヶ谷さんは、「とにかくファンの皆さんと周りの方に恵まれて、挑戦できる場があるっていうこと、また新たなスタートっていうことに気づきましたね」と、恩師に思いを打ち明けたことで気づけたことがあったという。

そして、「誰かの何かになりたい。そんな気がする。キスマイに出会ってくれた人が、一瞬でも幸せになれればいい。ファンの皆さんも、スタッフの皆さんも、『キスマイを応援していて良かったな』って思ってもらえるような時間を増やすってことだけですかね」と、決意を新たにした。

藤ヶ谷さんの苦悩に、SNSには「太ちゃんの葛藤…直接聞けて良かった」というファンの声とともに、「ガヤさん(藤ヶ谷)は『何もつかめてない』っていうことはないと思うんだけど」「私は藤ヶ谷くん、キスマイから一瞬じゃなくて幸せもらってるよ」と、励ます声も多く見られた。

二階堂高嗣 セットのシャンデリアの位置や照明まで、細部へのこだわり

2022年1月中旬。ツアー最初の地となる静岡に、キスマイが姿を見せた。ライブの演出を担う二階堂高嗣さんは、ステージ見て「3年ぶりにお客さんの前に立つので、ワクワクしています」と高揚感を隠しきれない様子。

そんな中、最後の通しリハーサルが始まった。二階堂さんは、ステージから離れ1人、客席へ。観客と同じ目線で立ち、ステージ全体を見ることで、細かなメンバーの動きやそれに合わせた照明のタイミングを入念にチェックしていく。

通しリハーサル後にスタッフとの最終打ち合わせに臨む二階堂さん。「四角い明り、手拍子に合わせてほしい」「『NAKED』のラスト(照明を)赤にしてくれてるじゃないですか。それプラス何か残っちゃってるんです。赤のみで終わるように」と、次々と修正点を提示。さらに、会場に再び足を運び、巨大なシャンデリアをつり下げる位置をわずか20センチ修正するなど、その確認作業は深夜にまで及んだ。

そして、2022年1月15日。ついにアリーナツアーが開幕。デビューから10年、Kis-My-Ft2は感謝を胸に新たな一歩を踏み出した。

今回、ツアー初日の密着ということもあり、「Re:」「Everybody Go」「SHE! HER! HER!」「Fear」「Girl is mine」「ETERNAL MIND」「Luv Bias」「アイノビート」と、彼らがこだわって作り上げたパフォーマンスをたっぷりと放送。これにSNSでは、「中止公演だったから見に行けなかったけど、少し見られて良かった」「裏を見たあとでステージ見るとまた感動する…」と、感激するファンの声が。

また、先日ドーム公演が決まったこともあり、「アリーナでは逢えなかったけど、ドームでは絶対逢いたい!」「私もドームに感謝を伝えに行くからね!」など、SNSは盛り上がりを見せた。

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