3月22日、映画「ホリック xxxHOLiC」完成披露舞台挨拶が行われ、神木隆之介さん、柴咲コウさん、松村北斗さん、玉城ティナさん、吉岡里帆さん、蜷川実花監督が登壇しました。

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本作は、人の心の闇に寄り憑くアヤカシが視えることで孤独に生きてきた高校生・四月一日(神木隆之介)が、対価と引き換えにどんな願いも叶えてくれる【ミセ】(店)に迷い込み、女主人・侑子(柴咲コウ)と出会うことで、不思議な運命に足を踏み入れていく様子が描かれます。

原作ファンの柴咲コウ「絶対に主役は神木さんしかいない」

神木さんは「今日は本当に雨も降ったり雪も降ったり、急に寒くなりましたね。寒いときに来ていただき本当にありがとうございます」と客席に向けて丁寧に挨拶。本作については「美しくて儚いと思いました。僕の中ではあまり観たことのない映画という体感でした」と語りました。

続けて、キャラクターを演じた感想を聞かれると「めちゃめちゃプレッシャーでした。原作を読ませていただいたんですけど、大好きになって何十回も気に入った巻を読んだりしました。見るたびに美しさやセリフ、引き込まれる表現があって。『それを自分が演じるんだよな』、『3次元でどうやって存在すればいいんだろうか?』とプレッシャーになってました」と振り返りました。

柴咲さんは「お客さんが入った完成披露試写会は、すごく久しぶりな気がして、すごく嬉しくて幸せです。緻密な映像美や美術の作り込み、素晴らしい衣装、ヘア、メイク、(自身が演じる)侑子さんとして緊張感を持ってカメラの前に立ちました。そういうところを見ていただけると嬉しいです」と挨拶。

また、映画化より前に原作を読んでいた柴咲さんは「絶対に主役は神木さんしかいないと思ってたんですよ」と断言。「それ以外は考えられないと思ってて、神木さんだったから『やったー!』と思って。神木さんからは儚さも感じるので」と明かすと、神木さんは目を丸くし、恐縮した様子を見せました。

役作りについて、柴咲さんは「侑子は絶対的な存在感がないといけないけど、“絶対的な存在感”って何?いつも不機嫌でいればいいのかなって(笑)。そこに実花さんが写真を撮りながらフィッティングをして、『このソファにこういう風に脚を伸ばして座ってみて』とビジュアルのイメージが完全にあったんです。本番になると、そこに完璧な衣装とヘアとメイクがあったので、『これは安心だぞ』と思いました」と明かしました。

現場で1番頑張ったことについて聞かれた松村さんは「とにかく声を低くするっていう。『もっと、もっと』と何回も繰り返して、ウッドベースくらいの低い声で話すことになりました。なかなか普段そんな声で話さないってくらい、ものすごく低くいきましたね」と苦労を明かしました。

玉城さんは「(演じる)九軒ひまわりは、かわいく素直で明るい子でいて欲しいと言われて、台本にもひまわりのセリフの後に“超かわいく”って書いてあって(笑)。そんな台本もらったことなかったので、蜷川さんに(意図を)聞いたことがあります。自分なりに超かわいく頑張りました」と紹介しました。

蜷川監督は「闇深さを持ってる部分は、放っておいても出るだろうと思っていたので(笑)、『とにかくかわいく明るい部分を意識してね』と言いました」と説明しました。

「原作のイメージを大事に真摯に取り組んだ」という吉岡さんは、「自分史上もっとも、肌見せもそうですけど、人外なのでどうしようと思った」とコメント。

そんな吉岡さんには、背中を押してくれた心強い味方がいたそうで、「『セクシー所作指導』の方がいらっしゃいまして、私にあらゆるクモのような妖艶な動きをつけてくれて。あの方のパワーと、実際に現場でもボンデージを着て過ごしてくれて、段々(衣装の)ボンデージが肌に馴染む感じになりました」と感謝しました。

最後に蜷川監督が、作品にかかった期間を振り返り、「原作ファンでありながら、映像化の難しさを感じていて。柴咲さんと神木くんに決まったときに『これはイケる』と感じて。10年かかったことが必然だったんだなと思えるくらい満足のできる作品になりました」と期待を込めました。

<映画「ホリック xxxHOLiC」あらすじ>

人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(ワタヌキ)。その能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。

「どんな願いも叶えてあげる。ただし、それに見合う対価をいただく」。妖しく美しい「ミセ」の女主人・侑子(ユウコ)は、四月一日の願いを叶えるために、彼の“一番大切なもの”を差し出すように囁くのだが…。

映画「ホリック xxxHOLiC」は、2022年4月29日(金・祝)より全国公開。
©2022 映画「ホリック」製作委員会
©CLAMP ・ ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
配給:松竹 アスミック・エース

最新情報は、映画「ホリック xxxHOLiC」の公式サイトまで。