エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season4の第5弾として、Kis-My-Ft2が特集されている。

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3月18 日(金)の放送は、Episode3「武器」。

デビュー10周年を迎え、グループ活動だけでなく、個々がそれぞれの武器を磨き活躍の場を広げているKis-My-Ft2。番組は、7人がさらなる高みを目指す姿を追った。

声優・浪川大輔の個人レッスンを受け“武器”に

3年ぶりの有観客コンサートが近づき、細部まで確認が続くリハーサル。休憩中、藤ヶ谷とふざけているのは、キスマイのムードメーカー宮田俊哉さん。「せっかく(振りを)覚えたのに忘れてきちゃった」「リハ最終日にしっかりやる(笑)」などと言い、いつも場を和ませている。

そんな宮田さんは、個人活動で新境地を切り開いていた。2020年にはアニメ好きが高じて映画で声優デビュー。師匠と仰ぐ声優の浪川大輔さんの個人レッスンを受けている。

さまざまなキャラクター、シチュエーションの台本が用意されたこのレッスン。宮田さんはラブストーリーの主人公の台本を手に、「句読点ってあるじゃないですか。これってどの程度、意識したらいいんだろう」と疑問をぶつける。すると浪川さんは「僕と話している今もそうだけど、句読点って意識したことある?思い浮かばないでしょ?なので、句読点は考えない」と、アドバイス。

さらに、「どういうキャラクターをイメージした?」「宮田くんが(イメージしている)景色に入ってない(ように聞こえた)」などと浪川さんからの言葉を受け、宮田さんがセリフを繰り返すこと40分。浪川さんから合格点が出た。

“キモイ”と思われがちだったオタク…でもメンバーの理解に支えられた過去

声優という武器を手に入れた宮田さんだが、デビュー当時は葛藤が。「オタク=キモい、みたいなのが世の中にすごくあって。だからって、『俺は(アニメが)好きじゃないよ』っていう方が気持ち悪いというか」と、本当の自分を偽りたくはないと思いながらも、それをさらけ出せないジレンマを抱えていたのだ。

そんな宮田さんを救ったのは、他でもないメンバー。キスマイでライブをやる際、宮田さんが「ヲタ芸をやりたい」と言ったところ、「それってかっこいいの?」という周囲の声もある中で、「メンバーは『いいじゃん』『面白い、やりなよ』と言ってくれましたね」。さらに、メンバーも揃ってステージ上でヲタ芸を披露してくれたという。

以降、宮田さんのアニメ好きは広く知られることとなり、仕事にもつながっている。「自分が夢に向かって頑張っていることが、グループにもつながることだと思っていて。キスマイの宮田俊哉原作アニメみたいなのっていいじゃないですか。主題歌もKis-My-Ft2みたいな。そういうのができたらいいな」と笑顔で野望を語った。

今でこそ“オタク”への偏見は少なくなったが、デビュー当時の苦悩を語った宮田さんに、SNSには「宮っち(宮田)本当にオタク公言できてよかった…」「好きなものを好きと言えるのは大事だよね」と感激するファンのコメントが。また、「宮っちの原作アニメ実現して!」「宮っちの夢が叶う日楽しみにしてる」と、改めて応援するファンの声も多く見られた。

演出はファン目線で、そして恩師の存在

ツアーのステージ演出を担う二階堂高嗣さん。食事の席で、キスマイへの思いを聞くと、「大好きだね」と大笑いする。続けて、「外から見たら仲がいいグループには見えないと思う。仲悪いわけじゃないんだよ。ポーズで、仲良く見せたくないんだと思う」と、グループを分析した。

そして、コンサートの話題に。二階堂さんが演出を考えるときに大事にしていること、それはファン目線。「考えているときは、ファンになってます。ファンが見たいもの、ファンが喜ぶものと考えて、(キスマイとは)別の人になってる。だから、自分の見せ場がなくなっちゃってる」と笑いながら語る。

そこには、恩師への思いが。「毎年ライブをやるときは、ジャニーさんだったら、っていうのは考える。期待に応えられているかなとも思うし、『Youたちはちゃんとお客さんを楽しませてあげられているの?』って言われるのかなと思うし。だから、今の時期一番ジャニーさんを思うかもしれない」と明かした。

デビュー10年の今感じる、横尾渉の不安

横尾渉さんもまた独自の道を突き進んでいた。1級マグロ解体師、ペット介護士などさまざまな資格を持っている。そんな横尾さんには、デビュー10年がたった今、ある不安があるという。「何歳までアイドルと言えるのか、やっていけるのか。メンバー全員が30歳…50歳までいけるのか。下手したら(あと)10年かもしれないし」と。

全員30歳になったキスマイ。横尾さんが思う、この先もアイドルとして活躍するために大事なこととは。「自分で考える力、行動する力が大事ってことですよね。誰かに言われるがままに行動していると、その人がいなくなった瞬間に何もできなくなる。やっぱり自分たちで、ある程度は動けるようにしとかないといけない」と語った。

玉森裕太の焦りと決意

2021年12月31日。2年ぶりに東京ドームで開催されたジャニーズカウントダウンコンサートにキスマイも参加。その終演後、玉森さんは「残り12ヵ月しかない(笑)。なんか、生き急いでるというか、焦ってますよ、常に。勢いある後輩たちが出てきて、あぐらかいてたらすぐ抜かれますもん」と、笑いを交えながらも焦りを見せる。

そして、「売れなきゃ意味がない。ファンのためでも、自分のためでも、キスマイのためでもあるけど、やってる以上は売れなきゃっていう気持ちが強いんですよね」と話し、「やるからにはもちろん上を狙っていかないといけないし。もっと強いグループにならなきゃなっていう気持ちでやっています」と決意を語った。

力強い玉森さんの決意に「玉森裕太しか勝たん」「玉ちゃん(玉森)って実は一番の野心家だよね」「たまに語られる強い言葉は揺さぶられるわ」と、SNSには感銘を受けたファンのコメントが多数。また「メンバーは焦ってるんだね。今こそ私たちも頑張らなきゃ」と、決意ファンの姿も見られた。

次回、3月25日(金)は、Kis-My-Ft2特集の最終話。アリーナツアーを控え、最終リハーサルに臨むメンバーに密着。そしていよいよツアーの幕が開く。

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