映画「KAPPEI」の初日舞台挨拶が3月18日に行われ、伊藤英明さん、上白石萌歌さん、西畑大吾(なにわ男子)さん、大貫勇輔さん、古田新太さん、山本耕史さん、小澤征悦さん、平野隆監督が登壇しました。

本作は、若杉公徳さんの同名のギャグ漫画が原作。「1999年7月の月、人類は滅亡する」というノストラダムスの予言を信じ、幼い頃から人類の救世主になるべく厳しい修行に人生を捧げてきた「終末の戦士」たちを描くエンタテインメントです。

伊藤さんは、会場に集まった観客を見渡し、「大吾(のうちわ)だらけですね」とひと言。

そして、「この劇場ではほかの作品もやっていましたが、みなさん『KAPPEI』を選んでくれてありがとう。今日は短い時間ではありますが、せっかく大ちゃん(西畑の愛称)のファンが駆けつけてくれているので、大ちゃんを中心に進めていきます」とあいさつしました。

イベントは有言実行で、西畑さんを中心に進行しました。

小澤征悦、撮影振り返り「一番嬉しかったことは、大吾と仲良くなれたこと」

西畑さんがあいさつをしようとすると、「めっちゃ見るやんか…。なんでそんなに見るんですか」と隣にいた小澤さんがガン見していることに気づき苦笑い。すかさず、伊藤さんも西畑さんに詰め寄り、「圧がすごいんですよ!」とツッコミ。

小澤さんは、「僕は今回『KAPPEI』に参加できて一番嬉しかったことは、大吾と仲良くなれたことです。こうやって今日も隣に立てていることを嬉しく思います」とコメントし、西畑さんは恥ずかしそうな様子。

続けて、古田さんも「この作品で西畑くんと一緒にやれて本当に良かったなと思っています。西畑くんは、これからドンドンと上にあがっていくと思いますので、僕は西畑くんに付いて行こうと思います」と語り、さらに西畑さんは恥ずかしそうにしていました。

この作品について伊藤さんは、「映画の関係者は、映画が完成すると大体、3ヵ月前には見ることが出来のですが、今回時間が合わなくて宣伝の時も映画を見ていなかったんですよ。一生懸命作った映画で僕も誇らしいんですけど、どうしても映画館に足が運ばなくて。でもやっと今日見てきました。面白かったです」と明かしました。

そして、「上白石ってすごい女優だなって思いました。どんどんと可愛くなっていって、映画を見終わったら胸がきゅんとなる。それ以外何も覚えていないというか、何も残らない。この映画の主題歌を担当した西川貴教さんも感想を『何も残りませんでした』と言っていました。『そりゃねえよ!』って思ったんですけど、その通りでした」と。

また、「西畑くんのファンもたくさん駆けつけてくださっているので、ズルイ大人たちは『西畑くんに乗っかっていけばいい』と。西畑くんのファンの力を借りてこの作品を世に広めていただければ」と呼びかけました。

西畑さんは「一番爆笑したシーンで言うと、伊藤さん演じる主人公の勝平が、天を仰ぎながら叫ぶシーン。あそこは爆笑しました」と明かすと、伊藤さんは、「みなさん聞きましたか?」と会場にいる西畑さんのファンにアピールしました。

「KAPPEI」=「初心LOVE(うぶらぶ)」

映画の内容にかけて「これまでの人生の救世主」と聞かれた伊藤さんは、「もし、そういうエピソードがあったとしても、この作品で話したくないですね。重みのあるトーク番組とかで話したいですね。舞台袖で考えていたんですけど、ここで話すことなのかな、と。西畑くんに聞きたいですね」とバトンタッチ。

そこで西畑さんが、「救世主ですよね…」と話し始めると、すかさず伊藤さんが「僕いいですか?『初心LOVE(うぶらぶ)』です。なにわ男子のデビュー曲です。今日はもう西畑くんに乗っかります」と回答。

伊藤さんは、「宣伝の中で『初心LOVE(うぶらぶ)』が、この作品の世界観に合うと思ったんですよ。それを言うと大ちゃんはすぐに『違う!』って否定するんですけど、パンフレットを見たら、『初心LOVE(うぶらぶ)の世界観だ!』って書いてあったんですよ。どういうことなんですか?」と質問。

西畑さんは「『初心LOVE(うぶらぶ)』がかわいらしすぎるので、『この世界観にあっていないかな?』と思っていたんですけど、『勝平の初心LOVEを描いた作品です』とパンフレットの締めに使わせていただきました」と説明しました。

すかさず、伊藤さんが「パンフレットに書いたことは違うって言った方がいいよ」と追撃。西畑さんは「初心LOVE(うぶらぶ)」の歌詞を伝えるために歌い出すと、小澤さんが「ふぉぅ~」とヤジを飛ばしステージはワチャワチャに。

観客から笑いの拍手が起こると、西畑さんは「今みなさんが救世主かもしれない。拍手いただけて嬉しいです」と感謝しました。

また、古田さんに質問が振られると、「救世主?西畑!」と即答し、「これからどんどん上がっていくから、俺とか小澤とか、みんなお前に付いて行くからね!大河とか朝ドラとかやってよ。俺たち絶対出るよな?」と強調。

小澤さんらも「付いて行きます!」と返答し、西畑さんは「ちょっと待ってください。プレッシャーがすごい…」と苦笑いを浮かべました。

原作者からの手紙も結局「大ちゃん」

サプライズで司会者から「ヨーロッパの伝統ある映画祭からのオファーが来ています!」と告げられると、伊藤さんは「なんの?ピンとこないですよね。どうなんですかね?」と半信半疑。

伊藤さんが「行く?大ちゃん。レッドカーペットとか」と聞くと、西畑さんは「めっちゃ行きたい!」とニッコリ。

古田さんも「助演男優賞とか貰えちゃうんだよ」と話すと、西畑さんは「貰えちゃいますかね!」と返し、会場からは拍手が送られました。

また、映画の公開を記念して原作の若杉さんからの手紙が読まれる場面も。

出演者の方へ感謝の言葉が綴られながら、「大ちゃんが演じた入間啓太のような、優しい人柄が終末の戦士たちの間にいてくれたから友情が生まれたんやと思うよ。大ちゃんほんまナイスツッコミやったで。来年のアカデミー賞の壇上に立つ皆さんの姿を楽しみにしています。大ちゃん、応援してんで」と締められました。

これを聞いた伊藤さんは、「やっぱりみんな西畑くんに乗るんですね」と感想を述べて、古田さんも「結局この作品は、西畑くんとお近づきになるということです」としみじみ。

最後に出演者を代表し伊藤さんがあいさつをすると「ファンのみなさまの力でこの映画が大きくなったり、小さくなったりします。本当にみなさん、西畑くんに力を貸してください!」と呼びかけて「西畑くんからひと言。皆さん喜びますので、お願いします」とバトンタッチ。

西畑さんは、「悩んでいることが、ばかばかしくなるような映画なので、たくさんの方に笑っていただければ」と呼びかけました。

作品概要

1999年7月に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく、人里離れた地で、殺人拳・無戒殺風拳(むかいさっぷうけん)の修行に人生を捧げてきた男・勝平(伊藤英明)。

だが、世界が滅亡する気配など一向に感じられないまま、師範(古田新太)から突如「解散」を命じられた終末の戦士たちは、それぞれ東京の地へと流れ着く。

右も左もわからぬ大都会で、気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、天真爛漫な女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い、人生で初めて“恋”を知る勝平。

そんな勝平の前に、かつてともに修行に明けくれた、守(大貫勇輔)・正義(山本耕史)・英雄(小澤征悦)ら最強の漢(オトコ)たちも現れて…。

©映画「KAPPEI」製作委員会
配給:東宝
映画「KAPPEI」は全国公開中。