5月16日(土)23時45分より、フジテレビ系オトナの土ドラ『隕石家族』(原作・脚本:小松江里子) 第6話が放送される。

本作は、巨大隕石の接近であと半年の運命にある門倉家の5人が次々と自分の正直な想いを“爆発”させるスペクタクルホームドラマ 。

第5話では、門倉家では結月(北香那)の彼氏・翔太(中尾暢樹)が理由も言わずに門倉家を出て行き、正子(松原智恵子)の言動はおかしくなり、さらには久美子(羽田美智子)、和彦(天野ひろゆき)の夫婦と三角関係となってしまった片瀬(中村俊介)が和彦に借金を乞うという怒涛の展開に。SNSでも、今後のシナリオを予想する声も多く見られた。

最終回まであと3回。そんなピンチ続きの門倉家の中で、 次女・結月役を演じているのが北香那。「東大合格という大穴にかける浪人生」「明るく元気」な結月という役に、どのように向き合っているのか話を聞いた。

<北香那 インタビュー>

――次女・結月という役を演じていていかがですか?

私自身は兄と妹がいます。長女だからか、周囲からはいつも私がお姉さんのように見られて育ち、妹は10歳年下の小学6年生。元気で何も考えていない能天気な妹は、みんなに可愛がられて何をしたって許されて、自由で「羨ましいなぁ」と思っていたら、今回結月という妹役がいただけたので「この(妹の)感じを味わえるんだ!」とすごく楽しみにしていました。普段の自分と逆の立場の役を演じるのは新鮮ですね。

結月と似ている点は、考えたらすぐ行動するところ。そこまで慎重にならない性格なので結月の大胆さはちょっと似ているかなと思います。

それと「シスター・コンプレックス」という点も…。私の場合は、妹が好き過ぎるんです!何でも買ってあげたくなって、私のお金はほぼ妹に行っちゃっています(笑)。

――撮影前「次女の時間を楽しみたい」と言っていましたね。

普段から「自分がもっとしっかりしないと」と思っているので、最初は次女役を掴むのが難しくて「どうしたらいいんだろう」とずっと考えていました。それが少しずつ砕けてくると、何だかラクになって、お芝居をするも楽しくて、どんどん結月を好きになって…。役を引きずっているのか、今ではプライベートで家にいる時もちょっとワガママになっています(笑)。

役を演じている時も、カメラが回っていない時も、ママ(羽田)は優しいし、パパ(天野)は笑わせてくれるし、お姉ちゃん(泉)はすごい綺麗で。現場では本当に次女になった気分で身を任せて、次女の時間を十分に味わっています!

――6話は、結月にとっていろいろなことが起こる回ですね。

6話は今までの元気な結月のイメージが変わる、すごく大事な切り替えの回。それを思えば思うほど緊張してきて、ママとの大事なシーンでは何度やっても思うようにできなかったんです。

その時ママがカメラの回っていない部屋に私を呼んで「もう泣こうと思わなくていいよ」と抱きしめてくれて「私は結月に本当に生きて欲しいっていう気持ちで台詞を言うから、それを真っ直ぐ受け止めて」と言ってくれて。ママの愛と優しさで胸がいっぱいになって自然に涙があふれました。

――「最近、羽田さんに似てきた」と言われていますね。

天野さんと松原(智恵子)さんから言われました。羽田さんから「親子で一緒にいると似てくるっていうから、似てきたのかな」と言われ、あんなお綺麗な方に似ているなんておこがましいと思ったのですが、実はすごく嬉しくて。

今は本当の家族みたいな気持ちになっているので「ママに似てるって言われた~」と、1人でにやにやしちゃいました(笑)。

“家族”の話で言えば、顔合わせの時に「隕石が接近しているとしたら?」と聞かれて「普段ちまちま、お金を使っているので高い焼肉屋さんに行きたいです」と言ったら、羽田さんと天野さんが「今日行こう!」と言ってくれたんですけど、その日は行けなくて。

お2人はその後も「番組が終わったら、みんなで絶対会おうね」「その時は結月が食べたいって言っていた焼肉にしようよ。絶対行こうね!」と言ってくれているんですが、撮影中もなかなか行けてなくて…。いつか行きたいなと思っています!

――ドラマの中でナレーションも担当していますね。

ドラマの中でいろいろなことが起きて、それを少し振り返ったような感じで冷静になって話すというナレーション作業は、以前やらせていただいた声優(※)とは一味違うので、その点は監督さんが、いろいろアドバイスをしてくださいました。自分がシーンを演じた上で、自分のことや家族のことを客観的に見て話すというのはすごく勉強になりました。

※2008年アニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」で主人公の小4男子アオヤマの声を担当。

――門倉家のとっておきのエピソード教えてください。

先日、結月にとって大事なシーンの撮影があり、テストの段階でも家族みんながウルウルするような感動的な感じになって「よし、本番」とカメラを回したら、演じるうちに感情が高まったパパが「うっ、ぐっ」と嗚咽をし出して、それが「ぶひっ」ってなったんです。それを聞いたママが吹き出し、みんなも笑い出したから私も思わず「笑わないでよ~」と言ってしまい、みんなで泣き笑いのようになりました。

実はそのシーンの前にママが「笑いながら泣くことってすごくいろんな人の心を動かせる術なんだよ」と言っていて、それが意図せず本番で起きるというその感じが「なんか門倉家っぽいなぁ」と思いました。そのシーンは第7話ですので、ぜひ楽しみにしていてください!

――最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

相変わらずいろんな感情が行ったり来たりするような楽しいドラマになっています。結月にもいろんな心情の変化があり、ちょっと大人になり始めている時なので、注目して見ていただけたら嬉しいです。残り3話、最後まで見てください!

<第6話あらすじ>

リストラされたことも、片瀬(中村俊介)に金を貸していることも家族に内緒の和彦(天野ひろゆき)は、自身の収集品を金に換える日々。

しかしその一方で、片瀬は久美子(羽田美智子)と密会を重ねていた。そんな中、翔太(中尾暢樹)が資産家の息子だったことが判明。さらに、結月(北香那)と一緒に火星に移住したいと持ちかける。

さらにそれだけでは終わらず、片瀬が門倉家に居候することに!?そして、隕石の動きにも変化が…。