フジテレビ・スケート班が取材した動画を毎日配信!Vol.49

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、スケート界のさまざまな大会が休止になったまま2019-2020シーズンが終了。選手たちの活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・スケート班が取材した動画が3月23日から配信されている。

シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場。フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。

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これまでフィギュアスケート選手たちの取材映像を中心に公開してきたが、スピードスケート企画もスタート。一戸誠太郎(いちのへ・せいたろう)選手が登場し、2019-2020シーズンを振り返っている。

長年勝てなかった外国選手にも勝利!大きく飛躍したシーズン

【フジスケ×スピスケ】飛躍を遂げた一戸誠太郎 2019-20シーズン振り返り

2018年、平昌五輪に日本代表として出場した一戸誠太郎選手。

2019年12月に長野で行われた「第87回全日本スピードスケート選手権大会」 オールラウンド部門では、初の総合優勝を果たした。

男子チームパシュートが初の銀メダル!

今年2月に行われた「2020世界距離別スピードスケート選手権大会」では、一戸選手は、土屋陸選手、ウイリアムソン師円選手とともに男子団体パシュートに出場。

最後は、一戸選手が先頭で引っ張り、日本に男子チームパシュート初の銀メダルをもたらした。

大会後のインタビューで一戸選手は「もう、やりきるしかないっていうことで、そこだけを。自分たちのベストを出し切るということを目標にやってきたので、そこから見えた景色も…表彰台に乗れたということも、本当に信じられないですし、うれしいです」と語った。

銅メダルで表彰台「楽しくてしょうがなかった」

そして、今年2月にノルウェー・ハーマルで開催された「2020世界オールラウンドスピードスケート選手権」。

男子は、500m、5000m、1500m、10000mの順に滑り、タイムを得点に換算した合計ポイントで総合順位を決める。

1500mでは、強豪オランダのヤン・フロクハイゼン選手と対戦。解説・清水宏保(スピードスケート長野五輪金メダリスト)の「長年、オランダの選手に勝てない種目なんですが、一戸選手であれば間違いなくいい勝負ができますよ」という言葉とともにスタートした。

一戸は、期待通りの滑りを見せ、実況の藤井弘輝フジテレビアナウンサーが「日本の誇る中長距離界のエース!どうか!?」、清水も「いい勝負!おぉ、動いてる、動いてる」と興奮するほどのレース展開に。

ほぼ並んだ形で最後の直線を迎えるも、最後まで動きの落ちなかった一戸選手が、ブロクハイゼン選手をおさえて勝利。清水も「すごい!」と声を上げた。

続く10000mに出場した一戸選手。

表彰台に上がるには、自己ベストの13分27秒45を更新し、13分20秒を切る必要があったが、ラップタイムも上げ快調な滑りを見せていく。

結果、13分07秒88という、自己ベストをおよそ20秒も更新して勝利。

清水は「すごいな。この世界選手権で表彰台を狙うこともそうですが、よく10000mという種目で、これだけのタイムを縮められましたよね」と称賛した。

総合3位に入り、一戸選手は表彰台へ。日本男子としては実に23年ぶり、1997年の白幡圭史さん以来2人目の快挙となった。

一戸選手:率直にうれしいです。第2コーナーの出口で(日本代表の仲間たちが)応援してくれているのが見えたので、アドレナリンが出まくって、もう楽しくてしょうがなかったです。北京オリンピックは、集大成になる大会だと思っているので、そこまでしっかり駆け抜けていきたいです。

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