舞台「陰陽師 生成り姫」のフォトコールと初日前会見が、2月22日に行われ、主演の三宅健さん、共演の音月桂さん、林翔太さん、木場勝己さんが出席しました。
原作は、夢枕獏氏による小説「陰陽師」。全世界での発行部数が500万部を超え、日本のみならず、アジアをはじめとする世界中で大ヒットを記録しています。
これまで映画やドラマ、コミックなどさまざまな「陰陽師」が描かれてきましたが、今回の舞台化ではマキノノゾミの脚本、鈴木裕美の演出で、晴明(三宅健)と無二の友である源博雅(林翔太)との友情や、晴明がそっと見守る徳子姫(音月桂)と博雅のせつない恋など、登場人物の機微が繊細に描かれます。
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三宅健「今までにない人間味あふれる安倍晴明に…」
会見では、三宅さんが演じる安倍晴明の評価について質問が。
木場さんは「敵対してるように思われているかもしれませんが、僕は晴明が大好きです。(三宅さんは)晴明にふさわしい美しさです」、音月さんは「最後の方に鬼と晴明の対決があるのですが、鬼はその美しさや眼力にやられてしまったのではないかと思うくらいに、女性から見ても妖艶だし、『雅』という言葉が似合う晴明さまです」と称賛しました。
林さんは「健くんの素の美しさが晴明という役に合っていて、ようやくマスクを外してお芝居ができたんですけど、(顔が見えるので)毎回ドキドキしながら、お芝居させていただいてます」と、はにかみました。
晴明について、三宅さん自身は「今までにない人間味あふれる安倍晴明になってたら嬉しいなと思います」と意気込みました。
稽古場の雰囲気を尋ねられると三宅さんは、「稽古場では、稽古してましたよ(笑)。必要最低限のコミュニケーションしかとってなくて、稽古漬けの毎日でした」。
また、稽古中には食事の時間もなかったことを説明し、「この劇場への差し入れは、一切お断りさせていただきます」とアナウンスしました。
林翔太、晴明から喝を入れられるシーンにもニヤニヤ
V6に憧れてジャニーズ事務所に入所した林さんは、三宅さんとの共演について「本当に幸せな日々を過ごさせていただきました。そして思い出のある新橋演舞場のステージに立てるというのは、僕にとって奇跡のような出来事なので」と感慨深げ。
そんな林さんに、三宅さんは「2018年の滝沢歌舞伎以来だよね」と振り返っていました。
座長・三宅さんの姿について、林さんは「これまでは、ジャニーズの現場で共演させていただくだけで、外の世界で仕事しているところを見るのは初めてでした」と前置き。
続けて、「見てないようで『いくつ目があるんだろう』というくらいに、周りをよく見てらっしゃる。いろんな人に気を遣って現場の空気を作ってて、居心地の良い空気にしてくださっていました」と明かしました。
そんな2人を見ていた音月さんから、林さんの素顔についてこんな暴露も。
「稽古場で晴明に喝を入れられるシーンをやっているとき、ニヤニヤして嬉しそうにしてました」
それでも林さんは「Mなので」とつぶやき、笑い合いました。
“V6愛”が溢れる林さんについて、三宅さんは「一緒にやっててかわいいです。後輩というか、1人の役者さんとして見ています」とコメントしました。
役を通して、歌舞伎役者への尊敬を抱く
舞台上で大変なことを聞かれると、三宅さんは衣装について「かつらが重くて肩が凝ります。これを年がら年中着てる、歌舞伎役者の方って本当に素晴らしいなと。尊敬しかないです」と敬意を示しました。
陰陽師にかけて「三宅さんが祓いたいもの」を聞かれると、「僕に対し、嫌悪感を抱いている人は好きじゃないので、そういう人は寄せ付けたくないです。穏やかな日々を過ごしたいので」とぽつり。
続けて「三宅さんにとって無二の友はいますか?」と質問が飛ぶと、「『死してまで守りたい』っていうのは、なかなか難しいですよね。そんな人いますか?もしかしたら、無二の親友はいないかもしれないですね」と答えました。
劇中で、音月さん演じる鬼になった徳子姫のついて「怖い、本当に怖い」と毒づく三宅さんに対し、林さんは「どんなお姿でも美しいです」と褒めると、音月さんは「きゅん」と声に出し、ときめいていました。
「もし、女性が鬼になったらどう戻す?」という独特な質問には、「止められないんじゃないですか?なす術はありません」(三宅)、「僕のことを食べてもらって一緒に鬼に(笑)。人間に戻すには、愛が一番じゃないですかね」(林)、「うちの家族にもときどき鬼になる人がいまして。鬼になりきれずジタバタしてるのが好きなので、ジタバタしてる様子を見るのは面白いですよ」(木場)と答えました。
<作品概要>
舞台「陰陽師 生成り姫」
東京公演/2月22日(火)〜3月12日(土)新橋演舞場
京都公演/3月18日(金)〜3月24日(木)京都四條 南座
最新情報は、舞台「陰陽師 生成り姫」公式サイトまで。