長引くコロナ禍で全国のホテル稼働率が40%に落ち込む中、2020年以降、13軒の宿泊施設を新規オープンさせているのが、「星野リゾート」。

人気の理由は、世界55ヵ所に展開される地域の特色を生かしたおもてなしだそう。

2月22日(火)の『所JAPAN』(カンテレ・フジテレビ系)は、「星野リゾート」のスンゴイ秘密に迫るべく、河合郁人(A.B.C-Z)さんがホテルスタッフとして体験調査。

スタジオには、所ジョージさん、佐々木希さん、カズレーザーさん(メイプル超合金)、河合さん、田中直樹さん(ココリコ)、若槻千夏さんが登場しました。

「星のや」のエントランスにある非日常感

「星野リゾート」の中でも、格別のおもてなしが受けられるのが、最高級ブランド「星のや」。

素泊まりで1泊10万円以上するお部屋もあるそうで、街頭インタビューをすると、「食事なしで10万円は値段が高すぎない?」という意見が多く見られました。

そこで今回は、河合さんが東京大手町にある「星のや東京」でおもてなし術を調査。

河合さんがホテルに到着すると、まず、樹齢300年以上の青森ヒバの一枚板を使用した入り口にビックリ。

扉の向こうには、一見普通のビルのような外観からは想像できない、奥へ広がる非日常的な空間が。

エントランスには、畳が敷き詰められており、奥には、華やかな生花と天然苔(こけ)がお出迎え。

「星のや」では、入り口から施設までのアプローチをとるようにしているとのこと。

「星のや軽井沢」では、宿泊客がレセプションルームから森の中をゆっくり通って客室へ向かうアプローチになっていたり、「星のや京都」では、客室まで船で移動し、非日常へのワクワク感を演出しています。

しかし、東京の場合は、建物が、縦に細長い作りで、移動距離をとれないため、高さや奥行きを生かし非日常感を演出しているそうです。

1泊10万円以上の客室とは…?

いよいよ客室へ到着した河合さん。

1泊1室10万円以上のスタンダードタイプの2人部屋で、間接照明のほの暗い明りが高級感を演出しています。

まずは、日本ベッドに特注したオリジナルベッドが気になった河合さん。さっそく寝てみると、「包まれる!ストレスを感じずに眠れますよ」と絶賛。

ほかにも、ヒノキ工芸が制作した青森ヒバを曲げて使用した背もたれとひじ掛けがしなることでクッションになり体にフィットする、オリジナルソファに座り、ゆったり感を体験。

実は、この客室は、家具を特注してまで畳に座った目線でくつろげるよう、高さを低めに設定して、宿泊客にくつろいでもらう仕掛けが用意されていました。

接客経験のない河合郁人のホテルマン体験

続いては、接客経験がない河合さんがホテルマン体験。

「星のや東京」のおもてなしリーダー・土田智子さんから、接客の基本である挨拶の仕方を学ぶことに。

まずは、お手本なしで、河合さんが宿泊客のお出迎えに挑戦すると、土田さんは、「合ってないです。合ってなかったポイントが、数えきれないです…」とダメだし。

畳での挨拶のポイントとして「立ち~正座の動作をスムーズに」、「挨拶の言葉を言ってからお辞儀をする」、「武士の利き手である右手を隠す」などを学びました。

また、宿泊客へのお声がけや、畳での歩き方、客室案内の仕方などの基本的なことを学び、いざ実践。

河合さんが対応したのは、高級ホテル好きの目の肥えたご夫婦。実は、失礼がないよう、番組が呼んだお客さまなのですが、河合さんはそのことを知りません。

宿泊客のお出迎えでの対応

河合:ようこそお越しくださいました。外、寒かったですよね。

夫:キレイなホテルだね。

河合:ありがとうございます。(お履物は)そのままで大丈夫です。初めてのご利用ですか?

妻:初めてなんです。

河合:こちらの方は旅館なので、スンゴイ…あの…こちらへどうぞ。

客室案内

河合:本日泊まっていただくお部屋が、143のお部屋になっております。どうぞ。

夫:わお!ビューティフル!

妻:えっと、荷物どこに置きましょうか。

河合:ベッドなんですけど、床に近い位置で和風と洋風が混ざったデザインになっています。

夫:これ和様式ですよね。

河合:すべてのお部屋が和様式に。どうぞお座りください。

妻:コートここにかけても?

河合:そうですね、こちらで。チェックインしますので、記入をお願いします。

妻:お部屋でチェックインは珍しいですね。

河合:なるべく、ほかのお客さまに会わないように、お部屋でチェックインできるようにしています。

妻:なにか困ったときは、どこに行ったら?

河合:フロントに電話していただければ。

夫:フロントは何番ですか?

河合:フロントは…。すぐお調べしますので、あとで戻ってきても大丈夫ですか?

この様子をモニターしていた土田さんは、「とにかく話を膨らませて和やかな雰囲気にしていたところは、すごくよかったと思いました」と評価。

しかし、よくなかったポイントは大きく2つあり、「玄関で大きな荷物を預からなかったこと」、「部屋に入ってすぐ上着を預からなかったこと」を挙げて、河合さんは「そうか…僕が服をかけなきゃいけないですね…」と悔しそうな様子でした。

このあと、電話対応なども体験した河合さん。

最後は「妻の結婚記念日が近く、家内にサプライズをして、大きい声で笑ってほしい」という要望に、河合さんは自分なりの最高級のおもてなしで応えました。

サプライズプレゼントとして、ジャニーズモノマネ3連発(松本潤さんのターン、木村拓哉さんの「SHAKE」のかけ声、東山紀之さんの自己紹介)を披露。

東山さんの大ファンだという奥様も、大満足の様子でした。