フジテレビ・スケート班が取材した動画を毎日配信!Vol.62
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定だった「世界フィギュアスケート選手権2020」(以下、「世界フィギュアスケート選手権 」=「世界選手権」)が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・スケート班が取材した動画が3月23日から配信されている。
シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場。フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。
<過去の記事一覧はこちら>
今回は、「若手チーム座談会」の後編を。前編の記事はこちら!
フィギュアスケート実況の先輩である中村光宏アナウンサーが、“中村塾”を開校。前編に引き続き、 2019-20シーズンから実況チームに加わった、木下康太郎アナウンサー(入社11年目)、上中勇樹アナウンサー(入社5年目)、今湊敬樹アナウンサー(入社3年目)が登場。
フィギュア実況1年目の取材で、印象に残った選手や取材エピソード、2年目の実況への思いなどを明かしていく。
フィギュアスケート担当1年目 実況チーム 若手座談会
中村アナ:取材させてもらって、印象に残った選手は?
今湊アナ:ジュニア勢の選手を2年ほど前から取材していく中で、佐藤駿(さとう・しゅん)選手、鍵山優真(かぎやま・ゆうま)選手、三浦佳生(みうら・かお)選手。この3人の成長が本当に楽しみです。
中村アナ:三浦選手は高難度ジャンプを跳んで。
今湊アナ:4回転跳んでいますものね。夏の、大会のないシーズンをあけて関東ブロックを見ると、またレベルアップして、「こんなジャンプを跳べるようになっている!」みたいな、その過程を見るのが毎年楽しみで。「早くシーズン来てほしいな、またその3人見たいな」という気持ちになっています。
中村アナ:楽しみが積み重なっていく感じだね。上中くん、どう?
上中アナ:今シーズン(実況)1年目で「全日本ジュニア(選手権)」から「世界ジュニア(フィギュアスケート選手権)」、ジュニアの選手を取材してきて、河辺愛菜(かわべ・まな)選手や、川畑和愛(かわばた・ともえ)選手といった、日本の大舞台から世界へと、流れを見てきている選手に思いが強くなるというのがあります。
上中アナ:あとは、畑崎李果(はたさき・ももか)選手。ちょうど実況席の後ろに座りながら「全日本(フィギュアスケート)選手権(2019)」(以下、「全日本選手権」「全日本」)の競技を見ていたんですよ。「いつかこの舞台に立つのかな」なんて思いながら、畑崎さんのその様子も見ていて。
どんどん成長していく姿を見られるのが、取材しているいいところ、特権かなという風に思いますね。
中村アナ:(畑崎選手は)今回の「全日本ジュニア(選手権)」の中で、ノービスで(優勝に)食い込んだ選手だもんね?
上中アナ:そうですね、はい。
中村アナ:木下くん、どうですか?
木下アナ:鈴木潤(すずき・じゅん)選手は、やはりすごく印象的でしたね。これまで何度も挫折してきたけれども、支えてくれた皆さんへの恩返しを含め、さらには(自身の第二の故郷である)北海道のことも表現したいし、という。
他の選手ももちろんそうなんですけど、「全日本」にかける思いがものすごく熱くて。取材で話を聞きながらも、こちらも初対面なのにうるうるしてくるような熱い思いを聞いて。
いざ「全日本」が始まったときには、素晴らしい演技で。本人が涙をこらえながらガッツポーズしているシーンは、僕の中で印象的というか。「全日本」を振り返ると、鈴木選手のことを思い返すことが多いですね。
中村アナ:文武両道でジュニアの頃から活躍してきている中で、ケガもあった、勉強も頑張りながら続けてきてのラストイヤー。「全日本」を彩ってきた選手のラストイヤーというのはね、我々も熱くなりすぎちゃいけないけど、丁寧に伝えていきたい部分だし、それこそ今まで、今湊、上中も言ってたけど、木下もジュニアから追いかけていたら、もっと鈴木潤選手の演技、響いたものがあるのかもしれない。
中村アナ「取材して、思いを受け止めて、自分の中で言葉を紡ぐべし!」
中村アナ:楽しかった?フィギュアスケート(の担当を)やってみて。今湊、どうだった?
今湊アナ:楽しいですね、本当に。「早く次のシーズンを!」という思いが強いので、何としても(新型コロナウイルスが)収束して、早く選手たちの元気な姿、成長した姿を見たいですね。
中村アナ:選手たちの成長した姿もそうですが、どうでしょう?我々、どう取り組んで、どう成長した姿を届けていきたいですか、これから。
上中アナ:先輩たちの姿を見て、一歩一歩学びながら、いつか自分も先輩方のような実況ができるように頑張っていきたいと思います。
と、“いかにも優等生”な返答をした上中アナだったが、聞いている途中で木下アナが吹き出し、中村アナの表情も納得いかない様子で…。
中村アナ:こういうふうに、やっぱり、“思っていないことだな”ってわかるじゃない。しゃべっているの聞いてると。
木下アナ:わはははは!
上中アナ:(思わず両手で顔を覆う)
中村アナは「ちゃんと取材して、思いを受け止めて、自分の中で言葉を紡いで出すという作業をやらないと、今みたいな薄~い感じになるから」とダメ出し。
さらに、「何か聞きたいことある?今日、先輩の西岡(孝洋アナウンサー)さんと、スーさん(鈴木芳彦アナウンサー)がいないから」と、後輩に投げかける中村アナ。
今湊アナ:ミツさん(中村アナ)が、フィギュアシーズン1、2年目ぐらいの時に、これをやってすごく伸びた、勉強したことを課題として僕に与えてほしいです。
と、お願いをする。すると、「 (この1年)何をやれとか、何を準備してとか、たぶんそんなに言わなかったと思うの」と、先輩として後輩たちを見守ってきた中村アナが、一つの信念を示していく。
「実況の正解はないけれど、限りなく正解に近づけるように…」中村アナが守ってきたこと、後輩にもやってほしいこととは…。
最後は、一番の若手・今湊アナに締めの言葉を振り、中村アナも「 皆さんと一緒にワクワクや期待感を持ちながら、次のシーズンを楽しみに待ちたい」と熱く語った。
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