堂本光一さんが作・構成・演出・主演を務めるミュージカル「Endless SHOCK-Eternal-」。

コロナ禍で「Endless SHOCK」(本編)が完全な状態で上演することができなくなり、期待を少しでも損なうパフォーマンスはできないとの思いから、最大限可能なパフォーマンスを新たに盛り込んで生まれた新演出の作品で、ミュージカル単独主演記録1位を更新中となっています。

今回は、ライバル役に北山宏光さん(9月博多座公演)、佐藤勝利さん(4・5月帝国劇場公演)の出演が決定。2月17日に、出演者が出席する製作発表が行われました。

堂本光一「今回の公演をどうするべきか、すごく悩みました」

堂本さんは今回の公演について、とても悩んだそうです。

「まだまだ世の中が落ち着かない中、今回の公演をどうするべきか、すごく悩みました。『Endless SHOCK-Eternal-』をお届けするという最終決断をしたのは、2日前です。

スピンオフなので、本編を知らないままご覧になる方もいらっしゃると思います。今回は、キャストが大きく変わりますので、やはり本編の気持ちを知った上で、『Endless SHOCK-Eternal-』をご覧いただきたいという思いから、本編を配信でお届けすることにしました」

そのうえで、「撮影スケジュール的には、すごく大変なんですけど、その大変さをエネルギーに変えて、皆さんにお届けできたらと考えています」と続けました。

佐藤さんは、「僕は14歳のときにジャニーズに入ったのですが、初めて生で触れたエンターテインメントがこの作品でした。その時から、終わらないショーが僕の中で続いています。強い思い入れがあって、本来なら初日の1ヵ月前に稽古に入るのですが、僕は11月から先走っています」とにっこり。

「ライバル役として、一生懸命に努めたいと思っていますし、そんな僕を見て、光一くんが『失敗を怖がらずにやっていけばいいよ』とおっしゃってくれたので、この作品で自分の殻を破っていけたらいいなと思っています」と意気込んでいました。

北山さんは、「博多座で、本編とスピンオフのどちらをやるのか分からないというのを、先ほど前室で聞きました」と苦笑い。

「ライバル役として選んでいただけたことに、すごく感謝しています。僕も、初めてエンターテインメントに触れたのがこの作品で、初めて見たときから、約20年越しにステージに立てることを光栄に思います。自分なりに精一杯頑張ります」と話しました。

ヒロイン・リカを演じる綺咲愛里さんは、「歴史ある作品で、長く皆さまから愛される作品の一員として携わらせていただけることを、心から光栄に思っております。諸先輩方にしっかりと食らいついて行きながら、大切に演じて行きたいと思います」とコメント。

前田美波里さんは、「このような状況下で、また-Eternal-の公演になってしまうことを、残念がる方もいらっしゃっると思いますが、光一さんは、毎回進化させていく方です。きっと、昨年とは違うものを見せてくれると思います。皆さんもぜひ、ご期待ください。新しいメンバーと共に、素敵な作品を作って行きたいと思います」と笑顔で語りました。

島田歌穂さんは、「大先輩の美波里さんがずっと演じてこられた、オーナー役というお話をいただき、プレッシャーに押しつぶされそうなのですが、精一杯頑張ります」と話しました。

ジャニーさんと共に歩んできた作品

「演出家として大切にしていること」を聞かれた堂本さん。

「この作品は、ジャニーさんと共に歩んできた作品なので、常にジャニーさんを感じながら稽古場でもステージ上でも動いています」と答えたうえで、想いを語りました。

「この状況下で、『ジャニーさんだったどうする?』って聞いたら『そんなの新しいもの作っちゃえばいいんだよ!』って言うと思うんですけど、そんなこと僕にはできないので…。

でも、昨年よりも、表現の仕方が緩和されている部分もあるので、できる限りの本編と同じようなセットの転換もありつつ、以前のものよりもダイナミックなものをお届けできるのではと思っています」

さらに、「配信をやった上で、ステージをやると2日前に決めたので、勝利からしたら『え?!嘘だろ!?』って絶対思ったと思うんです」とエピソードを紹介。

「昨日、電話でそのことを話して、すごく不安になってましたね。思いが強すぎるからこそ、どっちつかずの結果になるのが嫌だという思いがあるようで、話していると、いいライバル役を仕上げてくれるだろうと思いました」とコメントしました。

また演出面について、「本編の方を稽古した上で、-Eternal-で同じシーンをやることによって、役の中身を掘り下げることができると思っています。2つの稽古をするのは大変なんですけど、役を作る上で、より掘り下げた稽古ができると思うので、博多座で本編をやるとなっても、-Eternal-の方も北山に覚えてもらおうかな」と笑っていました。

北山さんは「僕、今日初めて聞く話が多くて、勝利には連絡いってたかもしれないですけど、最終決定を聞いたのもさっきですし…」と困惑気味な様子。

それでも、作品に対する思いを聞かれると「毎回観にいくと、ジャニーさんの匂いを感じるというか、自分がジャニーズに入ってから21年間、教わってきたものを改めて感じる作品です」としみじみ語っていました。

佐藤さんは「ジャニーさんは無謀なことしか言わないような方だったので、この作品からも、何か命を削るぐらいやることで出る美しさだったり、美学だったりを強く感じます」とコメントしました。

「光一くんもジャニーさんを受け継いでいるなと思ったことがあって、『配信もステージもどちらもやるぞ』というところです。本当にジャニーさんイズムだなと思います。電話で話していて、時々ジャニーさんと電話してるのかなと思うくらい(笑)」

それを聞いた堂本さんは「ジャニーさんがいなくなって『やっちゃおうよ!』というのが最近なくなったよね…」とコメント。佐藤さんは「最近近づいてきてますよ、『YOUやっちゃいなよ』って多分電話で言ってましたよ」と笑っていました。

感謝しながらステージに立ちたい

最後に堂本さんは作品について、こう締めくくりました。

「初めてご覧になってくださる方にも、本編を感じていただきたいなという思いから配信をお届けすることを考えました。そちらを観ていただいた上で-Eternal-を見ていただきたいなと思います。

本編を配信でご覧いただいて、出演者の心の奥底というものを-Eternal-で感じていただけたらと思います。いろいろの方々の協力があって今があると思っていますので、そのことに感謝しながら、ステージに立ちたいと思います」