「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」で準グランプリに輝いた「この子は邪悪」の映画化が決定。

恐ろしい出来事へと巻き込まれていく主人公の女子高生役に南沙良、そのほか、なにわ男子の大西流星、桜井ユキ、玉木宏の出演が発表された。

女子高生の窪花(南)はかつて一家で事故に遭い、心理療法室院長の父・司朗(玉木)は足に後遺症が残り、母・繭子(桜井)は植物状態に、妹は顔に重度の火傷を負っていた。

事故で心に深い傷を抱えていた花のもとに、母の心神喪失の原因を探る高校生・四井純(大西)が訪れる。しだいに心を通わせていく花と純だったが、ある日突然、5年間の植物状態から目を覚ました母を連れ、司朗が帰宅。「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶ司朗だったが、花は「この人、お母さんじゃない」と違和感を覚え…。

監督・脚本を務めたのは、本作が長編3作目となる片岡翔。「先の読めない展開を練りに練り、想像できないエンディングを用意しています。観て損はさせません」と意欲たっぷり。

そして、注目のキャストから本作へ懸けるメッセージが届いた。

<南沙良コメント>

過去につらい経験があり、暗いものを抱えている難しい役でしたが、とてもあたたかい現場でリラックスしてお芝居をすることができました。初めて共演させていただいた大西さんは、お芝居の合間に台本を確認していて、とても真面目な印象が残っています。

今回、初めて挑戦させていただくテイストの作品だったので、少し緊張していましたが、お芝居をしているなかでこの物語の不思議な世界観に、私自身引き込まれる瞬間が何度かありました。家族の形というものが複雑化していくなかで、「愛」の形を考えることのできる作品だと思いますので、皆さまぜひご覧ください。

<大西流星コメント>

僕が演じた四井純くんは、名前の通りとても純粋で、母親の謎の病の原因を探るべく、自分から行動できる子です。実際の僕自身より、はるかに大人でたくましいなと思いました。普段、感じることのない感情になり、演じるのは難しかったですが、監督と話し合いながら純くんの人柄や作品の世界観をつくり上げることができ、自分にとって勉強となる時間でした。

南さんは年下ながら、僕よりしっかりされていて、自分を持っている俳優さんです。玉木さんはいろいろと気に掛けてくださり、撮影中はまだCDデビューが決まっていなかったので、「デビューできるといいね」とおっしゃってくださったのもうれしかったです。

「この子は邪悪」は不思議な世界観で引き込まれていく映画となっています。人間模様がリアルに描かれており、ところどころヒヤッとするシーンもあります。さまざまなキャラクターの視点でご覧いただくと、より楽しめると思います。

<桜井ユキコメント>

脚本の前半は隙のない完璧な母親というイメージだったのですが、後半にかけての変化に「完璧」を求めるからこその脆さ、揺るがない思いに自分が演じる役ながらも恐怖を感じました。

現場は真夏だったこともあり、とにかく暑かったです(笑)。連日の撮影だったので、“夏の思い出”みたいな現場でした。その中でも家族全員で集まるシーンはとても印象深く残っています。幸せなシーン、シリアスなシーン、両方とも。

「〜だろう」をたくさん裏切られていく映画です。さまざまな愛の形を皆さまに観ていただきたいですし、最後まで見届けていただけたらと思います。

<玉木宏コメント>

台本を読み終わったとき、静かで怖くて不思議な話だけど、共感できる――そう思いました。私が演じたのは何の変哲もない、妻や子供、家族に対し愛情深い男です。この作品の中で起こることは、実際には起こり得ないことだと思いますが、もしかしたら、いつかどこかで起こり得るかもしれないと思わされる怖さがあります。

南さんは凛とした佇まいで、静かな強さを感じる女性でした。撮影は酷暑で、皆、朦朧としながら撮影していましたが、南さんは集中力が高く、頼もしかったです。大西くんは、撮影時は「なにわ男子」としてのCDデビュー前でしたが、真摯に撮影に臨む姿がキラキラしていて、心根の優しさもある華のある男性だと思いました。

人が当たり前に抱いている家族を想うこと、人を想う感情をグルッと回ってもう一度考えさせられるような不思議な魅力のある映画だと思います。ご期待ください。

2022年全国ロードショー。
最新情報は、「この子は邪悪」公式サイトまで。

©2022「この子は邪悪」製作委員会