花江夏樹が、「結婚はいいよ」と妻への感謝を語った。
1月16日(日)の『ボクらの時代』は、兼近大樹(EXIT)、花江夏樹、加賀翔(かが屋)が登場し、同世代の声優、芸人仲間についてや、家族こと、結婚願望などについて語り合った。
兼近と加賀が急接近した理由
兼近を「チャラ男キャラ…キャラというか、漫才もチャラかった」と言う加賀は、「本が好きで、読書が好きで、又吉(直樹)さんが好き」という「趣味や芸人になったきっかけが自分に近くて」親しみを持ったという。
兼近:そう。何かの番組の帰りに2人でタクシー乗って…。
加賀:はいはい、そうです。
兼近:帰ったときに、お互いが芸人になった流れみたいなのを熱く語り合ってて。たぶんだけど、そのとき加賀、泣いてた。
花江:(笑)。
加賀:うわははは!
兼近:熱く語り過ぎて。
花江:タクシーの中で?
兼近:そう、タクシーの中で。あのとき泣いてなかった?
加賀:泣いてないですよ。ただ、すごい東京がきれいににじんではいましたけど。
花江:泣いてるじゃない。
兼近:泣いてた(笑)。
加賀:こんなにきれいなこと、初めてだと思って(笑)。
2021年は、それぞれ目標であった小説を出版した2人。兼近は、主人公の波乱に満ちた人生を描いた「むき出し」を、加賀は岡山県の田舎が舞台の父子の物語「おおあんごう」と、どちらも少年時代から大人への成長を描いている。
兼近の小説に共感する部分が「めっちゃある」と明かした加賀は「自分はこうなってたんじゃないかって思うことも多々あった」と、小説の主人公に自身を重ねていた。
子どもを置き去りにする父親!?
加賀の小説「おおあんごう」は、父親をモチーフにした作品。「冒頭から結構、お父さんがパンチあるじゃないですか」と花江が言うと、加賀は「父親と2人で出かけるのが正直、憂鬱で…」と語り始めた。
加賀:「ちょっとコンビニ寄ろうか」とか言われて、コンビニに寄るんですよ。そしたら、その…置き去りにされるんですよ。
兼近&花江:えー!?
加賀:「コンビニ行こうか」っつってコンビニ行って、(店内を)ぐるっとするじゃないですか。そしたら、親父がダーってお店の外に出ていくのが見えるんですよ。そしたら車1人で乗り込んで、僕をまくんです。
兼近&花江:(笑)。
兼近:それ、大学生が心霊スポット行ったときやるやつ。
加賀:違います。35のおじさんが、7歳の息子を。
兼近:いやいや、怖っ。
花江:怖い。
加賀:置き去りにして、慌てている僕を見るのがすごく好きで。だから、本当に30分くらい放置して。
すると、兼近も父親が「EXITの単独ライブ、勝手に見に来て、外で『兼近大樹の親です』って言ってナンパしてた」と明かし、花江からは「どっちもどっちだね(笑)」と突っ込まれた。
昨日面白かったことが今日も面白いかどうかわからない
さまざまな作品に引っ張りだこの花江に、加賀は「ふり幅が広い!」と絶賛。すると花江は、経験と年齢を重ね「若いときにはできなかった役」ができるようになってきたと自己分析した。
加賀:花江さんって、同世代の声優さんとかとは仲良かったりとか?
花江:ああ、めちゃめちゃ仲いいですよ。もうだいたいオーディション受けると、落ちたときに一応確認するんですよ。「どういう人がキャスティングされたのかな」って。やっぱ同世代がキャスティングされたり、「~ぽいよね」っていう自分と声のトーンが似てる人が配役されることが多くて。でも、デビューしたてのころとかは本当にもう…。
兼近:えー、悔しくて?
花江:やっぱもう悔しくて。「いや違うだろ」と、「俺だろ」っていうふうに、常に思っていた時期があるんですよ。表面上は仲良くしてる感じだったんだけど、心のどこかではやっぱりそういう気持ちがどこかであって。本当に、バチバチのライバルみたいな感じの時期があったんですけど、それを、あるきっかけで話し合ったりとかしたときに。
兼近:うわ、いいね。え、「あんときのあの役さ、絶対、俺だったよね」みたいな?
花江:そうそう。それとやっぱり、だんだん後輩も増えてきたんで、そこにも負けられないねっていう気持ちが出てきて。今は、本当に仲がいい。
兼近:いや、でもそんな感じする。
花江:なんかね、もう何周か回ってるんですよね、そういう気持ちが。
兼近と加賀は、お笑い芸人同士では花江の言ったようなライバル関係は「ない」と言い、「やっぱ『面白い』って、その時代によっても変わるし。昨日面白かったことが、今日も面白いかどうかってわからない世界。正解がわからない」(兼近)、「バチバチしようと思っても、笑っちゃうっていうのがたぶんデカい」(加賀)と芸人仲間との関係性を語った。
「1秒たりとも見逃したくない」娘たちの成長
プライベートでは双子の女の子の父親である花江に、休みの日の過ごし方を聞くと「最近は子どもが歩けるようになったので、公園に出かけたり…」と目じりを下げた。
花江:なんかね、1日で成長する速度が死ぬほど速くて。
兼近:えー。
花江:自分が1年かけて成長するものを3日くらいで。
兼近:(笑)。そうか。
花江:何かできるようになっちゃったりして。それをもう1秒たりとも見逃せなくて。
兼近:もったいない?
花江:そう。だからもうずっと遊んでいたくなる。
兼近が「いいな。俺、子どもめっちゃ好きだからね」とうらやましがると、花江は2人に「どうですか、結婚は考えてないですか?」と質問。
彼女にするなら面白くないほうが「愛おしい」?
加賀は「結婚は、僕はめちゃくちゃしたい」と願望を語った。
加賀:ラジオでプロポーズしてフラれたんですよ。
花江:え?ラジオで?
加賀:はい。(公開プロポーズは)だいたい成功するんですけど。
花江:どういうタイプの子、女性がいいですか?例えば、芸人さんだと彼女と話してて、「面白くないな」ってなったらやっぱりダメなの?
兼近:いや、逆じゃないかな。たぶん面白いこと言う彼女、疲れるんじゃない?
加賀:面白くなくていい。本当、「このドラマに出てた俳優さんが、このドラマにも出てた」(という会話)で、いいです。
兼近&花江:…(笑)。
加賀:今くらいの間が空いても、僕はもうたまらない気持ちになりますね。
兼近:「うわ、愛おしいな」って?
加賀:「愛おしいな」ってなります。
花江:あの…本当にもうこれは、もしかしたら引かれるかもしれないですけど、いつの間にか奥さんのブラを着けて、横に寝てるとか、やるんですよ。
兼近&加賀:(笑)。
兼近:え、(奥さんは)突っ込んでくれるの?それ。
花江:そう。それでちょっと発見されたときに大爆笑になるんですよ。
兼近:盛り上がるんだ。
花江:うちの奥さんは引かないんですよ。もうめっちゃめちゃ笑ってくれるんです、それで。
加賀:ああ、素敵!
花江:だから、そういうことを、もうしょっちゅうやってます。
兼近:いや、引く相手とは一緒にいられないよ。
加賀:いられないですね。兼近さんってそういうのあんまり聞かないですね。
兼近:俺、あんまり。芸人3人でもう7年住んでるの。
花江:同じ家にね。
加賀:ずっとルームシェア?
兼近:だから、人と住むことには慣れてるんだけど、異性と(住んだこと)はないのよ。
花江&加賀:えー!
花江:何歳までには(結婚しよう)みたいな(目標は)?
兼近:いや、もう考えてない。結婚はしたくない。
花江:あ、したくないんだ。
兼近:うん、無理、背負えない。だからかっこいいよ、「1人の人を幸せにできるという自信がある」という。これはすごいよ!
花江:そんなに重く捉えてないけどね(笑)。
加賀:そうですよね?ちょっと兼近さん、“ウブ”の疑いあるんですよね。
兼近:いや、世の中の人たち、みんなすごい。男女それぞれ、1人と一緒に過ごすってことはその相手を幸せにできるという自負が、あるんだよ!この世の中で、一緒に住んでる人たちは。それはみんな、自信持っていい!
花江&加賀:(笑)。
花江がエゴサーチを一切やらなくなった理由
兼近:(結婚は)いい?やっぱ。
花江:いいよ。もう僕、結婚してなかったら仕事続いていないかもしれない。もう、それくらいやっぱり精神的にだいぶ支えてもらってて。奧さんに見られたんですよ、エゴサーチしてるところを。だいぶ前ですよ、5~6年ぐらい前かな。「なんでエゴサーチするの?」「いや、ちょっと気になっちゃって。こういうことを言われてるんだよ」って言ったら、「現場であなたが監督なり、いろんな人からディレクションをもらった上で、みんなで理解して演技をして、それでOKをもらったものがオンエアされてるわけでしょ?その人たちの意見が絶対正しいじゃない。会ったこともない、あなたのことをよく知らない人が言ってることを気にする必要なんてない」って言われてから、もう一切やらなくなった。
兼近:おおー!
加賀:ちょっと、めちゃくちゃ感動しちゃった。なんか…遅いですけど結婚祝いお渡ししたいくらい。
花江:(笑)。
兼近:遅過ぎる!
加賀が「奥さまが素敵過ぎて。素晴らしい」と絶賛する中「でもやっぱり花ちゃんの奧さんだからこう言ってるっていうだけで、自分の奧さんがそう言ってくれるかわかんないからな…」とつぶやく兼近。
加賀:結婚できなそう!この人は、この人でこじらせてる。
花江:ハードル高いね(笑)。
兼近:今のセリフを言ってくださるかどうか…難しいよ。
結婚に前向きになれない兼近に、加賀が「見つかりますよ、絶対に」と声をかけると、「公開プロポーズ、フラれてる人に言われたくない」と笑わせた。