1月13日(木)、映画「さがす」の公開直前イベントが行われ、佐藤二朗と琉球風水志のシウマが登壇した。

佐藤は「完成披露舞台挨拶で、(共演の伊東蒼、清水尋也が出演し)僕だけが出ていなかった『おかえりモネ』(NHK)に出たいとか、映画と関係ないことばかり話したら、全部ネットニュースになって。妻からすごく怒られまして」と反省。

「今日は終始、笑いなしでものすごく真面目にやりたいと思います」と宣言するも、記者の顔を指差し「全然信じてないでしょ!」とツッコんだ。

本作について、「去年の2月にクランクインして5月まで撮った映画で、役自体も非常に過酷な状況に追い込まれて、メンタルもきつい感じで、ようやく皆さんに観ていただけるというのは感慨深いですね」とコメント。その後、話す内容を忘れたようで「感慨深いってことですよ。大体、感慨深いって言っておけばいいんでしょ?」と、笑ってごまかした。

MCから今年の抱負を聞かれると、佐藤は「毎年、『年末に今年も必死に生きられたなと思える一年にしたい』としています。それが一番無難なので」と答えニッコリ。

イベントでは、本作が「先読みできないストーリー」ということから、シウマをゲストに招いて進行。シウマが登場すると佐藤は、「こんな豪華な方に来ていただいて、恐縮です。ありがとうございます」と感謝。

シウマが「豪華じゃないですよ」と返事すると、佐藤は「豪華ですよ、俺に比べると顔がうるさいもん!」と独特の理由をつけた。

MCより「占いを信じるか」と聞かれた佐藤は、「信じるに決まってるじゃないですか。自分にいいことは信じるというか、人生の教訓になるようなことも占いには含まれてるので、豊かになれればとってもいいんじゃないかなと思う」とコメントし、「これ、俺にとっては100点満点の回答」と自画自賛した。

3つの占い結果から、映画関係者の誰のことなのかを予想

イベントでは、シウマが、映画関係者の名前を、それぞれ総画数、生年月日、携帯電話の下4ケタの合計から、2022年の運勢として鑑定。佐藤が誰の運勢なのかを予想することに。

名前の総画数からは、「上昇志向が強く独特なスタイルがあり、それを貫く強い意志を持っていることから、2022年は賞を獲得する可能性大」と発表。すると、佐藤は「これは当てちゃいます、片山慎三監督でしょ。今後の映画界の至宝になってほしい存在なので」と思いを込めた。

生年月日からは、「明るくよくしゃべる人で、ピンチに強くコミュニケーション能力が高いと予想され、2022年は腰痛と胃腸のケアが必要」という結果に。佐藤は、「俺だね、これ。同年代の方としゃべると、胃腸や老眼の話をするので、俺って言わざるをえないなと思ってたんですけど」と、自身に思い当たる点がある様子を見せた。

携帯電話の下4ケタの合計からは、「優柔不断な一面があり、『無理』と思ったらすぐに諦めてしまうタイプ。2022年は金運がやや低めなため、仲間や自分のために使うと吉」というアドバイスが。「優柔不断な一面があり」の部分に反応した佐藤は、「俺だな、それ」と予想した。

最終的に佐藤は、1つ目は片山監督、2つ目は「若いのにコミュニケーション能力が高い」ことから清水、3つ目は佐藤自身と予想。

結果、すべてが佐藤のことだと発表されると、佐藤は立ち上がり「そうなんですか」と驚いた。

「2022年は賞を獲得する可能性大」予想に、佐藤二朗「昨日の夜…」

「明るくよくしゃべる人」に関して、シウマは「打ち合わせのときからずっとしゃべってるっていう(笑)。話の内容も、面白いことだけを優先させたいっていうのが強くある」と分析した。

誕生日の5月7日について「7日生まれは個性派なんですよ。自分のスタイルを貫く人なので、自分が面白いことをずっとしゃべっていて、そのままだなと思いました」と印象を語ると、佐藤は「(それじゃ)子どもじゃないですか」と指摘。シウマは「子どもですね」と認めた。

「賞を受賞する可能性大」について、佐藤は「昨日聞いたんだけど、出演した『ひきこもり先生』(NHK)でNHK編成局長特賞を受賞したんですよ」と発表し、見事に予想的中。しかし、「あくまで受賞したのは作品で、僕個人として受賞したのは唯一、NG大賞」と、スタンスを崩さず笑いを誘った。

とここで、佐藤が一番知りたいこととして「自身の精神年齢」をあげた。自ら「精神年齢8歳」と公言していた佐藤だが、以前、占い師・星ひとみに占ってもらうと、「6歳」という結果になり、ショックを受けたという。

精神年齢についてシウマは、「中学生です。物事をしっかり考えるけど、どこか抜けてたり、テンションが上がって話す内容を忘れることがあったり。面白い話でみんなを楽しませようという人気者気質なので、中学生の感覚です。お子さんと話しているときは、父親ではなくライバルな立ち位置」と分析すると、「ホッとしました。ちょっと年齢が上がって良かったです」と安堵の表情を見せた。

しかし、シウマは「精神年齢は、中学生がMAXです。15歳を超えたら面白さなどが半減してしまうので、大人の考えになり、佐藤さんじゃなくなります」とまさかの告白。

佐藤は「えっ、鈴木さんになるんですか?」とボケ、「俺、ずっとこう?少しは落ち着きたいと思ってるんだけど…」と不安を見せるも、シウマは「無理じゃないですか」とバッサリ斬り捨てた。

<ストーリー>

大阪の下町で平穏に暮らす原田智(佐藤二朗)と中学生の娘・楓(伊東蒼)。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。いつもの冗談だと思い、相手にしない楓。しかし、その翌朝、智は煙のように姿を消す。

ひとり残された楓は孤独と不安を押し殺し、父をさがし始めるが、警察でも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にもされない。それでも必死に手掛かりを求めていくと、日雇い現場に父の名前があることを知る。「お父ちゃん!」だが、その声に振り向いたのはまったく知らない若い男だった。

失意に打ちひしがれる中、無造作に貼られた「連続殺人犯」の指名手配チラシを見る楓。そこには日雇い現場で振り向いた若い男の顔写真があった…。

映画「さがす」は、1月21日(金)テアトル新宿ほか全国順次公開。

©️2022 「さがす」製作委員会
配給:アスミックエース

最新情報は、映画「さがす」公式サイトまで。