6月30日(火)21時より、吉川晃司主演、フジテレビ系5週連続特別ドラマ『探偵・由利麟太郎』第3話が放送される。

本作は、吉川晃司演じる白髪の名探偵・由利麟太郎が、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助(志尊淳)とバディを組み、数々の奇怪な難事件に挑む横溝正史原作のホラーミステリー。

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第3話「殺しのピンヒール」に、村川絵梨と浅利陽介が夫婦役で出演する。

村川が演じるのは、美脚モデルの名越優美。浅利が演じるのは、料理研究家志望の優しい夫・名越恭介だ。

名越優美(村川絵梨)
名越恭介(浅利陽介)

ある日、仮装パーティにモデルとして出演した優美は、VIPブースで、香水の小瓶を持った奇妙なピエロに遭遇する。思わずその香水を手に取った優美だが、モデル仲間の白川珠喜(鳥居香奈)に奪われてしまう。

その直後、優美に代わって香水を浴びた珠喜は、眼から血を流して息絶えることに…。そこに偶然、パーティに参加していた俊助(志尊淳)が居合わせ、俊助が殺人の容疑者として逮捕されてしまう――。

事件のカギは、ピンヒール、ピエロ、毒。華やかなモデルの妻と、料理が得意な優しい夫。人がうらやむ若き夫婦間に隠された真相に、由利は、たどり着くことができるのか。

左から)由利(吉川晃司)、等々力(田辺誠一)、名越恭介(浅利陽介)、名越優美(村川絵梨)

夫婦役を演じる二人に、今回の作品や第3話のみどころを聞いた。

<村川絵梨 インタビュー>

――ドラマの企画、台本を読まれた時の感想は?

タイトルが、インパクトあるなと思いました。「殺しのピンヒール」ってどんなお話なんだろうと。台本に出てくる言葉を頭で想像すると、現実にどう表現するんだろうという描写がたくさんあって、とても楽しみでした。

――どんなお芝居をしようと思われましたか?

芝居よりもまず…「えっ?美脚のモデル役?」と思いました(笑)。わたしでいいのかなと。プロデューサーさんと今まで何度かお仕事をご一緒させていただいていたので、“美脚”で思い浮かべてくれたのだとしたら、うれしいなと思いました。こんなに脚を出すことがあると思わなかったので、「思い切って楽しもう!」 と思いました。

――村川さん演じる名越優美は、どんな人物ですか?

いつか、痛い目にあうだろうな…という印象ですね。ただ、あそこまでプライドを持って、何かに打ち込める女性はうらやましいなとは思いました。

――実際演じられてみていかがでしたか?

“強い女”ではあるんですけど、ただの憎たらしい女にならないように意識しました。夫にきつくあたる役なのですが、彼女も彼女で内側に秘めている感情とか、台本に描かれていない部分がきっとあって、そこは意識しました。

―― 横溝正史ミステリー、『探偵・由利麟太郎』についての感想は?

奇怪な事件が巻き起こりますが、ピンヒールだったり、ピエロが出てきたり、いい意味でフィクションぽい、その世界観が独特だなと思います。他の回も楽しみです。

――吉川晃司さんの印象は?

吉川さん、本当にスタイルがよくて、オーラがあって、かっこいいなあと純粋に思いました。

――第3話「殺しのピンヒール」のみどころは?

わたし個人的にですが、脚、すごく出しています(笑)。なかなかないです。こんなに脚を出したのは初めてなので、ぜひ見ていただけたらうれしいです。

<浅利陽介 インタビュー>

――ドラマの企画、台本を読まれた時の感想は?

色味で言うと、すごく暗い感じです。ちょうどドラマの台本の色合いもそうなのですが、赤と黒が混じっている、そんなイメージです。怖くもあり、そして魅力的でもある。キラキラした部分と、ドロッとした部分が混ざっている感じで、「この本をどのように具現化するのだろう?」と楽しみにしていました。

――浅利さん演じる料理研究家志望の名越恭介は、どんな人物ですか?

名越は…一言でいうと、“間が悪い”です。夫婦生活ってちょっとのタイミングがずれたりすると、それが連鎖していって、お互いのタイミングが合わなくなるんでしょうね。自分なりには、もがこうとしているんでしょうが、奥さんと向き合うというより、自分のプライドと葛藤している男ですね。

――横溝正史ミステリー、『探偵・由利麟太郎』についての感想は?

横溝正史さん原作の作品には、何度か参加しています。人間の暗い部分、目に見えないドロドロさ、情緒、人間の業が見えるところが魅力だなと思います。

あとは、吉川さんがダークヒーローというか、“一筋縄ではいかない”ヒーローですね。

――吉川晃司さんの印象や、撮影現場での様子を教えてください。

吉川さん、すっごくしゃべりやすかったです。印象的だったのは、“あわ餅”をいただいたんです。それが、本当においしくて(笑)。

吉川さんから「すっごくおいしいから、食べてみて」って気さくに話しかけてくださいました。こういっては吉川さんの営業妨害になってしまうかもですが、“地元にいる気のいい先輩”のような感じで接してくださるんです。

そういう風に先輩から声をかけてもらうのは、うれしいですね。自分もそうしようと思いました。

――京都での撮影・生活はいかがでしたか?

京都、快適でした。一人で銭湯に行ったりしました。あとは、道が覚えやすいです。竜安寺と銀閣寺に行きました。お寺の中にある美術品や石が置かれている構図を鑑賞したり。最近は、絵をみる感覚で寺巡りを楽しむようになりました。

――第3話「殺しのピンヒール」のみどころは?

みどころは…“美脚”です。村川さんの美脚がとにかくキレイです! 僕の部分は…ぜひ、本編をお楽しみください。

<第3話あらすじ>

仮装パーティに出演したモデルの名越優美(村川絵梨)は、出番を終えて戻ってきたVIPブースで、サンプルと思われる香水の美しい小瓶を持ったピエロに遭遇。思わず手に取った優美だが、モデル仲間の白川珠喜(島居香奈)にその小瓶を取り上げられてしまう。

その直後、優美に代わって香水を浴びた珠喜は突然、けいれんを起こし、倒れてしまう。優美が慌てて助けを呼びに行くと、すれ違うようにやってきたのは俊助(志尊淳)。出版社の編集担当・山岸(木本武宏)に誘われパーティに参加していた俊助は、偶然にも珠喜が履いていたピンヒールを拾い、持ち主を探していたのだ。

そして、行きついたVIPブースで眼から血を流して死んでいる珠喜を発見。俊助は殺人容疑で逮捕されてしまう。

一方、店の裏口では、モデル仲間・川瀬文乃(阿部純子)が、踊りながら歩き去るピエロを目撃していた――。帰宅した優美は、パーティで起きた惨劇を料理研究家志望の夫・恭介(浅利陽介)に話す。恭介はショックで打ちひしがれている妻をなぐさめようとするが、優美はうんざりした様子で恭介にきつい言葉を浴びせる。

翌朝、等々力(田辺誠一)から俊助逮捕の知らせを受けた由利(吉川晃司)は、早速、珠喜を毒殺した真犯人を捕まえるべく殺人現場へ。「久しぶりのタッグだ」とどこかうれし気な等々力とともに、犯人が残した痕跡を追っていく。

一方、ピエロの目撃者である文乃の家には、何者かが忍び寄っていて…。