年内に韓国でテレビ放送開始、日本ではFODで独占配信される『マイ・ユース(my youth)』で主人公「ソンウ・へ」を演じるソン・ジュンギさんと、相手役「ソン・ジェヨン」を演じるチョン・ウヒさんに、それぞれのキャラクターの魅力を聞きました。

ソン・ジュンギ演じる「ソンウ・へ」とチョン・ウヒ演じる「ソン・ジェヨン」キャラクターの魅力

――おふたりが演じているキャラクターについての質問です。
ジュンギさんは、ウヒさんが演じるソン・ジェヨンの魅力について、ウヒさんは、ジュンギさんが演じるソンウ・への魅力について、それぞれ感じたことを教えてください。

ソン・ジュンギ:
わあ…魅力はかなり多いですよ。

チョン・ウヒ:
ソンウ・へという人物はとても多くの痛みを抱えているんですが、その痛みを自分自身で淡々と、そして黙々と乗り越えていくキャラクターなんです。

だからこそ、その内面的な強さがすごく魅力的に感じられますし、一方で、ソン・ジェヨンに対しては少しだけ弱さや繊細さを見せる瞬間もあるんです。

そうした2つの相反する側面を持っているところが、彼の一番の魅力なんじゃないかと思います。

――ジュンギさんはいかがですか?

ソン・ジュンギ:
私も似たような印象を持っています。

まず私が演じたソンウ・へについてお話しすると、彼はいろいろな波乱を乗り越え、深い傷を負ってきたせいでどこか隠れるように生きてきた人物なんです。

でも、ソン・ジェヨンという幼い頃にたくさんの良い思い出を共有した存在のおかげで、少しずつ外の世界へと踏み出せるようになっていくんですね。

そういう意味でソン・ジェヨンはソンウ・へにとって、一歩前に踏み出す勇気を与えてくれた人、まるで目の前に「安全な飛び石」をそっと置いて導いてくれるような存在で、そこが彼女の一番の魅力だと思います。

だからこそ、もう一度深く恋に落ちていくのかもしれない。そんな風に感じています。
 

チョン・ウヒ:
私について来てください!
 

ソン・ジュンギ:
こうやって導いてくれるところが魅力なんですよ!

ソン・ジュンギ「私の性格とは真逆のキャラクター」 チョン・ウヒ「愛する人を諦めない気持ち」に共感

――ではおふたりが演じている自らのキャラクタについて、共感できるところをそれぞれえてください。(ジュンギさんはソンウ・へ、ウヒさんはソン・ジェヨンについて)

ソン・ジュンギ:
今まで話してきたこととも繋がりますが、ソンウ・へという人物は、たくさんの痛みを抱えている人なんです。

でも本人は、その痛みを無理に否定しながら生きてきた時間が長かったからなのか、自分自身でもその傷に気づかずに生きているような人なんです。

そうやって、さまざまなつらい経験を重ねてきた人なら、きっとソンウ・へのように少し世の中から距離を置いて生きようとするんじゃないかと思い、そういう状況には本当に共感できました。

そんなソンウ・へに対して、ソン・ジェヨンやソンウ・への周りにいる親しい人たちは、目に見える形でも、見えない形でも、そっと背中を押して、手を差し伸べようとする。大切な人にそうしたい気持ちって誰にでも理解できるものだと思いますし、私も最も共感できた部分だと思います。

ソンウ・へは私の性格とは真逆のキャラクターではありますが、自分とは違う部分を演じられたことは、楽しかったですね。
 

――ウヒさんはいかがですか?

チョン・ウヒ:
私はソン・ジェヨンとはかなり違いますね(笑)

ソン・ジュンギ:
だよね。こういう話、撮影中にたくさんしたよね。

チョン・ウヒ:
性格はかなり違うんですが、大人としての人との接し方に関しては、似ていると感じていました。

例えばソン・ジェヨンは、困難に直面したときはいつもそれを乗り越えようと努力し、仕事に対しても本当に情熱に満ちた人なんです。ただ成功を追い求めるよりも、自分の目標を絶対に達成しようとする熱意が強い人です。

私も何か目標が1つできると、他のことは気にせずそれだけに集中するタイプです。その点では共感できましたし、ソンウ・ヘとソン・ジェヨンの関係についても、愛が芽生える過程は違うかもしれませんが、愛する人を諦めない気持ちは似ていると感じています。
 

ソン・ジュンギ:
そうですね。撮影中に私たちは、ウヒさんとソン・ジェヨン、そしてソンウ・ヘと私の実際の性格について、似ている部分や似ていない部分についてたくさん話しましたが、作品を見ればなぜ2人がそういう話をしたのか、きっと理解できると思います!

――おふたりとも役柄と似ている部分と似ていない部分があるとのことでしたが、演技をする上で難しいと感じた部分はありましたか?

チョン・ウヒ:
作品やキャラクターと出合うとき、もちろん何かしらの難しさはいつもあります。でも、その難しさを「つらい」と感じることはありません。

むしろ、どうやってその課題と向き合い、どう役を作り上げていくかを考える過程が楽しく、その難しささえも楽しさの一部として作用していくんです。

私は元々、共演者や監督とたくさん話すのが好きなんです。時間があるときに、演出について監督と話したり、一緒に演技する俳優さんとコミュニケーションをとったりすることが、すごく大事だと思っていて、ジュンギさんとも、そういった難しい部分やぶつかる部分があったときは、対話すること自体が解決へのプロセスだと思って、たくさん話すようにしていましたし、とても楽しかったです。

そして、その難しさが演技やシーンの中で実際に形になったときには、やっぱり報われた感覚がありますよね。
 

ソン・ジュンギ:
そうだね。
 

チョン・ウヒ:
私自身、今回の作品を通じて新しいやり方を学んだというか、自分の中でまた一つ引き出しが増えたような気がして、本当に素敵な経験になりました。
 

“好きになって1人で悶々” ”1年間片思い”「マイユース」=「青春時代」の忘れられない思い出を告白

――『マイ・ユース(my youth)』というドラマのタイトルにちなんで、おふたりの青春時代の忘れられない思い出を聞かせてください。

ソン・ジュンギ:
青春時代の忘れられない思い出はたくさんありますが、この作品を通してすごく思ったのは、どの年齢であっても、好きな人に告白してうまくいったり、うまくいかなかったり…そういう記憶って誰にでもあるということです。

今振り返ると、ソンウ・ヘと似たような状況だったこともあって、もじもじして、言いたいことも言えなくて…そんな経験が確かにありましたね。

今になって思い返すと「なんであんなことしてたんだろう?」って思うような記憶が本当にたくさんありますね。好きになって1人で悶々として。そんなちょっと切なくて懐かしい青春の思い出って誰にでもありますよね。
 

チョン・ウヒ:
ジュンギさんもそういう経験があるんですか?

ソン・ジュンギ:
あるよ。

――ウヒさんはいかがですか?

チョン・ウヒ:
今ジュンギさんのお話を聞いていて、最初は私とソン・ジェヨンはちょっと違うなと思っていたんですけど、自分の初恋を思い出してみたら、意外と似てるかもしれないと感じました。

初恋のときって全てが初めてじゃないですか。誰かを好きになるのも初めてで、その気持ちをどうやってコントロールすればいいのかも全く分からなくて。

実は私、約1年間ずっと片思いをしていたことがあって、初恋の人は私のことを全然知らなかったんですが、私は毎日のように隠れてこっそりと見つめて、その人の近くをうろうろして、ただ見守るだけの日々を送っていました。

――約1年間もの長い間思い続けていたなんて、素敵ですね。

チョン・ウヒ:
これはもう私の性格なんでしょうね。昔からじっくりと時間をかけて、少し離れたところから見守るようなタイプでした。

気持ちを温めて告白の準備をして、手紙を書いてプレゼントも用意して、そして1年後に告白したんです。

ですが、なんとその人に彼女がいたんです!

しかもその彼女がキックボクシングをしてるお姉さんで。それを知った瞬間、プレゼントも手紙も渡せず、諦めました…。
 

ソン・ジュンギ:
よりにもよって…。

チョン・ウヒ:
そうですよね(笑)ジュンギさん、知らなかったでしょ?
私の初恋はこんな風に終わりました(笑)