フジテレビ系オトナの土ドラ第28弾となる、桜庭ななみ主演『13(サーティーン)』の初回放送が、8月1日(土)に決定した。

制作を担当する東海テレビでは、新型コロナウイルス感染予防に最大限の配慮をすべく、連続ドラマの撮影を休止、初回放送日を延期していた。

イギリスで795 万人(イギリス総人口の約8人に1人の割合)が視聴をリクエストし大ヒットを記録した、BBCの人気ドラマのリメイクとなる『13(サーティーン)』。 オリジナルのUK(イギリス)シリーズは、世界200以上の国と地域に販売され、第1話の放送終了後の見逃し配信サービスでは、BBC のすべての番組を抑えてチャートトップになり話題となった。

不条理な現実と、連鎖する事件のはざまで揺れ動く人々を描くクライムサスペンスを、「オトナの土ドラ」史上初となる、全4話でスピーディに見せていく。

さらに、追加キャストとして、板谷由夏、青柳翔、神保悟志、遊井亮子、石川瑠華、井上祐貴の出演も決定。

<ストーリー>

13歳の時に行方不明となった少女・百合亜。 それから13年後。 突如家族のもとに戻ってきた百合亜(桜庭ななみ)を待っていたのは、様変わりした世界だった。 家族はバラバラになっていたのだ…。少女の生還は、人々の運命を変える。見た目は26歳、精神はまるで13歳のころから止まったかのよう… とらえどころのない百合亜の言動は、周囲の人々を翻弄し、その運命を狂わせていく。

13 年間、娘を失った後悔と生還を信じる気持ちのはざまで押しつぶされてきた母親。 娘が帰ってきた嬉しさの陰で、自身が隠してきた過去と向き合わざるを得なくなる。父や妹も、百合亜の心の回復のために仲の良い家族を演じるうち、13 年間のそれぞれの歩みを問い直すことになる。

誘拐されたと警察に話す百合亜。いったい13年の間に、何があったのか? 捜査を進める担当刑事たちは、葛藤しながらも百合亜の供述に疑問を持つ。事情聴取での百合亜の証言は二転三転、矛盾していたからだ。そんな中、第二の事件が発生。百合亜が隠していた真実が明らかになっていく。そして、残された家族が抱えていた、隠された真実とは…。

<役どころ紹介>

相川麻美(46)/板谷由夏

百合亜の母。 娘が帰る日を待って、その部屋を手つかずに保存していた。 しかし娘を思い、やっきになるあまり、夫とは責任のなすりつけあいになり、もう一人 の娘である千帆からは恨まれ、家族の中で孤立している。 百合亜が帰ってきたことをきっかけに、バラバラになった家族に「百合亜を安心させるため、13年前の家族を再現したい」と提案する。 百合亜の生還を一番に喜ぶが、心の底では複雑な思いを抱えていて、やがて自分が隠していた秘密に向き合わざるを得なくなることに…。

<板谷由夏 コメント>

今回、主人公の百合亜の母親・相川麻美という難しい役をいただいて、「さて、どうしたものか…」と悩みながらの現場です。 行方不明になった娘が家族の元に戻ってきたことを、ただただ喜び、愛しながらも、母親として「これでよいのか?」という葛藤を常に抱えている気がします。その姿は、二児の母親として過ごす、日常の自分とも重なってしまう部分です。

主演の桜庭ななみさんとは初めてお会いしましたが、明るく、さっぱりとした方です。母親の役を通して接し、すぐに大好きになりました。とても素敵な方だと思います。 作品は「オトナの土ドラ」の通常より短い、全4話ですが、見応えあるドラマになると私自身期待しています。

当たり前だった日々が送れなくなってしまって、いろいろなことを考えるこの時期。こんなときだからこそ、テレビドラマとはどうあるべきか。その姿勢が問われると思います。作品に携わる一俳優として、最後まで力を抜かず走りたいと思います。

永井敏彦(34)/青柳翔

百合亜を担当する刑事。 犯罪を憎む情熱的な刑事であるが、他に頼る人間のいない百合亜の取り調べを進めるうち、職務を離れて百合亜の不思議な魅力に惹かれていってしまう。彼女は本当に被害者なのか、それとも世間が言う通りの小悪魔なのか、判断に迷う。上司の刑事課長には時に食って掛かることもあるが、タッグを組む先輩の佐緒里(遊井亮子)には頭が上がらない。

<青柳翔 コメント>

「オトナの土ドラ」枠は、チャレンジングな作品が多いので、この作品の一員として携われて純粋にうれしかったです。 台本を読んでみてBBCで放送された原作『13 サーティーン/誘拐事件ファイル』よりも、少しまろやかになっている印象を受けました。日本リメイク版は、脚本家の浅野妙子さんが最後まで面白く描いてくださっておりますので、視聴者の皆様も最後までハラハラしながら楽しめると思います。

僕の演じる百合亜を担当する刑事・永井敏彦は、事件に対して熱くて正義感が強く、何事にも真剣に取り組むがゆえ、少し物事を客観的に見ることができなくなり、個人的な感情移入をして失敗することがあります。僕自身、役者としてのキャリアで刑事役は初めてではないのですが、今回は永井という人間をしっかり理解したうえで演じていきたいと思っています。

桜庭ななみさんはテレビでお見かけしていた通り、すごく可憐な方です。今回は主演を務められ、13年間も行方不明という重い役どころですので、現場ではあまり話しかけてはいけないのかなと思っていましたが、明るく気さくに話しかけてくれて素敵だなと思いました。

今回のドラマは、重い題材ではありますが、見終わった後に愛の在り方とは何かを考えていただければと思います。「オトナの土ドラ」枠としては、普段より話数が少なく展開も早いですので、全4話を最後までお見逃しなく。

田辺佐緒里(39)/遊井亮子

永井とタッグを組む先輩刑事。 気が強いうえ率直で口が悪く、時に部下に強く当たることも。刑事としては優秀で、 常に物事の裏を読もうとする。永井が百合亜に誘惑されつつあることを感じ取り、百合亜に警戒心を抱いて厳しく取り調べる。

<遊井亮子 コメント>

犯人役はこれまでも経験がありますが、刑事役はなかなか来ない役で今回が初挑戦です。オファーをいただいたときは本当にうれしく、思わずガッツポーズをしてしまいました!

実際に台本を読んでみて、主人公の百合亜に不気味さを感じました。感情が見えなくて、何も話さない。助けるべき被害者なのかもわからず、つかみどころのない百合亜という異なる存在が、謎を大きく動かしていく様がとても面白かったです。

私の演じる田辺佐緒里は、青柳翔さん演じる永井敏彦とタッグを組む刑事なのですが、真実を求めるために、冷静さと冷徹さをバランス良く保つ事ができる人だなと思います。

ドラマを通じて、とにかく皆さんにひとときでも楽しんでいただければと思います。今はこの思いが一番大きいです。

相川宗一(55)/神保悟志

百合亜の父。百合亜の失踪時は仕事が忙しく家庭を顧みなかったため、責任を 感じている。事件をきっかけに麻美とは不仲になり、やがて会社の部下である女性と不倫関係を結び、5年前から別居中。 百合亜の生還を機に、麻美の提案を渋々受け入れ、家族4人で再び暮らすことになるが…。

<神保悟志 コメント>

東海テレビの「昼ドラ」時代から多くの作品に出演させていただいており、今の私の演技の素地をつくっていただいたといっても過言ではありません。その東海テレビの作品にまた参加させていただけることは、役者「神保悟志」にとってはこのうえない喜びです。

今回の作品はとても繊細で、難しい題材を扱っています。台本を読んでみて改めて、丁寧につくっていかなければ作品の本質が視聴者の皆様にちゃんと届かない、と身の引き締まる思いがしました。

僕が演じる百合亜の父・相川宗一は、百合亜の事件をきっかけに妻と不仲になり、会社の部下との不倫に走ってしまう男。どのような理由があって、家庭を捨てたかまでは詳細に描かれてはいませんが、この状況下で逃げるのは絶対にダメ。男として、家長としての役目を果たすべきだと僕は思います。

作品の持つ繊細さをリアルに表現し、皆様にお届けするために丁寧につくり上げております。どうぞご期待ください。

相川千帆(22)/ 石川瑠華

百合亜の妹。 家族全員の関心がいなくなった姉に注がれ、自分は放っておかれたという恨みを持っている。美しい姉へのコンプレックスもあり、そのコンプレックスが、当初は帰ってきた姉を認めないという形で現れる。 現在就職活動中だが、あまり結果は芳しくなく、そのストレスも溜まっている。

<石川瑠華 コメント>

今回のオファーは、私にとって初めてのドラマ出演となるので、うれしさと緊張感がありました。台本をいただいたのが原作を見た後 で、日本リメイク版ではどう表現するのか、どういう家族なのかといった違いを理解しながら読みました。

そして、私の演じる百合亜の妹・相川千帆は、思っていたよりも刺激的な役でびっくりしました(笑)。「なんであんなこと言ってしまうんだろう…」と思う場面がたくさんあるのですが、13年もの空白があって、姉の百合亜のことが何も 分からない、想像でしか埋めることができない時間を考えていたら、千帆の中の葛藤が見えてきました。

実際に現場でその空気感を感じてみたら、家族が好きだからこそずっと辛くて、でもどうしたらいいかよくわからなくて、人を傷つけながらも自分もボロボロ になってきたんだと感じました。

13年間をそれぞれに過ごした家族が、これからどのように現実を受け止め進んでいくのか楽しみにしていただけたらうれしいです。

日置渉(26)/ 井上祐貴

失踪当時の百合亜のボーイフレンド。優しくて純朴な青年。今は、個人経営のジュースショップを営んでいる。百合亜が失踪後、ずっとそばにいてくれた同級生の女性と同棲し、現在婚約中。

<井上祐貴 コメント>

僕自身、「オトナの土ドラ」を一視聴者としてずっと観ていたので、その作品に出演できるということを素直にうれしく思います。

台本を読む前に原作を見たのですが、話が進むごとにどんどん伏線が明らかになり、「次が気になる、早く見たい」と思うような作品でした。日本リメイク版は、原作と比べると物語の展開や、表現、ニュアンスにちょっとした違いがあり、台本を読んでいて楽しかっ たです。

僕の演じる日置渉は、いつも人の顔色を気にして、なんとなくフワフワした人。むかし好意を寄せていて、悩んで頼る人のいない百合亜と13年ぶりに再会、手を差し伸べるんだけど自分には婚約者がいて、「この優しさは正解なのか?」と疑問を抱く場面が心に残りました。

僕の印象では、心のままに正直に行動してしまう人なんだと思います。苦しくてつらいこともありなが ら、前を向いて生きていく主人公の百合亜の強い気持ちがとても胸に刺さる作品です。次々と浮かび上がってくる「真実」を、ぜひお楽しみください。