2020年 9月11日(金)~10月29日(木) の日程で、「市川海老蔵 古典への誘(いざな)い」公演が、熊本県の八千代座を皮切りに、東京国際フォーラム、 大宮ソニックシティほか、 全国12ヵ所27公演にて開催されることが決定。
新型コロナウイルスの感染予防対策をし、座席は国や自治体のガイドラインに従い、間隔を空けるなどの対応のもと開催される。
「伝統芸能を分かりやすく、多角的に味わっていただきたい」と市川海老蔵が企画した本公演。 2012年から始まった企画も今回で8年目を迎えた。
今回上演する「寿式三番叟」は、かつて、正月興行や顔見世、劇場の新開場など祝儀の場で上演された儀式舞踊で、通常、舞台を清める意味を込めて冒頭に上演される。後半に海老蔵が演じる三番叟が、 五穀豊穣を祈りながら踊るのが見どころとなる。
「男伊達花廓」は、歌舞伎の人気演目「曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)」から着想を得て、 海老蔵自らが創作。粋(いき)で洒落た江戸男五郎蔵を演じる。娯楽性が高く、立ち廻りも見どころだ。
<市川海老蔵 コメント>
この度各地にお招きいただき、「古典への誘い」という公演を開催することが決定いたしました。襲名が延期になってから初めての歌舞伎舞踊公演です。
全国の皆様に元気になっていただくよう、また伝統芸能の火を絶やさないためにも、今この公演をお届けして、少しでも明日の活力になっていただけるよう、全力で勤めます。
<演目解説>
「寿式三番叟」
能楽の「翁」という神聖な曲を基に作られた歌舞伎舞踊「三番叟物」の一つ。かつては、正月興行や顔見世、 劇場の新開場など祝儀の場で上演された儀式舞踊で、通常、舞台を清める意味を込めて冒頭に上演される。前半は、翁と千歳による天下泰平・国土安穏を願う荘重な舞、後半は五穀豊穣を祈る三番叟の踊りが見どころ。
「男伊達花廓」
御所五郎蔵は、江戸一番の男伊達。侠気溢れる粋な男振りの五郎蔵が向かうのは、大勢の客で賑わう吉原仲之町。五郎蔵がこの廓へやって来たのは、恋人の傾城から文が届いたゆえ。その傾城との馴れ初めをはじめ、折々に交わす逢瀬の様子を語る五郎蔵。そこへ五郎蔵に遺恨を抱く男伊達たちが現れ、恨みを晴らそうと打ちかかる。しかし、五郎蔵はこれを難なく退け恋人の許へと向かうのだった。
詳しい公演情報は、公式HPまで
http://www.zen-a.co.jp/koten2020/