新型コロナウイルスの影響により、3月下旬よりストップしていた東宝演劇が7月から再開することになり、その第一弾となる新たなプロジェクト「TOHO MUSICAL LAB.」が始動。
そんな東宝ミュージカル初の試みである、無観客・ライブ映像配信【7月11日(土)19時~】の製作発表記者会見が7月1日(水)にシアタークリエで行われた。
根本宗子脚本・演出の【Happily Ever After】には、生田絵梨花(乃木坂46)と海宝直人が出演。
生田は「私自身も出演ミュージカルの公演が中止になり、そして、観に行くこともできなくてもどかしい気持ちを味わっていたので、こうして新しい企画の一員として参加させていただけることを嬉しく思います」とあいさつ。
続けて、「このステージを使って稽古をしているんですけど、客席にはほとんど人がいなくて、さらに本番も無観客という状態なので、今日、報道陣の皆さんが座ってくださっていることがとても嬉しくて、今、観てもらいたいという気持ちです。本番は画面を通して、生の緊張感や臨場感を少しでも届けられたら」とアピールした。
海宝は「僕も出演していた作品の公演が中止になり、寂しい思いをしていたんですけど、久しぶりに演劇の場に戻り、皆で一つの作品をつくるという経験をさせていただいて、もどかしい気持ちなども含めてチャレンジできることの嬉しさ、幸せ、楽しさを改めて実感しています」と舞台に立てる喜びをにじませた。
そして、三浦直之作詞・脚本・演出の【CALL】には木村達成、元アンジュルムの田村芽実、妃海風(ひなみ・ふう)、森本華(ロロ)が出演。
木村は「自粛期間中は悔しかったし、とても考えました。ですが、何より公演を観られなかったお客様が一番苦しいのかなと。その思いも含め、舞台に全力をぶつけ、そして、楽しみながらこの作品を成功させたい」と意欲たっぷり。
田村は「私も出演予定だった舞台が中止になってしまって、実家に帰ろうかなと思っていたところに今回のお話をいただきました。劇場の灯を絶やさぬように動いている方がたくさんいることを知って、私もその力になれたらいいなと。自分の力を100%出して、一生懸命頑張りたいです」と気合十分。
妃海は「稽古は、無観客だからこそ客席も使える、そして、ソーシャルディスタンスをとらなきゃいけないからこそ、こういう演劇の手法を使うんだという驚きの連続。ただ配信するだけじゃなく、新しいエンターテインメントを作るミュージカルラボ=実験室という意味がわかるような作品だと感じています」と新たなプロジェクトへの手ごたえを明かした。
私たちが発信するエネルギーが、皆さんが明日を生きるエネルギーになれば…
また、エンターテインメントが持つ力について問われると、生田は「普段は誰かに笑顔になってもらえるようにとか、少しでも元気を渡せるようにと思ってステージに立っているけれども、実はお客様やファンの方からもらうエネルギーがすごいんだなって。そういう心の循環がエンターテインメントにはあることを心から感じました」とこの期間を振り返るようにしみじみ。
稽古の様子を尋ねられた海宝は、「稽古2日目にしてもう通し稽古をやったんですけど、瞬発力みたいな集中力をすごく試されている感覚です。この機会で得られることを貪欲に吸収したい」と意気込んだ。
最後にキャストを代表し、生田が「多くの作品が中止を余儀なくされている中で、この時期でもできることを伝えようという(多くの関係者の)エネルギーをヒシヒシと感じています。それが、配信を見てくださる皆さんにも伝わって明日を生きるエネルギーになればいいなと思いますし、配信で穏やかなもの、楽しいもの、優しいもの…そんな時間が届けられたら」と呼びかけた。
さらに、会見終了後には生田と海宝が劇中歌「Around The World」を歌唱披露。美しく、エネルギッシュなハーモニーを会場中に響かせ、本番への期待をのぞかせていた。