7月7日(火)、14日(火)21時より、吉川晃司主演、フジテレビ系5週連続特別ドラマ『探偵・由利麟太郎』の最終章となる「マーダー・バタフライ前編/後編」が放送。高岡早紀がゲスト出演する。

ミステリー作家・横溝正史が「金田一耕助」よりも前に生み出していたもう一人の名探偵・由利麟太郎(吉川晃司)。元・警視庁捜査一課長の由利は、警視庁を辞めて、学生時代を過ごした京都に移り、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助(志尊淳)や大学の同級生でもある等々力警部(田辺誠一)とともに、謎に満ちた怪奇な殺人事件を解決してきた。

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「マーダー・バタフライ前編/後編」は、“由利麟太郎シリーズ”の中でも最も人気のある「蝶々殺人事件」が原作。

オペラ界のスター女優・原さくら(高岡早紀)は、オペラ公演のため大阪へ。夫の原聡一郎(大鶴義丹)、マネジャーの土屋恭蔵(鈴木一真)、若手歌手の相良千恵子(吉谷彩子)、テノール歌手の小野竜彦(佐野岳)、そのほかオーケストラの楽団員たちも大阪に。

さくらもオペラ会場に到着していると考えていた一同だが、公演当日、あろうことかさくらはコントラバスケースに詰め込まれた遺体となって発見される。その場に居合わせた由利麟太郎が、愛憎渦巻く人間関係からどのようにして犯人を特定するのか。次々と起こる奇怪な殺人事件の真相とは――。

周囲の人を魅了し、登場人物のほとんどをとりこにする物語のキーパーソン、さくらを演じる高岡に、最終章の見どころを聞いた。

<高岡早紀 インタビュー>

――ドラマの企画・台本を読まれた時の印象を教えてください。

私が演じるさくらは、物語の重要なキーとなる存在。芝居がメインというより、存在自体が、この物語にとって重要なのだなと感じました。言葉を使わず、ある意味存在感だけで芝居をするというのは、今まであまりなかったので、自分自身としては、どんな表現ができるのか、楽しみだと思いました。

――オペラ界のスター・原さくらは、どういった人物ですか?

スター女優・さくらという人生をとにかく楽しんでいる女性です。周囲の人を魅了し、みんながみんな、さくらを好きになる。モテモテですよね。ありがとうございます(笑)。

――さくらの遺体が発見されて、事件がスタートします。

あんなに、キレイでドラマティックな遺体は、なかなかないなと思います。殺されることは、うれしくはないけれど、ああいう形の美しい遺体はそうそう経験できるものではないので、ありがたいですね。

――横溝正史ミステリー『探偵・由利麟太郎』作品についてはいかがですか?

横溝ワールドは、すでに皆さんの中にあると思いますので、その色をより濃くしていければなと思います。

――吉川晃司さんの印象や、撮影現場での様子を教えてください。

最初に死んでしまう役なので(笑)。吉川さんやみなさんと、一緒に芝居をするシーンがなく、対話がほとんどなかったので、その意味ではつまらなかったですね。もっと皆さんと芝居がしたかったです。

横溝正史の世界に、吉川晃司さん独特の新たな世界が織り込まれて、新しいドラマになるのではないかなと期待しています。

――4、5話の見どころ、視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

2話連続なので、キャストの人数も多く豪華です。登場人物が多いので、丁寧に台本を読み込まないといけなくて大変でしたけど、その分夢中にさせてくれる台本だったので、視聴者の方も同じように、この世界に引き込まれていってくださるといいなと思いました。また、大人が多く出演しているので、“大人のドラマ”をお楽しみください。

<第4話あらすじ>

オペラ界のスターでソプラノ歌手の原さくら(高岡早紀)は、弟子で若手歌手の相良千恵子(吉谷彩子)、テノール歌手の小野竜彦(佐野岳)、マネジャーの土屋恭蔵(鈴木一真)と助手の雨宮順平(水沢林太郎)、そのほかオーケストラの楽団員らとともに、東京での公演を終え、次の舞台・大阪へと向かっていた。

ところが翌日、会場に集まった一同は、さくらがいないことに気付く。さらに、見知らぬ女の子に手紙を渡された小野が、中を見た瞬間、顔色を変えて出て行ってしまう。

そんななか、一行のもとには東京からの荷物が届き、コントラバス奏者の川田良介(佐渡山順久)が自分の楽器が見当たらないと騒ぎだす。しばらくして川田のコントラバスは無事に見つかるが、ケースの中にはバラの花びらに覆われたさくらの遺体が入っていた。

さくらの夫・聡一郎(大鶴義丹)に誘われ、俊助(志尊淳)とともに会場を訪れていた由利(吉川晃司)は、絞殺されたさくらの遺体から砂が落ちたことに気付く。また前日の夜、千恵子がさくらに頼まれて代わりにホテルにチェックインしたことも判明。

さらに、さくらの持ち物には、暗号化された読めない楽譜が。それは、同じ楽団のバリトン歌手・志賀笛人(水橋研二)の弟子で、当時新人歌手だった藤本章二(池岡亮介)が殺害された際に、楽譜を手にしていたという事件をほうふつさせた。

スター歌手だったさくらの死にショックを隠せない楽団員たち。メンバーの間では、たびたびさくらの亡霊が目撃されるようになる。そして犯人が分からないまま、一行にはさらなる悲劇が迫っていて… 。