フジテレビフィギュアスケート班が 「アイスダンス LESSON WEEK」配信
7月1日より、いよいよ2020-21シーズンに向けて動き出したフィギュアスケート界。新型コロナウイルス感染拡大防止のために活動が中止になった前シーズンを受け、フジスケ動画では3月末からさまざまな動画を配信してきたが、このたび「アイスダンス LESSON WEEK」と題した特別動画を公開。さらにアイスダンスを学ぶ6回連続の動画も配信中だ。
フジテレビスケート中継でカップル競技を担当する“スーさん”こと鈴木芳彦アナウンサーが、日本スケート連盟強化スタッフでアイスダンスのジャッジも担当する五島千寿(ごとう・ちず)さんを特別ゲストに迎えてトーク。
アイスダンスの現状からルールまでが短期集中で学べる、初心者にもうれしい企画となっている。
アイスダンス競技は、リズムダンス(RD)/フリーダンス(FD)2種目の合計点で争われるが、LESSON2は「フリーダンス」について、知っておくべきポイントを紹介している。
「アイスダンスLESSON WEEK」の記事はこちら!
アイスダンス LESSON WEEK #2 フリーダンス
鈴木アナ:フリーダンスについて教えていただけますか?
五島さん:フリーダンスは4分±10秒。10個の要素があります。リフトが3つ、コレオ(※)も3つあるので、そのあたりがハイライトになるのではないかと。
※コレオ…ステップ、ターン、ジャンプ、スピンなど、あらゆる種類の動作から構成される要素(エレメンツ)のこと。基礎点+出来栄え点(GOE)で評価される。
五島さん:あとリズムダンスと大きく違うのは、リズムダンスは、1小節以上(二人の距離が)離れてはいけないのですが、フリーダンスの場合、5秒までは離れても大丈夫なので、そのあたり動きの自由度が少し上がります。
鈴木アナ:フリーになると、より個性が出やすい感じになりますね。僕は毎回、選曲を楽しみにしています。
五島さん:(大きくうなづいて)もう、選曲とテーマで、ほぼすべてが決まります。
鈴木アナ:はい。
「興味しか沸いてこない」女性が蛇、男性が旅人を演じた作品を動画でもたっぷり!
五島さん:個人的には、2019₋20シーズンのマイベストプログラムと思っているのは、アメリカのマディソン・チョーク&エバン・ベイツ組。女性が“蛇”の役をやって、男性が“旅人”。
鈴木アナ:ええ。
五島さん:「“蛇”を表現するんだ」って、びっくりしました。曲とテーマを見なくても、誰もが「明らかに蛇だな」と分かる動きを、冒頭からするんです。
鈴木アナ:はい!(と、大きくうなづく)。
五島さん: 惹きつけられるし、「蛇のどんな物語を表現するんだろう」と、興味しか沸いてこない。それはもう“勝ち”ですよね。
鈴木アナ:確かにそうですね。また、印象にも深く残りますので、見ている人たちに対して楽しみを与えますよね。
五島さん:女性が、リフトしていても、スピンしていても常に蛇に見える。最初に見た時は「これはすごいな」と。チョーク&ベイツ組は表彰台に乗れなかったシーンも多かったのですが、2019₋20シーズンは表彰台にかなり乗っていますし、四大陸選手権(「四大陸フィギュアスケート選手権」)も、女性が転倒したにもかかわらず優勝ですから。それくらい作品力が強い。
動画では、チョーク&ベイツ組の妖艶な蛇と旅人の作品をたっぷり紹介。五島さんの解説に「なるほど!」と納得すること間違いない。
“自分の好きな作品探し”をする旅へ!
五島さん:フリーダンスは、「自分の好きな作品探し」をする旅に出ていただけたらなと思っています。
鈴木アナ:世界のトップだけではなくて、本当にいろんなカップルの演技を見る。そういった出会いも楽しくなりますね。
五島さんは、芸術としての観点から「競技が終わったあとに、ワインでも飲みながら…」と、理想的なアイスダンスの見方にも言及している。
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