構成作家の玉造紫乃が、担当するお芸い芸人とのルールや、構成作家としての立ち位置などを、12月14日(火)放送の『セブンルール』で語った。
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チャラい芸風でブレイクしたお笑いコンビ・EXIT(りんたろー。、兼近大樹)を、結成当初から支えてきたのが、構成作家の玉造紫乃。ネタへのアドバイスやライブの構成など、さまざまな面からEXITの笑いをサポートしてきた。
構成作家になり11年、EXIT以外にもライセンス(藤原一裕、井本貴史)や、しゅんしゅんクリニックP、おばたのお兄さんなど約20人の芸人の作家を務める。おばたは「芸人が欠落している部分を補ってくれる」、藤原は「作家と言ってますけど、正直なんでも屋さん」と、その働きを称賛。
表舞台で輝くお笑い芸人を影から支える、構成作家・玉造紫乃の“セブンルール”とは?
ルール①:お客さんの気持ちになって案を出す
今年全国14ヵ所を回るツアーを行ったEXIT。ライブの内容は、EXITの意見を元に、3人の構成作家がアイデアを出し合い作っていく。青森県にあるアイススケート場でのライブでは、玉造の案が採用され、EXITが観客の側まで滑っていくことになった。
女性ファンの目線に立ったアイデアに、兼近は「どうしたらファンが喜ぶかってことは、あんまり考えたことがなかったので」と脱帽。続けて「元々あった『面白いネタやって、かませばいいだろう』という発想を溶かしてもらってる」と感謝した。
スタジオでは、玉造とEXITの関係についてYOUが「EXITが可愛いから(ファンへのサービスを)やらせたくなるんだろうね」、本谷有希子が「あと、それがちゃんと出来るんだろうね」と称賛。
ルール②:芸人のネタを否定しない
この日は、おばたのお兄さんと打ち合わせ。年末のお笑い番組に向けて「ドラマあるある」で新ネタを作るおばたに、玉造は「ジタバタおばた」(おばたが過去に封印したネタ)とのアレンジを提案した。
おばたは「元々持っているパッケージにもう一度光を差してくれたような感じで、僕1人で考えてたら確実に出なかった」と、そのアドバイスに感謝した。
芸人が時間をかけて考えたネタを頭から否定することはせず、「こうしたら面白くなるかも」といった代案を出すことに意識している。
スタジオでは、「アドバイスを求める人が周りにいるか」という質問に、尾崎世界観が「小説を書くときは編集の人に聞いたりしますけど、音楽はないです」と返答。「普段言われないため、指摘されるとうれしくて聞いちゃう」という尾崎だが、本谷から「全部聞きすぎないほうがいい」というアドバイスがあったことを明かした。
本谷は理由について、「全部が言った通りに直ってきたら怖い。作品を壊してる感覚になる」と、指摘する側の意見を語った。
ルール③:服装を少しだけチャラくする
東京都練馬区に生まれた玉造は、高校生の時にテレビで見た「吉本新喜劇」がきっかけでお笑い好きに。その後一般企業に就職するも、笑いの魅力が忘れられず、吉本興業の構成作家養成所に入った。
「ルミネTHEよしもと」劇場見習い作家として働き始めるも、寝られない帰れないの連続で、何度も「辞めよう」と思ったという。
そんなとき出会ったのが、EXIT結成前の兼親。当時「何も分からなかった」という兼親を担当すると、2017年にEXITを結成し、瞬く間にブレイクした。「純粋にお客さんたちを楽しませたい」その思いを実現してくれるのが、EXITだった。
EXITの現場の日は、どこかしらを派手にするようにしている玉造は、ネイルサロンに足を運び、ゴールドのネイルにした。構成作家として、EXITの世界観を守り続ける。
ルール④:台本を書く時のBGMは嵐
自宅で台本を書くときに決まって流すのは、「大ファン」だという嵐のDVD。
BGM代わりに見ているものの、夢中になって手が止まることもしばしば。また、ステージ演出についても、EXITに使えるものがないかと目を光らせている。
ルール⑤:頼まれた事は断らない
この日は、芸歴25周年で全国ツアーを行うライセンスの衣装の補修作業を担当。また、ライブ当日は、ほとんどやったことのないオープニング映像を流す役割も任された。
玉造について藤原は「(やったことなくても)頼んだこと全部に『やります』って。とりあえずイエスで受けるというのは、いいところですね」と評価した。
頼まれたことを断らない理由について「演者さんに気持ちよく舞台に立っていただきたい」と表現したが、本番ではパソコンの操作を間違え、オープニング映像の前に操作パネルの映像が出てしまった。
ルール⑥:担当したライブは必ず両親に見てもらう
OLを辞め、構成作家になると伝えたとき両親から「大反対を受けた」という玉造だったが、今では埼玉県にある実家はたくさんの芸人グッズで溢れている。
担当したライブには「必ず両親を呼んで見てもらい、安心してもらう」というルールは、今の玉造にできる親孝行だ。
ルール⑦:本番はファンになる
EXITの全国ツアーの最終日、細かい調整を終え、舞台袖で2人の姿を見守る。玉造は、そのときの気持ちについて「一旦は楽しもうって気持ちで見てます。私が1ミリも笑ってなかったら引くじゃないですか(笑)。本番だけは、普通にファンの方と同じように見ています」と語った。
続けて「芸人さんたちが輝いている姿を見ているのが楽しいです。どこまでいけるか、一緒に夢を見続けたいという感じです。だから辞められないですね」と笑顔を見せた。
そんな玉造の存在について、「玉ちゃん(玉造)がいなかったら、こういうライブとかは出来ていないと思います」(しゅんしゅんクリニックP)、「玉造がいなかったら正直無理ですね。出演以外は何でもやってる」(藤原)、「あの人に照らされて俺らがいるので、どちらかと言うと俺らが陰かもしれない」(兼近)、と感謝した。
※記事内、敬称略。
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12月21日(火)放送の『セブンルール』では、ゆりやんレトリィバァに密着。今年、念願だった「R-1ぐらんぷり」で優勝。さらに女芸人ナンバーワンを決める賞レースでも優勝するなど、多くの場で活躍している。最近では、45kgの減量に成功し話題に。本格的なトレーニング風景にも密着する。明るいキャラクターの裏に隠れたお笑いへの熱い気持ちを持つ、ゆりやんレトリィバァの7つのルールとは。