“目の保養”となるような、編集部おすすめの麗しい男性を紹介する「眼福♡男子」Vol.81は、黒羽麻璃央(くろば・まりお)が登場。

宮城県出身の28歳。2010年「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に出場し、準グランプリを受賞したことをきっかけに芸能界デビュー。ミュージカル『刀剣乱舞』の三日月宗近役で一躍人気となり、その後、「エリザベート」(※コロナウイルスの影響により中止)や「ロミオ&ジュリエット」などグランドミュージカルでも活躍している。

そんな黒羽が企画・プロデュースを担当し、今年7月に東京ドームで開催された野球とエンターテインメントの祭典「ACTORS☆LEAGUE 2021」。

城田優がコミッショナーを務め、山崎育三郎と尾上松也が監督、キャプテンに黒羽と和田琢磨、そして、解説に荒牧慶彦&佐藤流司と総勢37名の人気俳優が参加したことでも話題になった同イベントの応援ソングを収録したCDが、12月15日(水)にリリースされる。

曲に込めたメッセージやプロデューサーとしての心境、そして、大型イベントを成し遂げた感想をインタビューした。

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野球好きの舞台俳優が集結!直接、参加を交渉してきた人も(笑)

――まずは「ACTORS☆LEAGUE」開催のきっかけから聞かせてください。

舞台俳優には野球好きが多く、よく「野球やりたいね」と話していたのですが、実際集まるとなると、なかなかスケジュールが合わない。これは仕事にしたほうがいいのではないかと考えていた矢先、仕事でお世話になっている方とランチをしているときに「やりたいことはないの?」と聞かれ、「野球がやりたいです」と答えたんです。

先方は「やりたい作品」を尋ねてくださったと思うのですが、僕は純粋に「野球大会がやりたい」という意味合いの発言で。そのときは、相手の方も「野球ねぇ」としか言っていなかったのですが…。

――とんとん拍子に事が進んでいったんですね。

驚くようなスピード感で現実のこととなり、場所も東京ドームに決まりました。そして、せっかくエンターテインメントの世界にいる僕たちがやるのだから、野球だけではなくエンタメもプラスしよう、こんなご時世だからこそ明るいニュースを提供できるような楽しいイベントにしようと、プロジェクトが走り出しました。

――出場選手が発表になったとき、作品が何本も制作できそうな豪華さが話題になりましたね。

個人的にお声がけした人もいるし、噂を聞きつけて僕に直接交渉してきた人もいます(笑)。演劇界にこれだけ野球好きがいるんだとわかったことは、僕としてもうれしいことでした。

参加したのは野球経験者がほとんどで、俳優という夢を見つける前に青春のすべてを懸けていたと思うんですよ。だから、練習のときからみんなキラキラしていましたし、舞台上では見せないような顔つきで臨んでいました。

参加した僕たちが心の底から楽しめたことはもちろん、お客様にも普段見られない僕たちの表情や全力の瞬間をお届けできたことは、開催して本当によかったなと思いました。

――発起人としての苦労はありませんでしたか?

「参加したい」と言ってくれる方がとても多かったので、人集めの部分での苦労はなかったです。大変だったのは、僕たちのファンは女性が大半で、中には野球をあまり知らない人もいるので、そんな方たちに野球の魅力をどう伝えるか。そして、エンタメの要素をどこまで盛り込むか、ですね。当初はダンスコーナーがあり、ダンサーを交えた稽古をしていたのですが、感染拡大防止を考えると、ダンスコーナーは削らざるを得ませんでした。

再び開催できるなら、さらに多くの野球好きと対戦したい!リベンジマッチも希望

――開催当日の心境や、初めて目にしたドームの光景を覚えていますか?

実はドームで初めて投げたのが、2018年に刀剣男士として始球式を務めたときなんです。あのときはパフォーマンスを披露するコーナーがあり、リハーサルをやっているうち、あっという間に本番を迎えてしまいました。客席は満員でしたし、打者にボールを当てないようにというプレッシャーで緊張したことを覚えています。

そして、今回は「あぁ、ここでプレイヤーとして野球ができる。今日一日過ごせるんだ」と興奮しっぱなしで、だからなのか変な緊張や力みがあって、足がつりっぱなしでした(苦笑)。

――大勢のファンの皆さんが応援に駆けつけてくれましたね。

できれば満席にしたかったんですけど、それでもあの状況下、15000人の方が参加してくださって、ドームには行けないけれど生配信で応援してくださった方もたくさんいた。自分が何気なくつぶやいた一言に力を貸してくださる方がいて、結果、たくさんの方を幸せにできたことは想定外のうれしい出来事でした。

これまでは、与えられた表舞台に立つことが当たり前で、裏方の苦労をほぼ見ることなく活動してきましたが、今回は1からものを作る側の立場になって、作品をつくり上げるスタッフさんの苦労が身に染みました。

――開催までの苦労もあったかと思いますが、背中を押してくれたものは何ですか?

“夢”ですね。挫けそうになりましたし、本当に大変だったけれど、俳優になる前は一野球少年だったので、「東京ドームという聖地に立てる」というモチベーションで乗り切ることができました。

――そして、イベントの応援ソングは同大会のコミッショナーを務めた城田優さんの作詞・作曲ですね。

城田さんから「手ごたえのあるいい曲ができたよ」と「L・A・S・T」の音源が届いて、聴いてみたらとてもオシャレな曲で、「もったいない。こんな曲をいただいていいんですか?」と恐縮するくらいでした。先に完成していたチームソングがアップテンポの熱い曲調で、そことはまったく違う落ち着いた応援ソングで。この時代にピッタリな、背中を押してくれる楽曲になっているので、多くの方に聴いてほしいです。

――各チームのテーマソングは、対照的に疾走感たっぷりのナンバーですね。

僕がキャプテンを務めたBLACK WINGSのチームソング「B.W.Anthem」はちょっと強めの曲調。ユニフォームも黒を基調としていたので強さやカッコよさをイメージして、曲を作っていただきました。一方、DIAMOND BEARSは和田琢磨くんがキャプテンだったので、彼の優しさや温かさが前面に出た「D.B.Go For It」というチームソング。どちらもとても素敵な曲なので、ぜひ聴き比べてほしいです。

――曲のタイトルは「L・A・S・T」ですが、イベントしては始まったばかりです。今後の展開を考えていますか?

毎年開催していきたいコンテンツですし、僕らのチームは負けてしまったので、リベンジマッチはぜひともやりたいなと思っています。願わくば、芸能界には芸人さんやアーテイストさんなど、野球好きがたくさんいらっしゃるので、そんな方たち、さらには元プロ野球選手の皆さんともいつか対戦してみたいですね。

「ACTORS☆LEAGUE 2021」

M1.「L・A・S・T」

M2.「B.W.Anthem」

M3. 「D.B.Go For It」

M4. 「B.W.Anthem」(Instrumental)

M5. 「D.B.Go For It」(Instrumental)

M7. 「L・A・S・T」城田優Ver.

最新情報は「ACTORS☆LEAGUE 2021」特設サイトまで。

撮影:河井彩美