「実況で熱く語り、視聴者にその試合を、その瞬間を届けることができれば、必ずや、元気になる人はいます」
スポーツ実況への熱い思いを大先輩・森昭一郎アナウンサーに“直メール”し、見事、12月30日(木)開催の『2021富士山女子駅伝~全日本大学女子選抜駅伝競走~』の実況を勝ち取った、フジテレビの新人・山本賢太アナウンサー。フジテレビュー!!は、山本アナの山あり谷ありの奮闘ぶりに密着中だ。第2弾は、いよいよ練習の成果を先輩アナに披露することに――。
<大先輩へメール攻撃で初実況決定!フジ新人・山本賢太アナ「汗が止まらないです」【実況デビューへの道①】>
イマドキ男子はスマホでサクサク文字おこし
本番に向け、山本アナは過去5年分の駅伝大会の映像を見直していた。「駅伝とは、どんなスポーツなのか?」、ルールや大学チームの情報など、基本を学ぶことから始まった。
先輩アナウンサーたちの実況を聞きながら、文字おこしをする山本アナだったが…なんとスマートフォンにフリック入力している!「さすがイマドキ男子だな~」と思わず叫びたくなるほど、そのスピードが速いことに驚いた。
そして、スマートフォンを片手に映像を見ながら、ひたすら声に出す練習。
「大阪学院“だいぎゃく”(×)…大学(○)、2つ順位を上げて…」
「神戸学院大学1年生から4年生への“たつぎ”(×)…タスキつなぎ!」
たまに噛んでしまったが、実況で使われる言葉を必死に頭に叩き込んでいた。そこで発見した「よく使われる言葉のパターン」はミニホワイトボードにメモ。これをそばに置いて練習すれば安心!というわけだ。
先輩・谷岡アナ&酒主アナの前で緊張しまくり!
練習を繰り返すこと、2週間。この日は、同じく今年の「富士山女子駅伝」を担当する谷岡慎一アナウンサー、酒主義久アナウンサーの前で、初めて練習の成果を披露することに。
先輩2人を前にタジタジの山本アナだったが、実況が始まると、緊張を跳ね返すほどの声量で、“スポーツ実況らしさ”を見せた。
その全容は記事下にある動画でチェックいただきたい。
山本アナの実況を初めて聞いた谷岡アナは、「1年目で初めての実況という緊張感の中、今のパフォーマンスを見せてくれたのなら充分、合格だよ!」と評価するも…。
「充分、合格だけど、これが見た事がない、生で起こっている事を、同じようにできるかが、結構問題」(谷岡アナ)
大会当日は“一発本番”。谷岡アナは、目の前の出来事を、瞬時に言葉にすることが求められると語り、「次回は、初めて見る駅伝の映像で、実況してみよう!そうすれば、今の本当の実力が見えるから」と提案した。
「選手ひとりひとりを実況してしまった」
先輩たちの前で、実況をしてみてどうでしたか?
山本アナ:いつも1人で練習しているので、人前ってなると、緊張しましたね。
今後の課題は見えましたか?
山本アナ:今日やってみて、自分の実況は、選手ひとりひとりを実況していることに気づきました。もっと視聴者の皆さんが見ていて面白くなるように「なぜその選手がこの順位にいるのか?」とか、「この選手とこの選手が戦ったらどうなるのか?」など、選手情報をしっかり理解した上で、選手同士、大会の中でどういう戦いが繰り広げられるのか、実況できるようになりたいと思いました。
「実況で熱く語り、視聴者にその試合を、その瞬間を届けることができれば、必ずや、元気になる人はいます」
メールで語った熱い思いは、果たして本番でもぶつけることができるのか?山本アナの奮闘は続く。