8月29日(土)より、フジテレビ系オトナの土ドラ第29弾『恐怖新聞』がスタートする。
70年代に空前のオカルトブームを巻き起こした戦慄のコミック、つのだじろう原作の「恐怖新聞」を、ジャパニーズホラーのレジェンド・中田秀夫が現代にリブート。
シリーズ構成は、 猟奇的でグロテスクな作品から、物悲しく感動的な作品まで幅広く手掛ける小説家・乙一が担当。最近では『ウルトラマンジード』のシリーズ構成もつとめ、脚本・監督を手がけた映画「シライサン」がスマッシュヒット中の鬼才だ。
次々と身に降りかかる不条理な恐怖の中で、自身が存在していることへの不安と向き合う事になる主人公・詩弦を演じるのは、白石聖。その母親・歌子を黒木瞳が演じる。
白石聖のインタビューはこちら!
<ストーリー>
小野田詩弦(白石聖)は、京都市内の大学に通う女子大生。念願の一人暮らしを始めた途端に、恐怖新聞が届くようになった。最初はイタズラだと思っていた詩弦だが、次々と新聞に書かれた通りの事件が起こり、信じるように…。前途洋々の大学生活が、死と隣り合わせの悪夢へと一変する――恐怖新聞は、1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まるのだ。
殺人、事故、虐待、自然災害、不正…未来に起こるありとあらゆる災厄を予言する恐怖新聞。
詩弦が誰かのために、未来を変えようと奔走し始めた時、彼女を取り巻く人間関係が音を立てて崩れ始める…。
死へのカウントダウンが始まり、狂気と戦慄のサバイバルの中で詩弦はどう生き抜くのか―――
そして恐怖新聞に潜む驚愕の“真実”が明らかになった時、物語は想像を絶する展開を見せる。
<役どころ紹介>
小野田詩弦(おのだ・しづる):白石聖
京都にある大学に通う大学2年生。これまでは、実家から大学に通っていたが、20歳になったのをきっかけに大学近くのワンルームマンションで独り暮らしを始める。
喫茶店を経営する父の蔵之介とは、一人暮らしの際のケンカが原因で絶縁状態となり、母の歌子がとりなそうとするも、気まずさゆえ、実家に足を向けられずにいる。
一人暮らしをきっかけに自転車宅配サービスのバイトを始めるなど自立心もあり、まっすぐな性格の持ち主で、芯が強く友達が多いタイプではないが、親友の桃香には心を許している。
突如自分に降りかかった恐怖新聞の災厄に対し半信半疑だったが、ある事をきっかけに、その不条理な災厄に立ち向かい降りかかる運命を変えていこうと自ら行動し、その根源の究明に近づいていく。
小野田歌子(おのだ・うたこ):黒木瞳
詩弦の母親。風水にハマっていて、楽天的な性格で、一家の要。一本気な詩弦と武骨な夫の間に入り、小野田家を取り仕切る。陽気で前向きだが、その実は正義感に熱く、不条理なことは許せない。
普段は、ボールペンを独特なリズム感でカチカチさせたり、一ヵ所に文字を書き続けることでストレスを晴らしている。 恐怖新聞の存在を知ることにより、独自の思惑で動きだすことに。
<白石聖 コメント>
オファーをいただいた時は、素直にすごくうれしかったです。ただ、連続ドラマ初の主演で、ホラー作品も初めてなので不安もあります。台本を読んだ印象は、つのだじろうさんの原作とはまた違う新しい『恐怖新聞』に仕上がっていて、撮影が楽しみになりました。
でも読み進めるうちに、「次のページに何が起こるんだろう…あ~、やっぱり~、どんどんそんな方向に行っちゃうじゃん」みたいな“止まらない負の連鎖”で気分が沈みました(笑)。原作より恐怖感が強いと思います。
私が演じる詩弦は、巻き込まれていく役なので、周りの方のお芝居に影響されていくのかなと思います。会話のキャッチボールをしっかりやっていきたいです。また、見ている方が私と一緒に驚いてもらえるように、息遣いや表情を意識することでホラー表現の引き出しを作っていきたいです。
撮影は京都で行われるので、日本の古き良き建物の外観や風景が、ホラーとの親和性を生んでくれたら、より面白い作品になるのではないかなと思います。
中田監督とは、お仕事をご一緒したい方がたくさんいる中で、ご縁あって自身初のホラー作品を撮っていただけるのでとてもありがたいです。役作りに関しては、「夜遅い時間帯なので、すっきりとしたわかりやすい芝居をしましょう」というアドバイスをいただきました。指示がすごく的確でわかりやすく「ついていこう!」という感じです。
見どころはたくさんありますが、詩弦が「自分が存在している意味は何だろう」と葛藤しながら成長していく姿もそのひとつです。
最終的には共感してもらえるような、目が覚めるようなお芝居ができればと思っています。そして「毎週怖いけどなんか見ちゃうんだよなぁ」と言われるような作品にしていきたいです。恐怖新聞が届く時間帯にドンピシャでお届けできるので、ぜひ楽しみに待っていてください。
<黒木瞳 コメント>
今回で中田監督とご一緒させていただくのは4作目になるので、もう台本を開く前にOKを出しました(笑)。
『恐怖新聞』というタイトルを聞いただけで、どんなものが飛び出すだろうと思い、台本もものすごくワクワクしながら読みました。白石さんの演じる私の娘で主人公の詩弦にいろんな種類の恐怖が襲い掛かってくるんですが、いろんなものというのは、ホラーの王道でもあり、意外性のあるホラーでもあって。お話自体ただ怖いだけじゃなくって、人間味あふれるところも随所にあって、台本の読み応えは満点でした。
私の演じる母親の歌子は、たぶん一筋縄ではいかないお母さんなんだろうなと思います(笑)。最初の印象はよくつかめなかったのですが、「ここはどういう意味なんだろう?」というたくさんの謎をひとつずつ謎解きしていくと、私の歌子という役が浮かび上がってきたという感じです。きっとご覧になる視聴者の方も、「なんだろうこのお母さん?」という風に思っていただくと、より面白くなると思いますので、いろいろ想像しながら役を広げている最中です。
白石さんとは初めての共演となりますが、監督には絶対の信頼感があるので現場に何の不安もないですね。ある意味アットホームな雰囲気なので、親子役もあまり違和感なく普通に入っていけました。やっぱり監督の持つ雰囲気作りっていうのがあるんですね。ほどよい緊張とほどよい安心感で、意外と役に没頭できます。
この作品に入る前に、プロデューサーが「この作品は3Kだ」と仰っていて。「恐怖・ケレン味・共感」のことなのですが、それを聞いて、「あーなるほど、こういうものをお届けする作品なんだ」とストンと落ちてきました。
この『恐怖新聞』でみなさんに3Kをお届けできるよう、しっかり演じたいなと思っております。
<中田秀夫(演出)コメント>
つのだじろうさんの原作「恐怖新聞」は、我々の少年時代「必読漫画」でした。後年、「リング」の脚本家の高橋(洋)さんと「呪いのビデオ」のイメージを検討していた時に再読したりもしていたので、今回のドラマのお話をいただいたときは胸が躍りました。
乙一さんたちによる脚本も、原作の「怪奇さ」と「戦慄感」を大事にしつつ、現代の日本人に強くアピールするものになっています。
恐怖新聞と「契約」させられてしまうヒロイン白石聖さんとご一緒するのは初めてですが、彼女の持つ透明感、清楚さを大事にしつつ、その身に降りかかる「恐怖新聞の底知れぬ謎と災厄」に立ち向かう芯の強さを表現していただければと思います。
人々の「死」を次々と予言しつつ、契約者の寿命を縮めてしまう「悪魔的」な世界を、少年時代に魅せられた「オーメン」などの70年代オカルト映画を参照しながら、ケレン味たっぷりな、現代のミステリーホラーとして描きたいと思います。