8月14日 (金)に公開される映画「弱虫ペダル」。物語の始まりとなるシーンの写真が公開された。
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「弱虫ペダル」は、累計2500万部を突破する大人気スポーツ青春漫画。主人公が“ある”きっかけで自転車競技部に入部することになりそこで出会ったかけがえのない仲間たちのために、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を覚えていく…という物語だ。
主人公、アニメ好きの高校生・小野田坂道役をKing & Princeの永瀬廉が務め、坂道の良き仲間で期待の新人エース・今泉俊輔役に伊藤健太郎、自転車競技部のマネージャー・寒咲幹役に橋本環奈。
同じ自転車競技部の仲間として、坂東龍汰、竜星涼、栁俊太郎、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、幹の父親役に皆川猿時と、個性豊かな俳優陣が集結した 。
今回、写真が公開されたのは、自転車レース経験のない坂道と、努力型の天才である今泉が出会い、裏門坂でレース対決するシーン。ママチャリで激坂を登る坂道に対して、初心者相手でも絶対に妥協しない今泉。お互いの性格が現れる注目のシーンとなっている。
この裏門坂のレースによって、坂道は自転車で走る楽しさに気づき、物語が動き出していく。
そして、本作を見るうえで欠かせないのが、坂道と今泉、坂東が演じる鳴子の関係性。同じ総北高校自転車部の1年でありながら、まったく異なるタイプの3人を中心に、熱い青春ストーリーが描かれる。
主人公の坂道はアニメ好きで友達もいない自転車競技初心者。しかし、今泉や鳴子との出会いを経て、仲間と一緒に走る楽しさに気づいた坂道は、自転車競技でその才能を開花させる。
3年生の先輩たちをも驚かせたのは、坂道が地元・千葉から秋葉原までの往復で身についた身体能力はもちろんのこと、「絶対に諦めない」という信念と、仲間を思いやる熱い気持ちだ。
常に限界を感じ、絶望に襲われても、その絶対に諦めない強い心で、目の前の壁を次々と乗り越えていく。そして、その姿が、周囲にも影響を及ぼしながら、坂道は驚異的な成長を見せていく。
永瀬は坂道のポジティブさに影響を受け、過酷な練習も乗り切る
坂道を演じるために、永瀬はまだ寒い時期のクランクイン前から過酷な自転車練習を繰り返してきた。つらい練習を積んだ甲斐あって、急な坂を上る撮影でもスピード落とさず登り切ったほど、力をつけていた永瀬。
撮影を終えた際には「今日の激坂はとにかくキツかった!でも、みんなでずっと練習から頑張って、苦しい時もありましたが、それすら今はいい思い出です!」と、まるで坂道のような諦めない心とポジティブな気持ちで撮影を乗り越えた。
「青春の尊さや頑張ろうという気持ちを思い出させてくれる作品になっていると思う」と語るように、全力投球で演じた永瀬の姿は観客の心を打つに違いない。
自転車練習では、今泉同様の負けず嫌いっぷりを見せた伊藤
一方で、坂道と対照的なのが、今泉だ。既に中学時代から数々の成績を残し、当然のように、強豪である総北高校自転車部に入部した今泉。
どんな時も自分にも周囲にも妥協を許さず、ストイックに練習を積み重ねてきた努力型の天才は、容姿端麗ながらクールで、どこか孤独すら感じさせる。だが、その胸の内には常に自転車競技に対する熱い思いを抱えており、実はかなりの負けず嫌い。
坂道が素人には自転車で登れない裏門坂をスイスイとママチャリで上る姿を見ただけで勝負を持ちかけるなど、自転車に対しての絶対的な自信がありながらも、過去にレースで屈辱的な負け方をしたことによって人知れずトラウマを抱えていた。
しかし、坂道との出会いによって、改めて仲間の大切さと自転車で走る意味を見出していく。今泉を演じた伊藤は、原作を飛び越えた実写を作り上げたいと、忙しいスケジュールの合間を縫って自転車を猛練習。
「体力というよりも、気持ちでどれだけ行けるかという状況でした」と語るほどに精神的にも追い込まれていたことを明かした。
だが、永瀬との練習では、負けず嫌いな一面を見せるなど、まさに今泉らしい一面も。苦労の甲斐あって「苦しい表情もあると思いますが、それもお芝居の域を超えたものなので、ぜひ観ていただきたいです」と自信をのぞかせた。
鳴子は坂東のハマり役!撮影でもムードメーカーとして現場を盛り上げる
そして、ムードメーカーとして欠かせないのが、関西出身で「浪速のスピードマン」の異名を持つ鳴子。
偶然、秋葉原で出会った坂道の自転車を見るなり「いい自転車や」と声をかけるなど、いつも明るく、ポジティブで誰にでも笑顔で接しているが、坂道が「ボク、体育いつもDだから…」というと、鳴子は「そんなの関係なく速く走れるのが自転車や!」と語るなど自転車愛も強い。
坂道に自転車競技部への入部を勧め、さらにアドバイスも送るなど、仲間思いで面倒見がいいキャラクターだが、一方で、初対面の今泉にはライバル心をむき出しにするなど、一切裏表がなく感情をストレートに表すことが多い。
それは彼のレーススタイルにも表れており、競争となるとスプリンターとしての能力をいかんなく発揮している。
鳴子を演じた坂東もまさにムードメーカーとして寒い屋外での撮影でもキャストやスタッフを全力で盛り上げ、さらに撮影の合間、メイキングカメラマン並みに共演者の写真を撮影したり、一方で伊藤から写真にダメ出しを受けたりと、常に現場を明るく盛り上げた。
みんなを笑わせたり、永瀬からもいまだに「鳴子くん」と役名で呼ばれるようにまさにハマり役となっている。
撮影後も親睦を深める3人「あれは青春でした」
3人が演じたキャラクターの性格がそれぞれ違う魅力を持っているように、永瀬、伊藤、坂東もタイプは異なりながらも撮影期間を経てかなり親睦を深め、熱い絆を作り上げた。
先日開催されたキックオフイベントでは、永瀬が伊藤、坂東の1年生チームで神社へ参拝したエピソードを披露。「恋みくじをひいたら、(自分は)『大吉』が出て」と切り出すと、坂東が「自分は『小吉』だった」と続け、伊藤が「2人の真ん中だったので『中吉』だな」と息ぴったりな掛け合いを見せた。
永瀬が「そのあとにコンビニで傘を買ったり、焼き肉に行ったり…。あれは青春でした」と撮影が終わった今でも仲の良さを見せている。