<コラム>『SUPER RICH』第6話

新感覚、過ぎる…。

毎度毎度、テンションだけで乗り切ってきたこのコラムですが、ちょっと、新感覚過ぎて、…っていうか、新感覚が連続しすぎて、見終わった直後のわたくし…、ポカーン…なってます…。いや、でも、だけど、「ポカーン…(何このドラマ…)」のポカーン…じゃなくって、「ポカーン(無理…)」の方です。…うん、なんのフォローにもなってないですね。だけど、もう、あまりの新感覚、どういう感情で、それらのシーンを咀嚼(そしゃく)したらいいのか、わけわからん、つまり“無理”なんすよ。で、ポカーン…なんすよ。こんなにも新感覚が連続すると、テンションとか感情とか、そういう類いのもの、どっかいっちゃうんですね…。

いや、でもね、大ラスの、“台所”の、そのシーンの前まではね、めちゃくちゃね、僕だってね、テンション、あったんすよ?クッソテンション高かったんすよ?だってだって、あの、春野優(赤楚衛二)が偶然訪れてしまった、“裏カジノ”だよ!!!

前回の“200万円”の件もあったもんで、やたら春野優が堕ちるかもフラグが…、裏カジノに出会ったことで、堕ちていく…やもしれぬ…そんな雰囲気無きにしも非ずフラグが…、出まくりだったもんだからさ、おいおい、そんな堕ちてく様…、そんな春野優…、ゴクリ…(キモイよ)。しかも裏カジノて…、タバコがモクモクな密室て…、野島伸司か!!!野島伸司の『この世の果て』(1994年/フジテレビ。FODにあるよ)か!!!つって、いや、『この世の果て』で裏カジノが出てきたかどうかは忘れたけども(多分出て来ない。適当か!)、とにかく男が破滅していく、美しく堕ちていくドラマと言えば『この世の果て』だよね…。ああもう、大好き!…オーマイリルガール♪(主題歌の尾崎豊ね。「OH MY LITTLE GIRL」ね)なんつって口ずさみながら(脱線、妄想しすぎ。そして古いからついてこれる人少数)勝手にテンション上げつつ、ゾクゾクしつつ、もう、そういうダークサイドドラマになってくわけね??今、これ、第二章なんだっけ!?(ちゃんと見ろ)見逃せない!!!って、ギア、上げまくりだったんだけど、春野優が、「三日月モバイル」の専務(田山涼成)と、あのクソ専務!!と、裏カジノで対峙したあの場面で、まさか…。

賭けに勝ったら…?ドキドキ…金か…?あの200万返済か…?え?それとも!?…提携を結ぶ、あのビッグチャンスか?…?え?何!?何を、選ぶの!?春野優!!!???ってテンションがマキシマムになってたところ…、

「謝ってください!!!」

っておいーーーーーー!!!!この子、何言うてるの?ねぇ、この子、なに言うてはりますの!?(エセ関西弁やめろ)春野優は、おバカなの!?ねぇ、この子は、おバカさんなの!?「謝ってください!!!」って、この子、おバカなのーーーーーーー!!!???…でも…だけど…、なぜ?…なぜなの!?なぜ、僕の頬に…、涙が、つたっているの?!何?何なの!?この感情…。いくらでも出すと言ってる金でもなく、もう目の前に掴めそうなビッグチャンスでもない…、要求するのは…、ただただ「謝ってください!!!」って、この子、おバカなのぉぉぉぉーーーーーーーーーーー???!!(号泣)

…これさ、普通にさ、客観的に解釈したらさ、この子何言うてはるの案件、ただのおバカさん判定、そういう、それだけの話、キャラクターじゃん?なのに、どうして?なぜ?…僕の頬には、涙が、つたうのでしょう?…うん、そう、それはね、その時の衛(江口のりこ)の感情と同じ…。

人間の中で、あなたのこと(=春野優)、一番好きになりました…♡

そーーーーー!ゆーーーーー!こっちゃねーーーーーーん!!!

って、え?なんの話だったっけ?どういう話の流れでここへ行き着いたんだっけ!?…あ、そうだ、いかんいかん。今回は新感覚過ぎて、“ポカーン…”なってたって、話だったわ。ついここまでの道のり、テンションが高かったことしか、書いてなかったわ…。すんません。

つまりね、そのね、外野からしたら、ただのおバカさん、だってのに、春野優というキャラクターが秀逸過ぎて、理屈どうこうではなく、理由などわかるはずもなく、心が動かされちゃう…ってのがまず、新感覚…じゃん?だけど、そっからなのよ。もっともっと新感覚だったのは、そっからなのよ…、 “台所”のシーンからなのよ…。

あの「謝ってください」っての、僕が心動かされたのはそうだし、衛が、宮村くん(町田啓太)ではなく、これまで出会ってきた誰でもない、春野優に心を動かされた…っていう説得力を持たすのには最高のフレーズだったと思う。尚かつ、あんな頑なに“好きモード”に傾かなかった衛が、もっと言えば江口のりこさんが演じる衛が、子犬系男子の赤楚くん=春野優を好きになる…っていう、その、最大の難関に、説得力を持たすには、もうあれしかない!っていうほど、最高の、「謝ってください」だったと思うのね。

いや、でも、だけどね、だけどなのよ。そうは言ってもね、“台所”の、あのタイミングで、急に衛が、衛の方から告白する…だなんてさ、ちょっと、こっちの準備がさ、出来てなかったやん?急だったやん?…うん、でも、とは言いつつも、あの告白、すっごく良かったやん?…うん、そこの、その辺の感覚よ。その、なんつーか、ホントは準備出来てなかったのに、まだダメ…とか思ってたのに、それと同じくらい、良い…とか思っちゃう、その感情が新感覚だったのね。で、そんなところに、僕を見透かしてるかのように、春野優が「でも…、今じゃないんです」って言うじゃん。その言葉がさ、春野優にとっては「今じゃない(借金してるし…)」で、僕にとっては「今じゃない(まだ恋愛展開の準備出来てない)」っていう、別の意味合いだったってのに、リンクしてる…しかも、絶好のタイミングでその言葉が放たれる…狙い?何?…っていう、新感覚…。で、でよ、なんなら衛の「好き」と、春野優の「好き」も意味合いが違うじゃん。家族と恋人の「好き」レベルで違うような気がするじゃん。だから衛も、「“人間の中で”一番好き」とか言うわけじゃん。だから、そんな、その違いも鑑(かんが)みた時の、この感情…一体…何?…うん…、よくわかんない…だから…新感覚…って言っとく(徐々に適当)。そいでもって、そっから「男として見てないんですか?」の“男”についてもさ、春野優にとっては性的に、男として見てよ的な意味合いがあるかもだけど、衛としてはどっちかっていうと、動物的な、ペットの“オス”的感覚だよね。そういう二人、そういう一緒の方向を見てるようだけど、近くの好きと、遠くの好き、みたいな、チグハグの、そんな二人を目の前にしたときの、この感じ…新、感覚…?(いよいよ意味わからなくなってきた)。そして、極めつき。ラブストーリーだった場合、超重要な、何よりも大事にされるだろうし、何よりもゴージャスに描写されるであろう、ここぞってときの、ファーストの、キッスの、シーンが!!!あんな、BGMも流さんと、静かに、何らデコレーションもなしに、回転レールで撮られるわけでもなく、アップどころかロングで、キラキライルミネーションの並木道でも、国際線ターミナルのど真ん中でもない、THE“台所”という、色気も何もない、そんな場所で、座ったまんま、カレー食った口で、ファーストキッス…ってもう…、新・感・覚…としか、言えないよ…。しかも衛のリアクション「(小声で)ぅわぁ…」って。ファーストキッスのシーンで、そんなリアクション…する人…。そんなこんなで、思考が追いつかなくって、「ポカーン…」なのよ…。どういう感情で見ていいかわからんから、“無理”なんすよ…。でもって、それが最後じゃなかったんよ。トドメのトドメ…、「結婚しましょう!!!」からの「…(頭抱えて)そうきたかー」からの、お馴染みデカデカタイトル「SUPER RICH」&高速スタッフロールでフィニッシュ!!…新感覚過ぎる…ポカーン…(無理…)。思考停止…。

ああもう考えるのはよそう!やめだやめだ!!結局わけわからん感情書き連ねて、あらすじ書く余裕もなくなったわ!(それはいつもか)あらすじは別ので見て!?来週だ来週だ!!!(仕事しろ)

って、来週!!文金高島田の、打掛で、街中突っ走るヒロインって、これ、もう、『ロンバケ』やないですかぁぁぁぁ!!!!『ロンバケ』伝説の、第1話の、オープニングやないですかぁぁぁぁぁ!!!!(『ロングバケーション』1996年/フジテレビね。FODに…ないの!!涙)まわれまーわれ♪やないですかぁぁぁぁ!!!!(主題歌「LA・LA・LA LOVE SONG」。久保田利伸ね)来週、どうなっとんねーーーん!!!