<コラム>『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』第7話

いやー、ないわー。

辻村先生(鈴木伸之)、あれは、ないわー。

前回、あんだけの男前っぷりを見せてくれたもんで、すっかり見直してた辻村先生…だったわけだけど(何様)、1週間…、たった1週間という時の流れ…、残酷だったわ…。

前回のあれやこれやが、何もかもが、僕の中でリセットされてしまったのか、エレベーター待ちの五十嵐(窪田正孝)に、辻村先生が突然、「彼女(杏ちゃん:本田翼)は、僕が支えます…」って言った瞬間…。ちょっと、イラっとしたわ…。しかもまた、その後の、“五十嵐がワシントンにいた時も僕はずっとそばにいて、僕の方が彼女のことを知ってる…”ってこれ、これだよ!これがまた、知らんがな!なのよ。だって、別に、あんた(あんた言うな)、恋人として一緒にいたわけじゃなくって、ただただ同僚として“そばにいた”、ってそれだけじゃん。でしょ!?うん、だからね、つまりね、辻村先生、そういうとこ!そういうとこなのよ!そういうとこが、せっかくもうすでに高得点叩き出してて、前回再び爆上げした男前ポイントを、減点させるんすよ!!!で、で、肝心なのはそっからよ。そっからの“あすなろ抱き”だよ!!あれ、前回の男前フィーバーの最中(さなか)で見た、予告での、“あすなろ抱き”(あれ、正式にはバックハグって言うんだ…そらそうだ…月9脳になりすぎてたわ)だったもんで、ついついその脈略を想像することなく、鼻息荒くしちゃったけど、実際、今回の物語と、その時の状況を鑑(かんが)みて、冷静に判断すると、「いやー、ないわー。」だったよ!?いやだって、だってさー。杏ちゃんはお父さんのことであんなに心痛めて、弱ってる状態…だったわけじゃん。で、その理由も辻村先生は全部把握してたってのにさ、そんな杏ちゃんを、今、いけば、抱きしめちゃえば、抵抗できない、っていうか、杏ちゃんもつい頼りたくって、寄り添いたくなっちゃう、そんな“無防備な女性”に対して、バックハグってのはさ、ちょっとさ、卑怯、だったよな。辻村先生は杏ちゃんに思いを伝えてるくらいの、それくらいの真剣な思いで、だからそれもあって、そんな甘春(杏)を守りたい!!放っておけない!!!からの、バックハグ!!!だったのかもしれんけどさ、それはわかるけどさ、ちょっとあのシチュエーションは卑怯だったよな…。

うん…、いや…、てか、あれ…、あれさ。最悪、最低限、あの状況、とりあえずさ…、

扉だけは閉めて!!!!!(結局それ)

五十嵐に“全見え”だったってのがそう、ドラマとして、あの“全見え”こそがドラマチック!!ってそれはそうなんだけどね。それをわかった上で、敢えて、言わしてもらうけど、そもそも、業務中やないかーーーーーい!!!扉だけは、あのこれでもかってくらい開いてる扉くらいは、閉めろやーーーーーー!!!!!(あー、スッキリした!)

うん、でね、つまりね、結局、結局のところ(結局何回目やねん)僕が言いたいのはね。そういう、辻村先生のそういうとこなのよ!!(どういうとこ!?)そうやって、恋愛において、ちょっと詰めが甘い…ってか、先走って、暴走して、全力イケメンアピールしちゃうとこ…、そういうとこ!!なのよ!!!杏ちゃんはね、そういうタイプ、きっと好きじゃないと思うのね?杏ちゃんはね、自分のパパに、全力で手を振ってバイバイする、無自覚な、無邪気イケメンタイプ、そういうのが好きなの!!それはね、もうね、五十嵐ってことなの!!!(それを言ったら身も蓋もない)

いやいや…、だけど、だからこそ、あんな爽やか長身小顔イケメン…、なのに、意中の人には届かない…。そんな、辻村先生…、だから、嫌いに…なれないん…だよ?!(どないやねん)

いかんいかん、ついつい往年の月9かの如く、あんなちょっとだけの恋愛パートで荒ぶってしもたわ…。そうじゃないのよ。今回のメイン、全然そんな話じゃないのよ。もう色々てんこ盛りだったのよ。まず、あんなノンキな感じで始まった“ラーメン”でつながった悠木(矢野聖人)と今井(戸塚純貴)の友情物語だよねー。これまで通しで描かれてたとか、伏線があったとか、そういう感じの友情物語じゃない。言っちゃえばポッと出のゲストのエピソードだったってのに、なんちゅうエエ話!!最後の悠木の涙…、グッときまくっちゃったもんね。それはエピソードの紡がれ方が丁寧だった…ってのはもちろん。矢野くんと戸塚くんの演技が素晴らしかった…てのももちろん。個人的に、矢野くん…。ドラマデビュー作、『GOLD』(2010年/フジテレビ)は、作品自体が大好きだし、あの役も素晴らしくって、あんなヤンチャボーイから、大人になって、今も頑張っててさ…、こんな良い役、もろて…涙(なぜか親目線)。戸塚くんも戸塚くんで、『新・牡丹と薔薇』(2015年/東海テレビ・フジテレビ系)で出会い(テレビでな)、あんなクレイジーな世界観だったってのに、その世界観にマッチングし過ぎちゃって、今後の役者人生どうなっちゃうの?って勝手に心配してたんだけど、あの頃の面影もありつつ、最近はより活躍の場が増えて…涙。うん、つまり、二人の俳優を見守ってきたお父さんとしては(俺、誰やねん)、そういうのも相まって、グッときまくっちゃったんよね…。あ、だけど、悠木!あんたね!サプリの飲み過ぎで、尿管結石て…。擁護できんわ…。うん、だけど、まぁ、最後の涙でグッときたから、良しとしとく!!(悠木は矢野くんだから甘い)

その他(急に雑)、杏ちゃんパパの正一先生(佐戸井けん太)については、すっごく辛いエピソードだったってのに、最終的にお医者さんとして、人間として、とてつもなくカッコよくフィニッシュして爽やかだったし、渚先生(和久井映見)の1話から続く“謎の病室問題”は、これ、結局大したことなさそう…とか、あんま期待してなかったんだけど(ひどい)、病室いたのが伊藤歩!!!(呼び捨てすな)妊娠してる伊藤歩!!!怖い…怖すぎる…何が怖いのか、わかんないけど、伊藤歩なら大したことが、ないわけない!!!そこに、あの底知れない渚先生が交わるだなんて…。一体この先、何が描かれるの!!??って、期待感煽られまくったよね!

…うん、だから、辻村先生の恋愛パート、それどころじゃなくなってきた!!辻村先生、もっと、もっと頑張って!!??