<コラム>『SUPER RICH』第5話

いやいや、もう、ラスト!!!

ラスト、どうなっとんねん!!!

※あ、もうご存じの方も多いでしょうが、このレビュー、“視聴後レビュー”なのでネタバレしかありません。まだ見ておられない方はこの先、絶対読まないでください。衝撃が半減します。だもんで、見てからまたお会いしましょう!!

いや、マジで、ラスト、どうなっとんねん!!あのラストからのデカデカ「SUPER RICH」&高速スタッフロール、じゃねーよ!!

ここで、終わらすとか、一週間、どういう気持ちにさせんねん!!はよ見せろ!!!

大変申し訳ございません。ラストがあまりにも衝撃的過ぎて、レビュー冒頭、速攻、悪態ついてしまいました。大変申し訳ございませんでした。

いや、だって、あんなん、誰も想像してなかったやん?してた?してたとしたら、みんな冷静にドラマ見過ぎだよ!!どんだけ冷静に見てんのよ!僕もそんな風に、冷静な視聴者になりたいよ!!僕だって“大人になりたい”よ!!!…ふぅ…、今週の春野優(赤楚衛二)のテーマで、うまい事決まったぜ☆。

じゃなかった。んなことより、ラストのなんちゅう衝撃よ!!今年放送されたドラマにおいて、もっとも衝撃的なラストで次回へ引っ張った作品に贈られる、各話単位で審査される、「2021年最高トゥービーコンティニュー賞」受賞、間違いなしよ。うん、そんな賞、ないんだけどね。でも、そんぐらい、そんぐらいの、あのラストの、衛(江口のりこ)と宮村くん(町田啓太)の、玄関での抱擁!!!なんすよ。……って、え!?玄関?…なんで玄関!?よくよく考えたら、なぜ玄関!!!玄関で何しとんねん!!!抱擁の衝撃で場所の違和感まで思考が追いついてなかったわ…。で、もっかい、映像見て確かめたけど、あれ、鍵、閉めてなかったからね!!あそこ、衛の家、兼、オフィス…だから、終業するまで施錠なし…っていう考えも、無きにしも非ず…かもしれんけど、そもそも終業してたら抱擁なんてしないし、ましてや玄関前で、鍵もせんと、しかも、あんな、生々しく、しっとり、抱擁、なんか、しないからね!?!?!

で、そんな、生々しく、しっとり見えた…つまり、その抱擁は、画になる、オトナの、抱擁に見えた…ってことはですよ!?(急に)その直前に描かれた、大人になりきれなかった春野優が、一生懸命背伸びした、衛との抱擁…と対比される、対になるわけですよ!!??くぅー!ニクイわーー!!で、でよ。その、衛と春野優との、抱擁の直前なのよ。変わりたいと願っていた春野優だけど、実際に変わることよりも、変わりたいと思って頑張ること、その気持ちの方が大事だって諭してくれた衛…に対して、春野優の、あんなに、スーーっと、今!ここ!!!って感じの絶好機で、どっかの神聖な森の、湧き水かの如く、純度高すぎの、超絶美しい、“涙”、流しちゃう、春野優=赤楚衛二よ!!! THEベストタイミングビューティフルティア―ズ!!!(英語にすればなんとかなると思ってる)あの瞬間の、あの涙さ。その量といい、質といい、出て来るタイミングといい、流れ落ちるスピードといい、なんちゅうか、もう完璧!!だったよね。そんな春野優を演じちゃう赤楚くん…、ホント、あいつ、やべぇよ。あんな涙、あんなビューティフルティア―ズ流されちゃったら、恋愛展開否定派だった僕も、“春野優…、うん…、ええで…衛に恋しても…、ええで…、ええんやで…”(僕、一体誰なの)ってなっちゃうよね。ならざるを得ないよね。そんぐらいの説得力涙!!あの涙のあるなし、ああいう涙が出る出ないで、恋愛展開になる説得力、全然違ったからね!?はぁ…、ホントにあの涙、とてつもなかったわ…。…って、え!?僕、何の話してたんだっけ?…そうだそうだ!ついあの“涙”思い出して、勝手に浸りすぎてて、ラストの衝撃、抱擁について話してたこと忘れてたわ…。

で、そんなね、あの“涙”と、それに至るまでの衛の人間性を見せられたら、そら好きになっちゃうし、あの、急に、ダンス誘ってくる感じ…誘い水ならぬ、あの誘いダンスによって、ベタ中のベタではあるんだけれど、ついよろめいて抱きしめちゃうターンに持ち込まれちゃう…。だけど、それでもいい…だってあんな“涙”を流すくらい、流させるくらいの、二人なんだもの…とか思っちゃう、思わされちゃう…って、そんな風に、自分で、恋愛展開について、納得…ってなってたら、急転!!江口のりこさんにしか出せない、恋愛展開から一気に一線引いて、笑いにして落とす!!あの感じに持っていく…っていうね…。

だから、こっちも“はー、そういうこと!?”って、これまで恋愛展開は反対って、僕らに思わせといて、ちょっとしたストレスを感じさせといて、だけど今回、そのストレスを一旦解消させてくれるような、“説得力涙”を見せて、つい納得させてしまう…。んだけど、もっかい裏切る…そうはさせん!!ってな具合に持ってって、笑ってオトす…っていうね…。恋愛展開まだなんだ!!やっぱ痛快!!って、なっちゃった…もんね…。だからもうホントに、その時点で、油断しかない。笑ってフィニッシュだったからその先はない…って思ってたもんね…。…つってたら、ラストもラスト!!まさかまさかの、衛&宮村くんの抱擁でフィニッシュ!!!くぅぅぅぅ!!!そう!!だからこそ!!2021年最高トゥービーコンティニュー賞受賞なの!!!!(そういう賞、ないから)

って、またしても、やってもーた。ただただラストの衝撃だけでここまで来てしもーた。ま、だけど、つまり、楽しんだってことだから、いいよね?

…って、まさか、こんな感じになるとはね…。だって、前回の予告で、第2章!とか1年後!!とかなってたから、おいおい『SUPER RICH』中盤に差し掛かって、若干テキトーになってんじゃねーか!?って、うっすら心配してたんだけど(ひどい)グラサン取って帰国感出す春野優にはリリカちゃん(志田未来)のナイス過ぎるツッコミ入ってて笑ったし、留学するて…なんて思ったけど、留学先がアジアってのが妙にリアルだったし、今回のお仕事パートのミッションが、衛の昔の知り合い!ってだけで突破されたらどうしよう…って身構えてたけど、そんなわけなくしめてくれたし、春野家が凄まじいくらいの昭和家庭で、どういう環境…だったんだけど、美保純ママと上島竜兵パパから生まれてくる息子の赤楚くん…っての噛みしめると、DNAについて考えだすと、とてつもなく味わい深くて(子役時代の優くんもよくもあんなシンクロ率高い子連れてきたよね!!)、自然と感情移入してしまって、200万のくだり、とてつもなく辛い気持ちになったし。

で、その200万、それを宮村くん(町田啓太)に借りるあの感じもとてつもなく良くって、あれ、普通、冷静に、客観的に見たら、アホ展開だよね?だって、大した親交もないはずの宮村くんが、個人で春野優に200万貸すって、どう考えたってアホ展開じゃん。なのに、なんでか、宮村くんなら貸すのもわかるし、宮村くんが個人で春野優に200万、貸すからこそ、あのシーン、このドラマは、良い、って思えるんだよね…。で、僕だって、春野優には200万貸したいし、宮村くんに200万、借金したい…そういう気持ちになってるしね?(どういうこと)。つまり、今回も濃厚だったってことっすよ…。

うん、いや、だけど、そうは言っても、散々言ったけど、(松嶋)菜々子!!菜々子なのよ!!久々の菜々子!!!嗚呼、俺たちの菜々子!!!!(松嶋菜々子さま、呼び捨てにして大変申し訳ございません。でもね…、菜々子なの!!)菜々子が画面に登場したときの美しさと安心感…。実家に帰ってきたような安心感がありつつも、だけどそれとは対極の、実家とは対極の、非現実的な美しすぎる菜々子様がそこにはいる…っていう、あの感覚、どういうことなんだろ?(知らんがな)

あー、もうね、つまりね、結局はね、はよ次、見せろ!!!ってことなんよ(いつもこれ)。